二階堂ふみの演じた役柄を総まとめ!実写化で出演した映画、テレビドラマを原作から紐解く

更新:2020.8.30 作成:2020.8.30

二階堂ふみは若手俳優のなかでも、特に勢いのある女優です。正統派美少女としてデビューしてからは、テレビドラマや映画でヒットを連発。その一方で、2018年からは写真家としてもプロの活動を始めたことをご存知でしょうか? この記事では、二階堂ふみが演じた役柄と作品の見所、原作の魅力について紹介していきます。

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目次

二階堂ふみのプロフィールを紹介!朝ドラ『エール』での歌唱も高評価!

 

二階堂ふみは沖縄県那覇市出身の女優です。身長157cm、血液型はO型。誕生日は1994年9月21日で、年齢25歳(2020年8月現在)です。

ファッションモデルとして芸能界に入り、2007年にテレビドラマ『受験の神様』への出演で女優デビューしました。さらに2年後には『ガマの油』で映画デビューも飾っています。その後は数々の作品に出演するかたわら大学受験に挑み、2014年に1浪して慶應義塾大学総合政策学部に入学しました。

代表作は『ヒミズ』、『リバース・エッジ』などがあります。『ヒミズ』ではヴェネツィア国際映画祭で最優秀新人賞を受賞し、共演者とエネルギーをぶつけ合うような演技で映画作品を奥深いものに昇華させました。

窪田正孝扮する古山裕一との恋模様を描く、2020年放送のNHK朝ドラ『エール』も二階堂ふみの代表作となるでしょう。彼女はオーディションでの歌唱力を評価され、ヒロインに抜擢されました。

正統派女優として知られる二階堂ふみですが、趣味は意外とオタク的。映画鑑賞と並んで、漫画アニメなどが好きだそうです。特技は絵画やバレエで、バイオリンも嗜みます。


窪田正孝が出演した作品を知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

窪田正孝出演のおすすめ映画10選+テレビドラマ20選!実写化した役柄を総まとめ!

感性を養い続ける、二階堂ふみの魅力

二階堂ふみはデビュー以来、ほとんど途切れることなくドラマや映画で活躍しています。また役者以外にも文筆業や写真家、バラエティタレントとしても目覚ましい成果を出しています。そのように誰もを惹きつける二階堂ふみの魅力の秘密とは、いったいなんなのでしょうか?

まず目立つのはそのルックスです。二階堂ふみは12歳の頃、フリーペーパーに載った写真が芸能事務所の目に留まり、スカウトされたという経緯の持ち主。いつまでも少女のような可憐な雰囲気が、男性女性問わずに魅力的に映っています。

次に特徴的なのは、その演技力です。あどけない少女からキレキレのスーパーウーマン、あるいは妖艶なラブシーンなど、彼女の幅広い演技は枚挙に暇がありません。

もちろん天性の才能もありますが、彼女は写真家としての視点や趣味の映画観賞による経験によって、物語のディテールを理解する能力がずば抜けているのです。これはテレビドラマ『西郷どん』で共演した鈴木亮平に、「感性の化け物」と評されたことでもうかがえます。

人並み外れたルックスと表現力。これこそが二階堂ふみの魅力に繋がっているのです。

二階堂ふみはなかなかプライベートを見せない女優ですが、2020年に発売されたフォトブックでは、貴重なオフショットなども収録されています。彼女の貴重な素顔を知りたい方は、こちらの書籍もおすすめです。

著者
[]
出版日

【ライターおすすめ】二階堂ふみが1番輝く『ストロベリーナイト・サーガ』

 

二階堂ふみは数多くの映画やテレビドラマに出演し、魅力的な活躍を見せてくれました。そんな彼女がもっとも本領を発揮したのは、2019年に放送されたテレビドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』です。

誉田哲也の「姫川玲子」シリーズが原作。二階堂ふみの演技力によってイメージどおりのドラマに仕上げられました。

主人公・姫川玲子は生え抜きの女性刑事ながら、エリートひしめく警視庁捜査一課の第一線で活躍する凄まじいキャラクター。主演にあたってショートカットにした二階堂ふみは、知性とセクシーさを合わせ持つ姫川玲子を好演しました。

W主演で菊田和男を演じる亀梨和也とともに、新鮮な刑事ドラマとして視聴者に見事受け入れられました。

 

 

ここからは、彼女の出演作のなかから原作があるものをすべて紹介していきます。この作品の原作はこちらでも紹介しています。

 

【映画原作】10代の二階堂ふみのみずみずしい演技『指輪をはめたい』(2011年)

