数多く存在する漫画の中で王道とも言えるジャンルとして恋愛ものがあります。可愛い女の子とのラブストーリーばかりの珠玉のおすすめ作品を集めてみました。
- 著者
- 河下 水希
- 出版日
- 2013-04-18
本作の主人公、真中淳平はある日屋上でいちごパンツの美少女と遭遇します。少女に一目惚れをした淳平はその少女を探していく中で様々な出会いを経験していき……。
パンチラに焦点を当てた本記事ですが、この作品においてはそれが大きく物語に関わってきます。屋上で見かけたいちごパンツ、主人公である淳平の心に刻まれたそれを追いかけていくことが序盤の展開になります。
淳平は、学校のアイドル的存在西野つかさに告白し付き合うことになるのですが、屋上に置かれていたノートをきっかけにいちごパンツの美少女東城綾とも仲を深めていきます。本来はいちごパンツという記号に惹かれていた淳平が二人のヒロインと関係を深めていくうちに感情が揺れ動いていく様子を楽しむのが、本作品の楽しみ方の一つでしょう。
両方の魅力に惹かれて迷ってしまうのも納得の内容で物語の進行により登場する北大路さつきや南戸唯など淳平を中心に描かれる恋の争奪戦が最大の見所です。
2017年に作者による番外篇が掲載されるなど大きな動きを見せる『いちご100%』是非とも読んでみてはいかがでしょうか?
- 著者
- 桜場 コハル
- 出版日
- 2004-11-05
本作は南家の三姉妹のハルカ、カナ、チアキのほのぼの日常生活を描いたショート作品集です。
「この物語は南家三姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください」
(『みなみけ』より引用)
日常の中に紛れこむパンチラと純粋な南家姉妹とのギャップが素晴らしい作品です。
いわゆる日常系にカテゴライズされる作品で、あまり大きな動きというものはありません。しかし、どこから読んでも『みなみけ』の空気を味わうことができ、また、一本の話が短く気軽に読める点などは大きな魅力であると言えます。
どこにでもあるような話で、特に驚きのない話が、なによりの癒しという日常系の原点を体現している作品と言っても過言ではないでしょう。
三姉妹の幸せ日常コメディ『みなみけ』ぜひともいかはでしょうか?
- 著者
- まつもと 泉
- 出版日
とある町へと引っ越してきた主人公春日恭介は散歩がてらに登っていた石階段の上から麦わら帽子が飛んでくるのを目撃します。麦わら帽子の持ち主は、恭介が転校する学校一の不良、鮎川まどかで……。
本作では超能力者ものという体裁を取っているがゆえに悪戯でスカートをめくってパンチラなど、ややコミカルな演出が多く、そういうものが好きな方にはたまらない作品になっています。
また本作の魅力は何といっても絶妙かつもどかしい三角関係であると言えるでしょう。主人公である恭介はまどかに一目惚れしてしまいますが、まどかの妹分である檜山ひかるも、恭介の超能力を使った姿を目撃して、恭介に一目惚れしてしまいます。
ひかるはまどかと恭介の両想いを知らず、まどかは妹分のひかるに遠慮してしまい、恭介は根が素直なひかるを突き放すことができません。
全員が全員優しい心を持っていながらもあらぬ方向へと転がっていく物語から目を離すことはできなくなっているでしょう。恋愛名作漫画、ぜひとも読んでみてはいかがでしょうか?
『きまぐれオレンジ★ロード』を詳しく知りたい方は<『きまぐれオレンジ★ロード』のヒロイン徹底比較!名作青春漫画が面白い!>をご覧ください。
- 著者
- 矢吹健太朗、長谷見沙貴
- 出版日
- 2006-11-02
結城梨斗はクラスメイトの西連寺春菜に恋をしていましたが、奥手ゆえに想いを口に出すことはできませんでした。そこにララ・サタリン・デビルークという宇宙人の女の子が現れ、なし崩し的に婚約者候補になってしまいます。それからは様々な少女を巻き込んで、リトの日常はドタバタの日々に突入していくのです。
本作の魅力は矢吹健太朗による超絶技巧を極めた作画であると言えるでしょう。ドタバタのコメディー要素に加え、お色気展開が非常に多く美少女たちのあられもない姿が描かれます。出版業界にある倫理コードなどのかいくぐるために様々な手法を用いた表現がされており、それに感嘆するのも楽しみかたのひとつであると言えます。
パンツの作画も凄まじく、またシュチュエーションにも凝ったものがあり、パンチラ漫画としては最高峰と言っても差し支えはありません。
けれど、やはり一番の魅力は可愛らしい少女たちとの交流であり、ハーレム展開であると言えるでしょう。従来のハーレム展開では主人公が一番を決めきれず優柔不断をしているために結果としてハーレムが形成されている、という作品が多いです。しかし、本作ではリトの好きな人が名言されていて皆がそれを承知の上でハーレムを形成している面が強いうえ、リト自身も男らしいところを頻繁に見せており、非常に魅力ある人物となっています。
超絶作画に彩られる魅力的な少年少女、ぜひとも楽しんでみてはいかがでしょうか?
