comico発!書籍化されたおすすめ漫画5選!

更新:2021.11.28

無料で面白い漫画が読み放題という、一昔前には考えられなかった夢のようなアプリcomico。今回は、数々の面白い作品の中から、書籍化されたおすすめの人気作をご紹介いたします。

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comicoを代表する人気作品『ReLIFE』

27歳の主人公・海崎新太は二浪、院卒という学歴の青年です。ある理由のために新卒で入った前の職場を入社早々3か月で辞職し、再就職も最終面接までいきながら落とされるという日々を過ごしていました。

そんな新太の元に「リライフ研究所」という会社から依頼が舞い込みます。依頼内容は、新太に1年間を高校生として暮らしてほしいというもので、新太はリライフ研究所が開発したという怪しい若返りの薬を飲み、高校3年生に戻って自分より9歳も下の高校生たちと一緒に学生生活を送りながら、自分の人生を見つめ直していくことになります。
 

著者
夜宵草
出版日
2014-08-12


主人公の新太は薬で若返ってはいるものの、心は27歳の大人。そのため、他の学生たちは17,18歳の高校生なためにジェネレーションギャップは激しくいろいろ悪戦苦闘したりしますし、大人目線で気持はいるため、時に不器用で無自覚な行動を取ったりする彼らにおせっかいを焼くところが面白いです。

また新太が高校生として生活しながら、過去を振り返っていく描写は見ているものに強烈な印象を与えます。そして新太がなぜ3か月で辞職したのか。その真の理由は現在の日本の若者事情もさりげに描いてあるのですが、私たちに問題提起してきます。仕事とは何か、人生とは何か。今だったらもっと違う生きかたができるのだろうか?もっと何かできることはあるだろうか?そんなことを考えさせます。

本作は誰もが一度は考えるであろう、「もし学生時代に戻れたら」「人生のやり直し」を背景に、「大人になって忘れてしまったこと」を考えさせられる物語になっていると同時に、「まだ人生はこれからだ」というような一種の希望を感じさせる内容になっています。

もし高校生の頃に戻れたら?自分が新太だったらどうするか?そんなことを考えて読んでいただきたい作品です!

『ReLIFE』については<漫画『ReLIFE』(リライフ)の魅力を全巻ネタバレ紹介!>で詳しく紹介しています。

日常生活をこれ以上ないほど面白く描いた漫画『パステル家族』

好奇心旺盛で思いついたらすぐに行動しては失敗する女子高生・秋河原マヨが主人公。マヨの幼馴染・七瀬川しおり、友人の高城ケイ、オタクの兄・タクオ、無口だけど心優しい弟・ほのめを中心に、彼らの日常をほのぼのでコミカルタッチに描いていく作品です。
 

著者
セイ
出版日
2015-10-10


特に本作のファンを増やしたのが21~24話で登場する「福引の回」です。

福引でゲームソフト「アクションファイター」という製品を当てたマヨは、弟のほのめを誘ってプレイすることになります。最初はふたりだけでプレイしていたのですが、難易度が高く、凄腕ゲーマーの兄タクオも加わることに。子供たちだけでゲームをするのは当たり前の風景ですが、それから母親が加わり、父親まで一緒にプレイしたがります。

ゲームで和気藹々としている秋河原家と平行して、福引のゲームソフト「アクションファイター」を作ったあるサラリーマンの人生が描かれていきます。

誰もが楽しめるゲームを作ろうとサラリーマンは苦労して作るのですが、それが理解してもらえず全く売れません。結局サラリーマンは大手の会社を辞めることになり、小さなゲームショップで働いているという姿が描かれていきます。男の願いは「たった一人でいいから面白いと言ってもらいたい」というもの。

そして男の願いは叶います。誰もが面白くないと言った「アクションファイター」をマヨたちは攻略し、ゲームショップで「アクションファイター」の文句を言う子供たちに意気揚々と説明してみせて「すっごい面白いよね」と語り、その言葉を聞いた男は嬉しさのあまり咽び泣くのです。

ありふれた日常の一コマにこんなに感動できるものがある!当たり前に過ごしている日々ってこんなにも大事なものがあるのだな、幸せだなと改めて感じさせてくれる描写が随所に出てくる作品になっています!

タイトル通り、パステル画を思わせる、柔らかでほのぼのしたあたたかい作品です。小学生から大人まで楽しめる作品になっていますので、ぜひ家族で読んでいただきたいです。

『パステル家族』が気になる方は<『パステル家族』は当初そこまで人気なし?癒し漫画の面白さをキャラから紹介>をご覧ください。

シュールな笑いで読むのがやめられない!『今週のかなでさん』

諸事情でド田舎の高校に嫌々ながら転校することになった少女・佐久間ゆんは、転校初日、教室に案内されますが、そこには机がふたつしかなく、誰も椅子に座っていません。

サッサと帰ろうかと思っていたら、湧いて出たようにいきなり少女が現れます。琴吹かなでと名乗ったクラスメイトは、初対面のゆんにむかっての「気軽にヨークシャテリアとでも呼んでちょうだい!!!」「スリーサイズは松・竹・梅」と自己紹介を始めます。こんなクラスメイトと一緒なんて悪い予感しかしません!
 