主人公の片山輝彦はふとした拍子に頭を打って、三股中の彼女のうち誰にプロポーズするつもりだったのかを忘れてしまいました。そうして混乱する彼の前にエミと名乗る1人の少女が現れ、事態はますます混沌に……。

二階堂ふみが演じたのは、謎めいた少女エミです。なぜか急激に片山輝彦へ接近し、強引に同居までしてしまう役柄でした。

本作を一言で表すなら、不運と優柔不断が招いた受難、あるいは迷走する男性の結婚物語でしょうか。主人公がとんでもないダメ男なので共感はできませんが、怒濤の展開と予想外の結末は必見。映画は原作小説から大胆に変更されているので、視聴済みの人ほど読んだ時に驚きを味わえますよ。

著者
伊藤 たかみ
出版日

【映画原作】海外でも評価された二階堂ふみの衝撃作『ヒミズ』(2012年)

平凡な生活を夢見る住田祐一は、実際には母親と2人で貧しい生活を送る中学3年生でした。母親の蒸発と前後して悲惨な出来事が次々と起こり、平穏とはかけ離れた精神状態に陥った彼は、異常行動に走り出します。

二階堂ふみはヒロインに相当する、茶沢景子を演じました。住田祐一への恋心を密かに抱いており、ただ1人彼の身を案じる人間として、凶行を止めようと奮闘します。

本作は普通もてはやされる正義や正しさではなく、不道徳と閉塞感が特徴的な作品です。ジャンルとしてはサスペンスホラーなので恐ろしい作風ですが、あまりにもショッキングな内容のため、反面教師的に平和な現実のありがたみを感じます。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<漫画『ヒミズ』全4巻の魅力をネタバレ紹介!【映画作品原作】>

著者
古谷 実
出版日
2001-07-13

【映画原作】青春に心残りがある人、必読!『王様とボク』(2012年)

主人公のミキヒコが18歳の誕生日を迎えた日、不意に事故で昏睡状態になってしまった親友モリオを思い出しました。彼が友人を思い出すのと同じ頃、12年間眠り続けていたモリオが目を覚まします。モリオと再会したミキヒコは、自分の成長とかつて王様のように振る舞っていた子供時代に思いを馳せるのでした。

二階堂ふみの役は女子高生のキエ。ミキヒコの恋人であり、お喋り好きな明るい少女です。

映画と原作漫画で設定が微妙に違うものの、大筋はほとんど同じです。肉体は成長しても、精神は幼いままというモリオを通じて、ミキヒコが思春期の悩みに向き合う青春物語。10代後半、もしくは青春に心残りのある方が読むと、きっとなんらかの答えが見つかることでしょう。

著者
やまだ ないと
出版日

【映画原作】人の本質を見抜く少女を二階堂ふみが熱演『悪の教典』(2012年)

蓮実聖司は生徒だけでなく同僚教師からの信頼も篤い、優秀な英語教師でした。ところがその本性は他者を顧みない生粋のサイコパス。彼は自身の理想とする学校を作るため、都合の悪い人間を次々殺そうとしていきます。

蓮実聖司のひととなりを疑って、警戒心を抱く女子生徒・片桐怜花。人の本質を見抜くために、孤立しがちなこの少女を二階堂ふみが熱演しました。

蓮実聖司は理想的な指導者と同時に、嫌悪感を催す連続殺人鬼という二面生のあるキャラ。誰からも好かれる人物が、もし社会不適合者だったら……原作を読むと、どうしてもそんな恐怖心に取り憑かれます。フィクションならではの没入感で読むことができる、素晴らしいサイコホラーとなっています。

著者
貴志 祐介
出版日
2012-08-03

【映画原作】凶悪な爆弾魔を演じた二階堂ふみ『脳男』(2013年)

連続爆破殺人犯のアジトで、犯人・緑川紀尚とともに逮捕された男、鈴木一郎。鈴木一郎は高度な知性を持つ一方、常人並みの感情がないミステリアスな男でした。事件の共犯者ではないなら、彼は一体何者なのか? 何をしようとしていたのか? 連続殺人を巡るサスペンスが巻き起こされていきます。

映画では人物等が一部変更されており、二階堂ふみが演じたのは原作小説における緑川紀尚に相当する緑川紀子です。豊富な機械知識と高い残虐性の爆弾魔で、終始不気味な存在感を放っていました。

「脳男」こと鈴木一郎の正体と、連続爆破事件の真犯人を追う二重構造のミステリー。巧みな描写力にただただ圧倒されます。重厚な推理小説をお求めの方には打って付けでしょう。