- 著者
- 桂 正和
- 出版日
ピュアな心の持ち主しか見えないレンタルビデオ屋がある……そのビデオを再生すると中から少女が出てきて、恋の手助けをしてくれる――SFテイストを含んだ恋愛作品になりますが、とても王道を行く作品となっています。
とある高校生弄内洋太は同級生の美少女早川もえみに片思いしていますが、もえみ自身は洋太の親友である新舞貴志に憧れており、その恋の成就は絶望的でした。
傷心を癒すために入ったレンタルビデオ屋で、一本のビデオテープを借りて見ているとビデオガールと呼ばれる少女天野あいと出会います。もえみとの恋を応援されるうちにあいと洋太は惹かれ合っていくのですが、ビデオガールの恋愛禁止の掟によって引き裂かれてしまいます。
本作の魅力は、恋愛描写の巧みさにあると言えるでしょう。きめ細やかな心理描写は女性読者からの評価も高く、今なお名作として評価される大きな理由にもなっています。また、過激な性描写が描かれながらも表現規制をうまく掻い潜るための作画がなされており、昨今のお色気マンガなどの原型になっているとも言えるでしょう。
またビデオガールの無邪気さゆえにふと見えてしまうパンチラなどドキドキの要素も強く素晴らしい出来になっています。
素晴らしい古典名作、ぜひともいかがでしょう?
『電影少女』については<漫画『電影少女』あい編の魅力を最終回までネタバレ紹介!あのお尻は国宝もの>の記事で紹介しています。
- 著者
- みなもと 悠
- 出版日
- 2006-10-06
父とふたり山にこもっての剣術を学んでいた与一は、父の実力を超えてしまったことで、下山して修行することとなります。それは街中で道場を開く、同じ流派の斑鳩家。
斑鳩家は両親が海外に行ってしまって不在で、子供たちだけで住んでいました。美人4姉妹に囲まれて暮らすことになった与一は女性にまったく免疫がなくて……。
本作は序盤から見せ場が怒涛の勢いで展開されます。街中で警察に捕まっていたところを斑鳩家の長女・いぶきに助けられる与一。その後家に案内され親がいないということを聞いて、一つ屋根の下で年頃の少女と暮らすことに妄想が膨らみます。
指導後に服を脱ぎ、「次は…その夜の手合わせについて教えていただきたく…」とパンツだけの姿になって恥じらういぶき。その姿はほとんど裸で……。与一はそれを想像するだけでものすごい勢いで鼻血を出します。
何とか我に返った与一はトイレを借りに道場から姉妹が住む母屋の方へ。何も知らない与一が扉を開けると、そこにはお風呂上がりで下着姿の次女・あやめが。彼女はちっぱいキャラとして人気なのですが、そんな良さが存分に発揮された初登場シーンです。
その後もメガネ巨乳のボクっ娘、三女のちはや、泣き虫のロリ巨乳、四女のかごめがどんどん見せ場を作って登場します。パンチラにラッキースケベシーンと、見せ場が4姉妹分あるハーレムラブコメをぜひ作品でチェックしてみてください。
- 著者
- 江川 達也
- 出版日
勉強も運動もからきしでいじめられっ子の本丸。彼はある日、絵本作家の父の書斎にあった本で偶然魔法使いのタルるートを召喚してしまいます。最初は事態がのみ込めなかった本丸ですが、徐々にタルるートに慣れ、その魔法の力を借りていたずらやハプニングを巻き起こしていきます……。
エッチなシーンが多いのに日曜の朝からアニメ版が放送されていたことでも有名な本作。パンチラももちろん多いですが、それよりももっと直接的なセクシーシーンで人気を博しました。
本作の見せ場はタルるートの道具を使ったヒロインたちのセクシーシーン。美人教師・真理に、みんなのヒロイン・伊予菜、本丸に密かに思いを寄せていると思われる意地悪少女・累など、様々なヒロインが登場します。そして本丸はタルるートの力を借りて彼女たちにいたずらするのです。
「見Hん」という呪文を唱えることで壁や服を透視することのできるアイテムや、「わらわら君」という対象者の体を自由に操ることのできるアイテム、「矢あほれたくん」という矢を射た相手を惚れさすことのできるアイテムなど、こんなのあったらなぁと一度は思ったことがあるであろうアイテムが満載です。
果たしてこれらを使って本丸とタルるートはどんないたずらをしていくのでしょうか?