著者
チョモランマ服部
出版日
2015-11-12


案の定、かなではゆんの隣で変なことばかりしていきます。テストを受けているというのに、突然チャーハンを作り出しますし、教室で布団を敷いて熟睡していますし、勝手に学校の制服は自分好みのスカートに変えるなど自由気まま。

かなでとゆん、そして後から転校生として加わる残念アイドルのみっつんのそれぞれの日常を笑いで描いていく本作。ナンセンスコメディが好きな方にはぜひおすすめしたい作品です。

ピュアッピュアな恋を描いたちょっと変わった少女漫画♪声にときめいて始まった『こえ恋』

入学早々欠席してしまった少女・ゆいこ。ベッドで唸っている彼女に一本の電話がかかってきます。

それは同じクラスの委員長という松原からでした。受話器越しの声があまりに素敵で、ゆいこの胸はときめきます。いざ登校して松原を探すゆいこ。顔も知らないため声を頼りに松原を探すのですが、ようやく出会った松原はなんと紙袋を被っている変な男の子だったのです。

最初は戸惑うものの顔は見えないだけで何かと優しい松原を知るにつれ、ゆいこの中に本当に恋が芽生え、声だけでなく松原自身に惹かれていくのでした。
 

著者
どーるる
出版日
2016-06-11


本作は主人公たちのピュアッピュアな恋愛模様が魅力です。普通なら顔がイケメンとか、身長が高いとか、優しかったとかで恋に落ちるきっかけが多いですが、ヒロインがときめいたのが、「声」というのが面白いですし、声の主がいつまでも顔がわからないというのも面白い!どんな声なんだろうと妄想してしまいそうなほどです。

そしてヒロインのゆいこが好きになってしまう松原が、なぜ紙袋を被ったまま学校にいるのかその理由が後日明かされていくのですが、その経緯が少々重いです。以心伝心とはいうものの、やはり言葉にしないと伝わらないものもあります。けれど表現下手で悪意もなにもないのに誤解されてしまう人間もいるのだと改めて気づかされますし、伝える努力をしないといけないのだなと主人公の不器用な恋を見ていて感じさせられます。

恋って難しい。恋って大変。だけど、好きな人のことだから知りたい。想いを知ってほしい。

恋していると色々思いますよね。本作は高校生たちの淡い恋を背景に描くと同時に、人を思いやることの大切さを描いてある作品になっていて、キュンキュンとさせてくれます!

作画もかわいいですし、気軽に読める作品になっていますし、キャラクターたちが何より可愛いので、胸キュン作品がお好きな方はおすすめですので読んでいただけたら幸いです!

乙女ゲーム好きなら外せない!爆笑必至のラブコメ漫画♪『乙女的シンドローム』

立花おとめは、乙女ゲームや漫画のキャラクターが大好き!リアルな恋とは程遠い生活で友達にも呆れられますが、心を揺るがすような男子は画面の中しかいなくて、恋なんて遠いものだと思っていました。

そんなおとめのクラスにゲームの中の王子様のような男子・十和田王子が転入してきて、おとめの周囲の女の子たちは彼に釘づけ!しかしとある日、おとめは王子の秘密を偶然知ってしまいます。

王子はとても気弱で、ちっとも「王子」のような少年ではなく、 名前に相応しい男になるように実の姉に乙女ゲームの「属性」を入れられ、今は感情によって「属性」が変わってしまう体質になってしまう「キャラがブレブレ」の人間なのだと知ります。王子が大好きなおとめは王子の人格を治すために協力を申し出るのでした。
 

著者
はるかわ 陽
出版日
2016-07-30


ちょっと不純な動機で協力を申し出るおとめですが、様々なアクシデントや学園イベントを超えていくうちに王子君の方がおとめに惹かれ振り回されることになっていきます。ゲーム大好きのおとめは現実の恋がわからず、王子君の気持ちにも気づかないところに笑いが出てきます。

王子はブレブレ人格を克服し、おとめと結ばれることができるのでしょうか?登場キャラクターはかっこよく、可愛いけれどちょっと残念なキャラクターばかり。すれ違う登場人物の勘違いが物語には欠かせない要素です。

ふたりの恋の行方はもちろん周りの思い違いの行方も気になるこの乙女的シンドロームは、今までになかったラブコメ作品になっています!甘いだけの作品に飽きた方にはぜひ読んでいただきたい一作。捧腹絶倒のラブコメですので、ぜひとも読んでいただけたらと思います!

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