著者
首藤 瓜於
出版日
2003-09-12

【映画原作】二階堂ふみの衝撃的なキャラクターに注目『四十九日のレシピ』(2013年)

妻・乙美に先立たれ、生きる気力を失った熱田良平。娘の百合子は結婚して家を出ていましたが、傷心して実家に帰ってきます。そんな彼らのもとに、生前に乙美から雑事を頼まれたというギャルの井本幸恵がやってきました。遺された家族が、乙美の残したレシピで絆と生きる気力を取り戻してく感動ドラマ。

二階堂ふみは映画版で、井本幸恵を演じました。井本幸恵は原作と違って金髪日焼けギャルではなくなりましたが、近すぎる距離感で失意の熱田親子をよい意味でかき回していきます。

49日は本来、死者を安らかに旅立たせる準備期間ことです。本作の場合は、家族を残してしまった乙美が、彼らの安らかな生活を願ってレシピを井本幸恵に託したのがタイトルの由来。人の温かさを感じられる珠玉の作品となっています。

著者
["なかしましほ", "七字由布"]
出版日

【映画原作】艶っぽいシーンも体当たりで演じた『私の男』(2014年)

結婚を間近に控えた腐野花。彼女は婚約者の尾崎美郎と父・淳悟の3人で感慨にふけります。尾崎美郎との出会いや、淳悟との秘めごと、出生の秘密……。目前の幸福な結婚とは裏腹に、彼女の人生では数多くの禁忌が行われてきました。

2014年の映画で二階堂ふみは、成長後の腐野花役でした。人知れず近親相姦などを行っていた癖のあるキャラですが、艶っぽいシーンも含めて体当たりで演じています。

現代社会ではおよそタブーとされる行為。そのほとんどが作中で行われる、奇妙極まりないラブロマンスです。原作小説は桜庭一樹の丁寧な筆致によって、不思議と惹き込まれる魅力が詰まっています。映像では表現できない感覚なので、ぜひ一度手に取ってみていただきたいです。

著者
桜庭 一樹
出版日
2010-04-09

【映画原作】ギャルに扮した二階堂ふみが見所をつくる『果てしなき渇き』(2014年)

主人公の藤島秋弘は元刑事で、現在はしがない警備員をしている男です。彼は突然、別れた妻から娘・加奈子の行方不明を相談されます。ところが捜索の過程で、加奈子が大規模犯罪に荷担していることに気付き……。

二階堂ふみは本作への出演に当たって、髪を染めて大胆なイメチェンを行いました。加奈子の元同級生・遠藤という役どころで、不良グループに所属する少女を見事に演じています。

本作を一言で言うなら「狂気」です。登場人物の愛情や性的行為、そのすべてがねじれ狂っており、読んでいる破滅を予感させます。映画とはだいぶ違う、衝撃のラストは原作でしか味わえません。

著者
深町 秋生
出版日

【映画原作】アイドル歌手になった二階堂ふみがMVも公開『日々ロック』(2014年)

日々沼拓郎は文武両道などもっての外の落ちこぼれ高校生です。しかし、ロックを愛する心だけは誰にも負けていませんでした。彼はいじめられっ子仲間の草壁まもるに誘われて、依田明とともにバンドを組むことに。ロックスターの夢に向けて、少年達が駆け抜けていきます。

二階堂ふみは宇田川咲を演じました。日々沼拓郎らの上京後に登場するソロシンガーで、密かに彼らのファン。映画版ではトップアイドルの設定に変更されているものの、乱闘騒ぎを起こすぶっ飛んだキャラとなりました。

原作は見た目はどうしようもなく格好悪い人物らの、ロックに打ち込む姿が非常に熱い音楽青春漫画です。映像では抑え気味だった表現も、漫画では全開になっているので、映画視聴済みのファンもぜひご覧ください。

著者
榎屋 克優
出版日
2010-10-19

【映画原作】類を見ない設定が面白い『かむろば村へ』(2015年)

銀行マンにもかかわらず、お金アレルギーになってしまった高見武晴。一念発起した彼は、限界集落化しつつあるかむろば村に移住します。ところが農村のスローライフは想像以上に厳しく、さまざまな問題が高見武晴を苦しめていくのでした。