- 著者
- 赤松 健
- 出版日
- 1999-03-15
幼い頃にある少女と東大に入学するという約束を交わした景太郎は、2浪した今も東大を目指す受験生です。両親に見捨てられた彼はとうとう家を追い出され、祖母が営む温泉旅館にしばらく泊めてもらうことになります。
しかし数年ぶりにやってきたそこは男子禁制の女子寮になっていました。ひょんなことから管理人になった景太郎はそのままそこに住むことになって……。
本作はギャルゲーのようにキャラの完成度が高いヒロインたちのラッキースケベシーンに見入ってしまう作品です。
当初は景太郎を認めようとしなかった女子寮の少女たちですが、徐々に彼の性格の良さに惹かれていきます。メガネを外すと美少女な成績優秀のなる、料理上手で家庭的なしのぶ、剣道ひとすじで男性に免疫のない素子などの同居人たちが徐々に景太郎に惹かれていくのです。
その気持ちの変化の前後ではラッキースケベシーンも少し意味が異なってきます。追い出そうとしていた頃はただただ憎らしい気持ちを増すものだったのが、お互い照れるようになるなど、甘酸っぱい変化がみて取れます。
完成度の高いヒロインたちにストーリー性のあるラッキースケベシーンなど、ベタに面白いおすすめ作品です。
- 著者
- tugeneko
- 出版日
- 2016-09-29
『上野さんは不器用』は、そんな恋心が暴走した結果、だいぶ残念な行動を起こしてしまう上野さんの日常を描いたギャグ漫画です。上野さんは中学3年生の女子生徒ですが、実は様々な発明品を作り出す、天才少女。そのせいか、好きな相手に告白する、という行動も、どこか常識から外れているのでした。
とある中学校の理科室。科学部の部長を務める、中学3年生の上野さんは、様々な発明を行っている天才少女です。そんな上野さんは、現在1歳年下の中学2年生、田中くんに片想い中。得意の発明を利用し、強気な態度で告白しようと意気込みますが、その意気込みは空回り、田中くんに好意はまったく伝わりません。つのる想いを伝えるために、上野さんは日夜発明にいそしむのでした。
上野さんの不器用さや残念さが愛おしく、楽しい本作ですが、単純に告白をできずにモダモダしているだけの作品ではありません。上野さんの発明は、かなり斜め上。どんな汚水でもキレイにしてくれる発明品を作成したときは、自分の尿を田中くんに飲ませようと画策し、指定した箇所を不可視にできる機械を発明した際は、自身のノーパン姿を覗かせたいと奮闘するなど、頑張る方向が下ネタという残念さ。恋心と下ネタの切っても切れない関係に、青春の甘酸っぱい空気を感じ取ることができます。
赤面しながらも、一生懸命な上野さんがとにかく可愛らしく、頑張る方向性は斜め上なものの、恋の成就を応援したくなります。上野さんを応援し、励ます下級生の山下さんの存在が、読者にとっては救いでしょう。驚異の天然ボケで上野さんの告白を華麗にスルーする田中くんに対し、読者の思いを代弁してくれる存在でもあります。その方向には頑張らなくても、と思いつつも一生懸命な上野さんが可愛い作品です。
『上野さんは不器用』を詳しく知りたい方は<『上野さんは不器用』の面白さ全巻ネタバレ!可愛すぎギャグ漫画【アニメ化】>をご覧ください。
- 著者
- 出版日
- 2013-08-08
恋愛において、好きになった人や恋人を、自分の人生を豊かにし、供に過ごしてくれる運命の人だと認識する人も多いでしょう。『冴えない彼女の育てかた』は、たった1度の偶然の出会いから始まる恋物語。同名ライトノベルのコミカライズ作品です。
次々に登場する美少女の中から、運命の相手を選んでいきますが、物語の流れは、同人ゲームを作ること、とかなり特殊な環境。オタク言語が飛び交う作品の空気が心地よく感じられる読者も多いでしょう。ハーレムものではあるものの、どこか身近な出来事に感じられるはずです。
私立高校に通う安芸倫也(あきともや)は、筋金入りのオタク。特に美少女たちとの恋愛を楽しむシミュレーションゲーム、通称ギャルゲーを愛し、日々オタク活動を充実させるために、アルバイトに勤しんでいました。