二階堂ふみが演じたのは、村で数少ない若者かつ美少女の青葉です。外見とは裏腹に、高見武晴の貯金を狙って近づくしたたかな娘でした。

消費社会全盛の現代で、人はお金を使わずに生きていけるのか? アレルギーのせいで、そういった生活をせざるを得なくなった青年による、自給自足生活が見所です。現代人が田舎に抱きがちな幻想を打ち砕く内容ですが、しみじみと語られる暮らし向きや人間関係が心に染みる1作となっています。

著者
いがらし みきお
出版日

【映画原作】戦争末期を描いた作品で主演『この国の空』(2015年)

19歳の少女・里子は、空襲に怯えながら第2次大戦末期の東京に暮らしていました。彼女はひょんなことから、妻子を疎開させた市毛の世話をすることになり、やがて結ばれます。極限の戦時下で行われる日常が、息苦しくなるリアル感で淡々と描かれていきます。

二階堂ふみは本作の映画で主演しています。市毛との関係は一時的なものか、それとも本心の愛なのか。揺れ動く田口里子の儚い姿を好演しました。

本作は戦争末期を舞台として、男女の刹那的関係を切り取った文学作品です。戦争賛美とも反戦とも異なり、当時の一般的な人々に焦点を当てた意欲作。作者は実際に戦争を体験した方なので、原作を通してかつての日本を追体験できるのが魅力です。

著者
高井 有一
出版日

【映画原作】二階堂ふみが人間に化けた金魚を演じた⁉『蜜のあわれ』(2016年)

老小説家の上山は、赤子という名の若い娘と暮らしていました。赤子の正体は人間ではなく、人間に化けた金魚です。老いてろくに動けない上山と対照的に、好奇心旺盛で外へと飛び出す赤子。本作はどこかエロチシズム漂う不思議なファンタジーとなっています。

二階堂ふみは映画で主演し、赤井赤子を演じました。13種類もの記事をあしらったという、金魚をイメージした艶やかな赤い衣装が印象的で、原作以上に天真爛漫な様子が描かれました。

登場人物の上山は、作者の室生犀星が自身をモデルにしたキャラクターです。普通の小説と違って地の文が存在せず、会話のみで進む独特な文体が特徴。若干読みづらさを感じる方もいるかもしれませんが、読後のファンタジックな余韻は他では絶対味わえません。ぜひこの幻想世界に浸ってみてください。

著者
["室生 犀星", "なかやま あきこ"]
出版日

【映画原作】二階堂ふみのブレザー制服姿がかわいい『オオカミ少女と黒王子』(2016年)

篠原エリカは恋愛経験がないものの、弾みで彼氏がいると言ってしまい、適当なイケメンの写真まで友達に披露してしまいます。ところがそのイケメンは同じ学校の佐田恭也で、篠原エリカは必死に頼み込んで恋人のフリをしてまうことに……。

二階堂ふみは映画版の主役、篠原エリカを演じました。篠原エリカは見栄っ張りが騒動を招くものの、素直なところが憎めないキャラです。

佐田恭也は腹黒な少年で、立場を地擁して篠原エリカをコキ使います。恋愛漫画としては異色ですが、段々と関係性が変化し、王道展開になっていくのが魅力的です。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<漫画『オオカミ少女と黒王子』16巻までネタバレ!ドS王子×嘘つき少女の恋>

著者
八田 鮎子
出版日
2011-10-25

【映画原作】就活に挑む若者のリアルな群像『何者』(2016年)

就職活動をおこなう5人の大学生。彼らは「就活対策本部」と称して集まり、おのおのの得意分野を活かして、お互い情報交換をしていました。ところが1人だけ内定者が出たことで関係が瓦解。後ろ暗い感情に染まった彼らは、あらためて自分は何者かと見つめ直すことになります。

二階堂ふみは主要人物の紅一点、小早川理香役でした。小早川理香は留学経験のせいか、非常に意識が高く、メンバーでは誰よりも意欲的に就職活動しています。

本作はいわば、現代社会における大学生の実態を写し取った縮図です。目的も不明なまま、とにかく就職に向かって突き進む。焦燥感や嫉妬といった生々しい感情もリアルで、登場人物と同世代の方が読めば激しく共感できるでしょう。ラストのどんでん返しは必見。

著者
朝井 リョウ
出版日
2015-06-26

【映画原作】少女漫画界の巨匠が描く退廃的な空気を実写化『リバーズ・エッジ』(2018年)

とある河原に、正体不明の死体がありました。いじめられっ子の山田は密かに死体を宝物と思っており、ある時、窮地を助けてくれた若草ハルナに死体を見せます。1つ年下の吉川こずえも、死体に思い入れのある女の子でした。死体を通して、3人は秘密を共有する仲間になっていきます。