そんなある日、桜の舞う坂道で少女と出会います。少女との出会いに運命的なものを感じた倫也は、彼女をモデルとしたヒロインが登場する、ゲームを制作しようと企画を練り始めます。
運命の出会いから1ヶ月が経過したある日、クラスの所用で声をかけられた同級生、加藤恵が、あの時の少女だと判明します。しかし恵は、容姿は整っているものの、数多のギャルゲーをプレイしてきた倫也からしてみると、無個性な存在。致命的なほどキャラが立っていない恵を、胸キュン必至のメインヒロインにすると、倫也は宣言してしまいます。
倫也と恵の他にも、英日ハーフで金髪ツインテール、幼馴染で隠れオタクという、オタク的萌えポイントをがっちり抑えた澤村・スペンサー・英梨々や、黒髪ロングかつ黒ストッキングのダウナー系美女、霞ヶ丘詩羽など、個性的なヒロインが登場。ゲーム制作とオタク活動に邁進しながらも、ちょっとコミカルな恋愛模様が展開されます。美少女ばかりとなれば、当然とばかりにパンチラも登場するのでご安心を。可愛いヒロインとのオタクライフを堪能してください。
本作はアイドルとして頑張る少女たちとともに、アイドル活動をすることになってしまった男子が登場する、異色アイドル漫画です。
平凡な男子高校生、浦山実は、ある日自身が思いを寄せる同級生、吉永寛子から、夢だったAKB48のオーディションを受けることを打ち明けられました。寛子は学業は優秀なものの、大人しい性格をしています。寛子をオーディションに合格させるべく、彼女のフォローをするため、実は浦川みのりと名前を変え、女装をしてオーディションに参加。見事合格を果たし、「AKB48」の12期研究生としてアイドル活動をすることに。
男子が女装してアイドル、というとビジュアルはどうなるんだ、と心配になるかと思いますが、実の女装は完ぺき。ちょっと筋肉質の女の子、くらいで一見すると性別の違いは感じられません。物語の流れは、アイドルものなのに完全にスポ根。アイドルとして活動しながら、様々な困難に立ち向かっていきます。
登場するのは少女ばかりで、実は時折ラッキースケベに遭遇。パンチラはもちろんのこと、胸元チラリもあり、物語のちょっとした息抜きできる場面として登場します。実話をもとにしているエピソードもあり、結成秘話やファンとの関係など、AKB48グループの真実を知ることも出来ます。連載当時、現役メンバーが実名で登場するのも、本作の見どころのひとつ。リアルアイドルとともに躍進する、新人アイドルたちの活動を、ぜひ応援してください。
- 著者
- 宮島 礼吏
- 出版日
- 2010-12-17
本作はアイドルとして頑張る少女たちとともに、アイドル活動をすることになってしまった男子が登場する、異色アイドル漫画です。
平凡な男子高校生、浦山実は、ある日自身が思いを寄せる同級生、吉永寛子から、夢だったAKB48のオーディションを受けることを打ち明けられました。寛子は学業は優秀なものの、大人しい性格をしています。寛子をオーディションに合格させるべく、彼女のフォローをするため、実は浦川みのりと名前を変え、女装をしてオーディションに参加。見事合格を果たし、「AKB48」の12期研究生としてアイドル活動をすることに。
男子が女装してアイドル、というとビジュアルはどうなるんだ、と心配になるかと思いますが、実の女装は完ぺき。ちょっと筋肉質の女の子、くらいで一見すると性別の違いは感じられません。物語の流れは、アイドルものなのに完全にスポ根。アイドルとして活動しながら、様々な困難に立ち向かっていきます。
登場するのは少女ばかりで、実は時折ラッキースケベに遭遇。パンチラはもちろんのこと、胸元チラリもあり、物語のちょっとした息抜きできる場面として登場します。実話をもとにしているエピソードもあり、結成秘話やファンとの関係など、AKB48グループの真実を知ることも出来ます。連載当時、現役メンバーが実名で登場するのも、本作の見どころのひとつ。リアルアイドルとともに躍進する、新人アイドルたちの活動を、ぜひ応援してください。
- 著者
- 大暮 維人
- 出版日
- 2003-05-16
『エア・ギア』は架空のレースを題材とした作品。モーターが内蔵された架空のシューズ、インラインスケート・エア・トレック(A・T)が物語の鍵となります。エア・トレックは、原付バイク以上の出力を持ち、道路だけでなく壁を伝って自在に街を駆け抜けることができる、というもの。技術の優劣を競う「パーツ・ウォウ」は、アマチュアスポーツ大会のようなもので、強固なルールやランキングが作られる中、社会ルールからは逸脱したバトルが展開されます。
中学2年生の南樹は、「東中ガンズ」のリーダーとして、他の中学との縄張り争いや、ケンカに明け暮れていました。ある日、喧嘩で打ち負かした連中が復讐を頼んだ、エア・トレックを使った「暴風族(ストームライダー)」の「髑髏十字軍(スカルセイダース)に襲撃され、敗北してしまいます。落ち込む樹でしたが、居候先の幼馴染、野山野林檎からエア・トレックを託されたことで、未知なる世界に飛び込むことになりました。
実は樹の居候先にして幼馴染の三姉妹、野山野姉妹は伝説の暴風族「眠りの森(スリーピング・フォレスト)」のメンバーでした。エア・トレックで空を飛ぶことを覚えた樹は、世界に夢中になり、やがて自身の暴風族「小烏丸」を結成し、様々なレースや戦いに挑んでいくことになります。
本作は、最初の頃はレースがメインでしたが、物語が進みにしたがい、バトル要素が増えていくのが特徴。美麗な絵で描かれるレースやアクションシーンは迫力満点で、風を感じることができます。女の子が色っぽくて可愛い、というのも特徴のひとつ。露出が多いのでパンチラ以上のものも見られますが、そんなところからもアンダーグランド的な空気が感じられます。スピードレースとバトルが融合した、手に汗握る物語をご堪能ください。
- 著者
- 若井 ケン
- 出版日
- 2014-04-10
『女子かう生』は、女子高校生の日常を描いた作品です。日常描写が続くものの、セリフがほとんど出てこない、というのが本作最大のポイント。効果音やメールの文面、看板といったもの以外で、人間が言葉を話す場面はほとんど登場しません。言葉をしゃべらないのに、物語はどう展開するのか、疑問に思う方も多いでしょう。ごく当たり前のように、人間が動くことによって、物語も少しずつ動いていきます。
物語の主人公は、富戸もも子。ちょっと天然なところはありますが、ごく普通の女子高生です。物語は主にもも子が動くことにより、成り立っています。例えば、カラーコーンが登場する回では、足に挟んだり、頭にかぶって帽子に見立てたり、子どもたちが地面に描いた線路の上を、双六ゲームのコマに見立てて動かしてみたりと、その発想は実に自由。もも子の笑顔につられ、読者も笑顔を浮かべてしまいます。
作中には、もも子の友人として、眼鏡の少女渋沢しぶ美と、転入生で制服が違う古井まゆみが登場。仲良し3人組の日常風景は、可愛い女の子が仲良くしている、という事実だけでもどこか尊い空気が漂います。しかし、それ以上に気心の知れている3人組だからこその、穏やかな空気を感じ取ることができ、何でもない日常描写に癒されている自分自身夫発見することができるでしょう。
ストーブが温まるのを待つ瞬間や、学校帰りの買い食いで、何を食べるか迷う姿など、もも子の表情はとにかく豊か。何を考えているのか手に取るようにわかりますが、こんなことを言っているのかも、と想像を巡らせながら読むのも一興です。日常的にありそうなパンチラがたびたび登場するので、ドキッとする場面も。無防備で天然なもも子の可愛らしさに、ノックアウトされてしまいますよ。
- 著者
- 大島 永遠
- 出版日
- 2006-01-12
女子校、という響きにほのかな憧れを抱く男性は多いでしょう。女子だけが通うことが許された花園、教職員を除けば右も左も前も後ろも、若さあふれる輝かしい魅力を持った10代の少女たちばかりという、ある意味夢のような環境です。しかし、見えないからこそ夢を持つのであって、現実を知ったときはどうなるでしょうか。『女子高生』は、女子校への憧れを粉砕する、強大なパワーが秘められています。