二階堂ふみは2018年の映画で、主役の若草ハルナ役でした。誰もが羨む美少女ですが、高校生なのに愛煙家という二面生のあるキャラです。

登場人物の成長を見守る青春ドラマではありますが、死体をはじめとしてそこかしこに、退廃的な雰囲気を感じるのが本作の特徴です。原作漫画の絵柄は独特ですが、コンプレックスの生み出すドラマチックな展開は必見。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<岡崎京子作『リバーズ・エッジ』が響きすぎて心が痛い【ネタバレ注意】>

著者
岡崎 京子
出版日

【映画原作】異色の設定が唯一無二の漫画『いぬやしき』(2018年)

老け顔サラリーマン犬屋敷壱郎はある日、高校生の獅子神皓とともに、宇宙人の引き起こした事故に巻き込まれました。2人は宇宙人によって、機械の肉体で蘇生されます。犬屋敷壱郎は人助けに力を使おうとしますが、獅子神皓は好き放題暴れ始めたせいで、やがて衝突することに……。

2018年に公開された映画版で、二階堂ふみは渡辺しおんを演じました。獅子神皓に想いを寄せる少女で、最後まで彼を引き留めようと説得します。

ストーリー自体は特撮ヒーローに近いものの、キャラ設定が異色中の異色。主人公はうだつの上がらない中年男で、小市民的な思想から人助けに走るのが面白いです。原作漫画のラストは映画と違うため、どちらかしか知らない方は両方見ることをオススメします。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<漫画『いぬやしき』の魅力を最終10巻まで全巻ネタバレ紹介!>

著者
奥 浩哉
出版日
2014-05-23

【映画原作】クセのあるギャグ漫画で少年役『翔んで埼玉』(2019年)

地域格差が激しく、一部地方が著しく虐げられている架空の日本。東京の名門学校へ、帰国子女の麻実麗が入学するところから物語は始まります。生徒会長の白鵬堂百美(ももみ)すら麻実麗に心酔してきますが、実は麻実麗こそ埼玉県解放運動を主導するレジスタンスの主要人物でした……。

二階堂ふみは原作における白鵬堂百美に相当する壇ノ浦百美役で、麻実麗役のGACKTとダブル主演しました。東京出身を鼻にかけるいけ好かない少年(見た目は少女)でしたが、麻実麗との交流でしだいに変化していきます。

原作は東京近辺の地方をランク付けし、特に埼玉をおちょくることを目的にしたギャグ漫画です。貴族主義的な誇張表現が大変面白く、あまりにも荒唐無稽な展開から実際の埼玉県知事にも認知されているほど。とにかく笑いたい方にオススメ。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<埼玉出身に負い目を感じているあなたへ贈る『翔んで埼玉』>

著者
魔夜 峰央
出版日
2015-12-24

【映画原作】女性の痛みに寄り添う漫画が実写化『生理ちゃん』(2019年)

男性にはほとんど知られていませんが、ある一定の年齢に達した女性は必ず、月1回ある人物から虐待を受けます。ギョロギョロした目が特徴的なピンクのモンスター……「生理ちゃん」です。

二階堂ふみは映画版の主人公、出版社で働く米田青子を演じました。原作漫画はオムニバス形式で「生理ちゃん」以外は毎回登場人物が異なるため、該当する人物はいません。

知られざる生理現象を擬人化し、時に大胆に時に繊細に月経問題を描いたコミカルな作品です。視覚的にわかりやすいため、男性にも生理のつらさを伝えやすく、多くの女性に支持されています。センシティブな話題ではありますが、ぜひ万人に読んで頂きたいです。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<『生理ちゃん』って何なの?原作漫画の魅力を解説!二階堂ふみ主演で映画化!>

著者
小山 健
出版日
2018-06-11

【映画原作】手塚治虫が残した問題作を二階堂ふみと稲垣吾郎が実写化!『ばるぼら』(2020年)

大成功を収める作家の美倉洋介は、人知れず自身の異常性欲に悩まされていました。そんな彼が浮浪者同然で彷徨う少女バルボラと出会い、やがてあやしい黒魔術の世界に傾倒していきます。

二階堂ふみは映画で、ヒロインばるぼら役に抜擢されました。2020年8月現在未公開ですが、予告編の段階では原作に勝るとも劣らない、耽美で蠱惑的なキャラとなるようです。