女子校に通う女子高生はかわいく可憐である、というイメージがありますが、本作に登場する女子高生たちは、ちょっとどころかだいぶ違います。教室や部室は汚く、同性愛に走り、下ネタは隠さない。異性の目が無い女子は落ちるところまで落ちるのだと、ハイソな女子校ライフを夢見て外部入学してきた主人公、高橋絵里子は現実を見て悟るのでした。
しかし、郷に入っては郷に従うもので、絵里子は友人の鈴木由真、佐藤綾乃たちとともに、おバカな女子高生ライフを送りはじめます。作者、大島永遠が実際に女子高校の出身のため、登場するエピソードの多くは、実際にあった出来事。女子校あるあるエピソードも多く、共感する女性読者も多いのではないでしょうか。
男子の目が無い、ということは、それだけ行動は大胆になるものです。パンチラ以上のものを見せてしまったり、女子同士でちょっと怪しい雰囲気になったりと、お色気要素はちょっと多め。たくましく、日々を楽しんで生きる女子高生たちのパワーを感じてください。
- 著者
- 峰浪 りょう
- 出版日
- 2016-03-18
自分の趣味趣向を話すことに抵抗のない人ならまだしも、自分の好きな異性のタイプを、事細かに人に話す機会など、めったにありません。皆、心の奥にそっと隠しているものです。『初恋ゾンビ』は、額のケガが原因で、男性の脳内のとある思念が具現化して見えてしまう、という体質になってしまった、高校生男子が主人公のラブコメディ。そのとある思念とは、初恋相手を理想化した姿なのです。
久留目タロウは、幼少の頃に多数の習い事をさせられていたせいか、何事にも熱中できなくなってしまった、省エネ男子。幼馴染の江火野芽衣の打球を額に受けた怪我が原因で、男子の初恋相手を理想化し、妄想した思念のようなものが見えるようになってしまいました。その思念体を初恋ゾンビと名付けたタロウでしたが、自身の初恋相手を理想化した初恋ゾンビ、イヴを生み出してしまいます。
初恋ゾンビは完全に無害なわけではなく、失恋や嫉妬といった、生み出した創造主の感情に行動が左右される存在。周囲に害を及ぼす可能性も高く、タロウはイヴや同じく初恋ゾンビを視認することができる、指宿凛々澄(いぶすきりりと)とともに、恋のトラブルの解決に乗り出すことになるのでした。
初恋ゾンビを生み出した人間の、恋愛問題を解決するのが主な流れですが、タロウ自身の恋の行方も、本作の大きな見どころです。幼馴染の芽衣はもちろんのこと、実は男装をしていて、女の子であることを隠している凛々澄(本名はりりす)の、タロウの行動に一喜一憂する姿に胸がキュンとなります。初恋ゾンビたちは空中を浮遊しているので、パンチラし放題。様々なタイプの思念体が登場するため、性癖暴露会のような様相を呈しているところも、面白いところです。初恋の思い出に浸りながらお楽しみください。
- 著者
- 井上 淳哉
- 出版日
- 2009-10-09
『BTOOOM!』は、生き残った者を勝者とする、バトルロイヤル作品。年齢性別関係なく、生死を賭けた戦いや、極限状態に置かれた人間の姿が描かれています。とくに、明日死ぬかもしれない、という状況下での人間の心理描写は重く、苦しいもの。鬱展開や暴力シーンなどが苦手な方は注意が必要です。
自室に引きこもり、オンラインゲームに没頭している坂本竜太は、ワールドレコードを叩きだせるほどのゲームの腕前を持っていました。しかし、ある日突然南海の孤島のジャングルで目を覚まします。竜太がプレイしていたオンラインゲーム「BTOOOM!」は、BIMという8種類の爆弾を戦略的に使用し、敵を殲滅していくというゲーム。孤島にいた人々の腕にはチップが埋め込まれており、手にはBIMがありました。
爆弾以外にも、武器を使用したアクションシーンが多く、グロいと感じる場面も多い本作。死と生は隣りあわせということなのか、極限化のお色気シーンも多いのが特徴です。稀にちょっと笑えるラブコメ展開もありますが、ほんの息抜き程度、あとは生きるための壮絶な殺し合いが続きます。生き残るのは32人中、たったの4人。パンチラ以上に刺激的なバトルロイヤルの行方から目が離せません。