原作は漫画の神様・手塚治虫の描いた、大人向けの作品です。「変身」モチーフや暗喩がちりばめられており、非常に難しいですが、だからこそ現代でも通じる奥深さが魅力となっています。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<『ばるぼら』狂気の世界が分かる5つの考察!手塚治虫の映画化原作をネタバレ>

著者
手塚治虫
出版日

【テレビドラマ原作】沖縄出身の二階堂ふみが琉球王朝の物語に『テンペスト』(2011年)

本作は19世紀の琉球王朝を舞台とした歴史小説です。主人公の少女・真鶴は義兄の失踪を機に名前を変え、王朝役人や側室など波瀾万丈の人生を送っていきます。

二階堂ふみが演じたのは、見習い女官の思戸です。好奇心旺盛のませた少女ですが、王族に取り入るといった抜け目ないところもあります。

本作の特徴はやはり、琉球王朝という珍しい題材であること、男装して男社会で出世する女性主人公にあります。主人公が力強く、したたかに生き抜く姿は読みごたえたっぷり。琉球王朝消滅間近の歴史的流れも非常に興味深くて、歴史好きにはたまらない作品です。

著者
池上 永一
出版日
2010-08-25

ここからは、テレビドラマの紹介です。

【テレビドラマ原作】SFゲームに参加する女子高生に『未来日記』(2012年)

何事にも傍観者であることを貫いていた少年・天野雪輝は、携帯電話に日記をつけるのが癖でした。彼は時空を操る神や神の使いを空想して過ごしていましたが、実はその神は現実に存在していました。雪輝に未来予知可能な「未来日記」を授け、生死を賭けたサバイバルゲームを行わせようとします。

二階堂ふみは原作漫画には登場しない、テレビドラマオリジナルの不破めぐみ役でした。家庭と学校に悩みを抱える女子高生で、当初ゲームには乗り気じゃなかったものの、主人公の励まして奮起し協力者となりました。

原作がサスペンスファンタジーなのに対して、テレビドラマはSFに変更されており、ストーリーも完全に別物です。未来日記を巡る死闘はミステリーに近く、予想外の展開が魅力。アクション好きにもオススメです。

著者
えすの サカエ
出版日
2006-07-21

【テレビドラマ原作】二階堂ふみが沖縄でロケ『西郷どん!』(2018年)

薩摩藩の下級藩士の長男に生まれた西郷小吉。彼こそはのちに明治維新を成功させる偉人、西鄕隆盛その人でした。大久保利通と過ごした幼少期、島津家に側仕えした青年期など、西鄕隆盛の生涯と幕末の動乱が描かれていきます。

二階堂ふみが演じたのは、西鄕隆盛の2人目の妻となる女性・愛加那です。愛加那は物語の語り手である西鄕隆盛の息子、菊次郎を出産しました。

誰もが知る明治維新の偉人が、等身大の人間として総登場するのが本作の魅力。特に大久保利通が西鄕隆盛の幼馴染みだったというのは、日本史マニア以外には驚きの事実でしょう。激動の時代に翻弄される、幕末の人間模様は歴史に詳しくなくても大変興味深く感じられます。

著者
林 真理子
出版日
2017-11-01

【テレビドラマ原作】カフカをモチーフに東野圭吾がオリジナルの展開『変身』(2014年)

成瀬純一はどちらかと言えば対人関係を苦手とする男でしたが、ある手術をきっかけにがらりと人が変わってしまいます。彼が受けたのは、強盗事件で傷ついた脳を移植する手術でした。成瀬純一は徐々に変わっていく自分を恐れ、脳の提供者を探し始めます。

二階堂ふみは葉村恵を演じました。成瀬純一を献身的に支えるヒロインで、変化していく恋人との純愛を貫きました。

原作はフランツ・カフカの同名小説をモチーフにしていますが、内容は大きく異なります。本作は外見はそのままに、内面が変化していく恐怖を描いたサスペンスミステリーです。衝撃的な展開はほぼ映像化不可能なため、こちらのラストが気になる方はぜひ原作小説をご一読ください。

著者
東野 圭吾
出版日
1994-06-06

【テレビドラマ原作】生徒に寄り添う先生役『満州の星くずと散った子供たちの遺書 新京敷島地区難民収容所の孤児たち』『戦場のサブちゃんとゴン』『約束』(2014年)

多くの死者を出してしまった第2次世界大戦。その戦禍は戦後にも残っており、満州に残された日本人孤児達を否応なく襲いました。本作は最低気温マイナス30度の極限環境の中、難民収容所で身を寄せ合って生きた孤児達の現実が綴られる、ノンフィクション作品です。