『BTOOOM!』については<『BTOOOM!』面白さを最終26巻までネタバレ!2つの結末?【無料】>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
- 著者
- ["蒼木 雅彦", "柴田 ヨクサル"]
- 出版日
カワイイものは、男女問わずだれが見てもかわいく、胸がときめくものです。『プリマックス』は、カワイくなることに情熱を燃やす男子高校生の物語。誤表記ではなく、カワイくなることを目指す、男子高校生の奮闘がコミカルに描かれています。元々華奢じゃない限りカワイくなるわけがない、と思った方は驚かれるでしょう。カワイイは、正真正銘作ることができるものだったのです。
主人公、内森モン太は眼鏡をかけた、おとなしそうな少年です。しかし、その身の内には、強い意志と大胆な行動力が秘められていました。ある日、モン太は、幼馴染の岬ツバメと篠原竹雄に取引を持ち掛けます。100万円くれたら何でも願いを聞く、とモン太と約束してしまったツバメと竹雄は、モン太がツチノコを発見したことで得たお金と引き換えに、女装ダンスグループを組むことになりました。
モン太はどこか不思議な言動をする少年ですが、抜群の身体能力と歌唱力、そして可愛さに対する飽くなき探求心を持っています。ツインテール美少女に変身するモン太に買収される形で、ツバメ、竹雄も女装してダンスすることを承諾。その活動に打ち込んでいくうちに、カワイイとは何か、どうすればかわいく見せられるのかを研究し、体現していきます。
本作は、絶対的にカワイイが正義であるというのが面白いところ。カワイイから大丈夫、という自信満々な言葉には、妙な説得力が宿り、読者すら納得させてくれます。作中ではパンチラの研究も行われており、ミリ単位で調整するなど、意外と奥の深いところも見せました。男子がパンチラしたって、見た目がかわいければいいじゃない、と突き抜けてしまえる空気に、どっぷりと浸かってください。
- 著者
- ["保志 レンジ", "井龍 一"]
- 出版日
『サマーソルトターン』は、かつて神童と呼ばれた少年が、挫折した水泳に、再び挑戦していく姿を描いたスポーツ漫画です。タイトルとなった「サマーソルトターン」とは、背泳ぎから、そのまま後ろ向きに回転するターンのこと。競技では失格となるため見る機会はありませんが、華麗で滑らかな動きはイルカを彷彿とさせます。本作は水泳にかける熱い想いを描くとともに、2人の少女との恋愛を描く作品でもあるのです。
水野泳一郎は、神童と呼ばれるほどのスイマーでしたが、小学5年生で最高タイムをたたき出したごろから記録が伸び悩み、ついには水泳から遠ざかった生活を送っていました。幼馴染の古谷ハルに告白するもフラれ、散々な気持ちでいた水野でしたが、そこで褐色の肌をした少女、鮎川ルカと出会います。
ルカの言葉に、一度はあきらめた水泳への想いを自覚させられた水野は、再び泳ぐことを決意します。本作のポイントのひとつは、自称水野のライバルで成長著しい海老名をはじめとした水泳男子たち。泳ぐときの水音やスピードまで感じられる、臨場感のある作画が物語をいっそう盛り上げます。そして、もう一つのポイントは、ハルとルカ、水野を支える少女たちの存在です。一度はハルに告白をしていますが、天然で健気なルカもとても魅力的。どちらの少女を選ぶのか、恋の行方から目が離せません。
スポーツに打ち込み、時に恋愛に心動かされるという、まぎれもなく純度の高い青春物語が展開されますが、気になるのがパンチラでしょう。水着を着ているからいいじゃない、と思いがちですが、スカートからちらりとのぞくところにロマンを感じるものです。水着に慣れているせいか、ルカは特にパンチラを気にしていない様子。堂々と健康的な露出に、逆に読者が照れてしまいそうです。夏ならではの熱い青春が展開される物語、恋の行方とともに迫力の競泳シーンもお楽しみください。
パンチラはロマンです。スカートからちらりと覗くだけではなく、近頃はしっかり見えていたり、むしろ隠していなかったりと、傾向は様々です。しかし、お色気と言えばパンチラ、という空気が残されているのは、良いところ。今後もパンチラに胸をときめかせる作品が増えることを願ってやみません。