二階堂ふみが演じた女性教師・水野有希子は、松山ケンイチの扮する関東軍の戸田英一とともに、子供達に献身的に寄り添う役柄でした。

希望を胸にして建国された満州を舞台として描かれる、あまりにも過酷な現実が涙を誘います。ノンフィクションなのがなおさらやりきれません。ぜひ3部作で綴られる原作で、過去にあった出来事に触れてみてください。

著者
昭一, 増田
出版日

【テレビドラマ原作】実話を元にした児童文学を実写化『みんなで跳んだ』(2016年)

運動会の日が刻々と迫る中、ある学校のクラスで1つの問題が起きていました。全員参加の大縄飛びで、どうしても男子1人だけ飛べなかったため、仕方なく彼を除いて練習が進むことに。ところが大会前日になって、やはり仲間はずれはよくないと意見が一致し、クラス全員の挑戦が始まります。

二階堂ふみは初の主演で、女性教師・村本愛子を演じました。困難に立ち向かう児童を応援する、真面目でひたむきな先生役でした。

テレビドラマは原作から大幅な改変を行っていますが、元になったのは実際に日本の学校であった実話です。子供達が努力する様子は本当に感動的。児童向けの本なので、どなたでも気軽に読める名作と言えます。

著者
滝田 よしひろ
出版日

【テレビドラマ原作】浅野忠信主演刑事ドラマ『刑事ゆがみ』(2017年)

弓神適当(ゆがみゆきまさ)は警察庁捜査一課で敏腕を振るったこともある凄腕刑事ですが、ある事件の上申を却下されたことを機に、やる気を失ってしまいました。ところが、いざ事件が発生すると本来の実力を発揮し、やりすぎと言われるほどの大活躍を見せます。

二階堂ふみは石崎春菜役で、テレビドラマ第9話にゲスト出演しました。石崎春菜は変死体の見つかった薮田家の家政婦で、第一発見者でもあります。

原作・テレビドラマともに、身近な事件が中心。そのため普通の警察モノよりリアルかつ、臨場感の感じられる物語を楽しめます。味のある作画で描かれる、人間味にあふれたキャラクターが魅力です。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<漫画『刑事ゆがみ』が最高!『弁護士のくず』作者の新作を名言でネタバレ紹介>

著者
井浦 秀夫
出版日
2016-10-28

【テレビドラマ原作】お騒がせお嬢様を二階堂ふみが演じた『探偵物語』(2018年)

主人公の辻山は探偵事務所に勤務する、43歳の中年探偵です。やることなすことうまく行かない彼に、女子大生・直美のボディーガードが命じられました。たった数日間の単純な仕事のはずが、ギャングに追われる元妻・幸子の出現などで、とんでもない事態へと発展していきます。

二階堂ふみが2018年版のテレビドラマにて、新井直美を演じました。慎重派の辻山とは正反対に、非常にアクティブに状況を引っかき回す役どころでした。

原作はミステリー作品ではありますが、赤川次郎らしくユーモアに溢れたコミカルな小説です。辻山と直美はなし崩しでコンビとなり、密室殺人に挑むのが面白いところ。やや古めですが、今でも十分通用する名作です。ラブロマンスにも注目!

著者
赤川 次郎
出版日

【テレビドラマ原作】二階堂ふみの遊女が色っぽい!『この世界の片隅に』(2018年)

本作は広島と戦争の関わりを描いたヒューマンドラマです。主人公のすずは幼い頃から広島で暮らしており、世の中の移り変わりを肌で感じていました。戦前の不思議な体験、戦中の悲惨な出来事など、胸につまされる話が数多く語られます。

二階堂ふみが出演したのは2018年のテレビドラマ版です。主人公すずが戦時中の呉で出会う遊女、白木リンを演じました。 アニメを凌駕するようなはかなさや色っぽさも話題になりました。

本作はアニメ映画の大ヒットで、記憶に残っている方も多いでしょう。柔らかな絵柄と優しい語り口ながら、時折真に迫る表現で驚かされます。戦争体験がどんどん失われる昨今、本作は後世に語り継ぐべき貴重な資料にもなっています。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<『この世界の片隅に』を考察!アニメ映画と原作漫画の違い、見所などネタバレ>

著者
こうの 史代
出版日
2008-01-12

【テレビドラマ原作】ショートカットの敏腕刑事がハマり役「姫川玲子」シリーズ(2019年)

警察でもっとも栄誉あるエリート、警視庁捜査一課殺人犯捜査係。主人公の姫川玲子が女性ながら、捜査一課の第一線で活躍する警部補です。彼女は鋭い捜査と勘で、難事件を次々と解決していきます。

二階堂ふみは2019年のテレビドラマで亀梨和也とW主演しました。それぞれ姫川玲子役と、菊田和男役でした。二階堂ふみは誰が相手でも物怖じしない、若き敏腕女性刑事を熱演しています。

原作は警察小説ですが、バラエティ豊かなキャラクターのおかげで取っ付きやすく、現在まで8巻出ている人気シリーズです。作品を通して登場人物の変化も楽しめるため、可能ならシリーズ通して読むのがオススメです。

著者
誉田 哲也
出版日
2009-10-08

【出演作品一覧】二階堂ふみの出演映画・テレビドラマで一筋縄ではいかない人間ドラマを堪能

【映画】

『ガマの油』(2009年)

『キミに歌ったラブソング』(2009年)

『そらそい』(2009年)

『8ミリメートル』(2010年)

『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(2011年)

『指輪をはめたい』(2011年) 原作『指輪をはめたい』

『ヒミズ』(2012年) 原作『ヒミズ』

『王様とボク』(2012年) 原作『王様とボク』

『悪の教典』(2012年) 原作『悪の教典』

『脳男』(2013年) 原作『脳男』

『地獄でなぜ悪い』(2013年)

『四十九日のレシピ』(2013年) 原作『四十九日のレシピ』

『ほとりの朔子』(2014年)

『私の男』(2014年) 原作『私の男』

『渇き。』(2014年) 原作『果てしなき渇き』

『日々ロック』(2014年) 原作『日々ロック』

『味園ユニバース』(2015年)

『ジヌよさらば〜かむろば村へ〜』(2015年) 原作『かむろば村へ』

『この国の空』(2015年) 原作『この国の空』

『蜜のあわれ』(2016年) 原作『蜜のあわれ』

『オオカミ少女と黒王子 』(2016年) 原作『オオカミ少女と黒王子』

『ふきげんな過去』(2016年)

『SCOOP!』(2016年)

『何者』(2016年) 原作『何者』

『リバーズ・エッジ』(2018年) 原作『リバーズ・エッジ』

『いぬやしき』(2018年) 原作『いぬやしき』

『翔んで埼玉』(2019年) 原作『翔んで埼玉』

『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019年)

『生理ちゃん』(2019年) 原作『生理ちゃん』

『糸』(2020年)

『ばるぼら』(2020年) 原作『ばるぼら』

【テレビドラマ】

『受験の神様』 第1話(2007年)

『私の"だんだん" 「文香の祈り」』(2009年)

『熱海の捜査官』(2010年)

『トライ・エイジ〜三世代の挑戦〜 第2夜 金田一家三代の物語』(2011年)

『テンペスト』(2011年) 原作『テンペスト』

『未来日記-ANOTHER:WORLD-』(2012年) 原作『未来日記』

『平清盛』 第36話 - 最終話(2012年)

『軍師官兵衛』 第31話 - 最終話(2014年)

『西郷どん』(2018年) 原作『西郷どん!』

『Woman』(2013年)

『東野圭吾「変身」』(2014年) 原作『変身』

『遠い約束〜星になったこどもたち〜』(2014年) 原作『満州の星くずと散った子供たちの遺書 新京敷島地区難民収容所の孤児たち』『戦場のサブちゃんとゴン』『約束』

『問題のあるレストラン』(2015年)

『そして、誰もいなくなった』(2016年)

『がっぱ先生!』(2016年) 原案『みんなで跳んだ』

『トーキョー・ミッドナイト・ラン』(2016年)

『しあわせの記憶』(2017年)

『住住』(2017年)

『もしもドラマ がんこちゃんは大学生』(2017年)

『フランケンシュタインの恋』(2017年)

『刑事ゆがみ』 第8話(2017年) 原作『刑事ゆがみ』

『日曜プライム・探偵物語』(2018年) 原作『探偵物語』

『この世界の片隅に』(2018年) 原作『この世界の片隅に』

『ストロベリーナイト・サーガ』(2019年) 原作「姫川玲子」シリーズ

『時効警察はじめました』 最終話(2019年)

『エール』(2020年) 

いかがでしたか? 今回ご紹介したドラマや映画は、いずれも二階堂ふみの魅力がたっぷり詰まっていました。作品としても優れたものばかりなので、未読の方はこの機会に原作にも触れてみてください。きっと二階堂ふみ出演作がもっと楽しめるようになりますよ。