窪田正孝出演のおすすめ映画10選+テレビドラマ20選!実写化した役柄を総まとめ!

更新:2021.12.12

窪田正孝はテレビドラマや映画などで、圧倒的な存在感を見せる実力派俳優です。連続テレビ小説の主演も務め、今もっとも注目されていると言っても過言ではありません。かっこいい主演から脇役まで、繊細な演技力が知られています。この記事では、窪田正孝が演じた代表的な作品と役柄、原作の魅力についてご紹介します。

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朝ドラ『エール』で再注目の窪田正孝をプロフィールから紹介!

2020年11月現在の最新作はNHK連続テレビ小説『エール』。男性主人公を演じて話題になっている窪田正孝について、まずはプロフィールから紹介していきます。

窪田正孝(くぼたまさたか、本名同じ)は神奈川県出身、スターダストプロモーション所属の俳優です。誕生日は1988年8月6日で、現在の年齢は32歳(2020年10月現在)。身長175cm、血液型はB型。

元々は整備士志望で神奈川工業高校に通っていましたが、母親の強い推薦でオーディションに応募し見事合格。現在の事務所に入手しました。

2006年のテレビドラマ『チェケラッチョ!! in TOKYO』において、俳優デビューにして初主演。その後、『ケータイ捜査官7』主演で注目と人脈を集め、徐々に人気俳優になっていきます。

実力の面でも非常に評価が高く、2012年には映画ふがいない僕は空を見たで日本各地の映画祭で新人賞や助演賞などを受賞しています。

ずっと俳優一筋でしたが、2018年にアニメ映画『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』で声優にも挑戦。主役のカナタを声のみで熱演しました。

小学生時代は野球、中学生でバスケ、高校になるとダンスとさまざまなスポーツに取り組みました。現在でも体を鍛えており、外見からは想像できないほど素晴らしい筋肉の持ち主です。

私生活ではテレビドラマの共演を通じて出会った女優・水川あさみと2年間の交際の末、2019年に結婚しました。

窪田正孝の3つの魅力

若い世代を中心に、圧倒的な知名度と人気を誇る窪田正孝。その魅力はどこから来ているのでしょうか?

理由の1つは線の細いルックス。シャープな顔立ちと印象的な目が、ファンの心を掴んで離さないのです。窪田正孝はテレビドラマや映画で、主役から端役まで幅広く演じていますが、どんな役柄でも一目で彼だとわかる存在感を持っています。そんなルックスは魅力の1つに違いありません。

しかし窪田正孝の最大の魅力は、繊細なまでの演技力です。彼はどんな作品でも役柄を正確にイメージし、物語に溶け込むだけでなく、作品の世界観を感じさせる圧倒的な演技力を持っています。この表現力は望んでも手に入らない、希有な才能です。

また幼い頃から芸能界で揉まれてきただけあって、対応や人当たりが抜群。インタビューやバラエティ番組では、優しい人柄がにじみ出ていると感じるのではないでしょうか。

こうしたいくつもの要素が積み重なって、窪田正孝の人気に繋がっているのでしょう。今後もこれまで以上に素晴らしい活躍をしてくれる気がしてきます。

窪田正孝はSNSなどでプライベートを公開していません。色々な面を知りたいファンとしては歯痒いところですが、より深く彼を知りたい方には写真家・齋藤陽道が撮影したフォトブック『マサユメ』がオススメです。限りなくオフに近い自然体の姿が見られます。

著者
["窪田 正孝", "齋藤 陽道"]
出版日

ここからは、窪田正孝が出演した作品のなかから、ライターおすすめの映画10選、テレビドラマ20選を紹介していきます。どんな役柄を演じてきたのかがわかるだけでなく、原作はどんな味わいがあるのかもお伝えします。

【おすすめ映画原作】人生の反面教師にしたい問題作『闇金ウシジマくん』(2014年)

丑嶋馨が経営する無届けの金融「カウカウファイナンス」には、いわく付きの顧客がやってきます。人情話から社会の暗部まで、取り立てと連動してさまざまなヒューマンドラマが描かれます。
 

原作はヤミ金にフォーカスしたアングラ系漫画で、小学館漫画賞を受賞するほどの人気作です。他では絶対に見られない後味の悪さが魅力。怖いもの見たさでハマる人が多いようです。

窪田正孝が出演したのは映画版『闇金ウシジマくんPart2』。原作エピソード「ホストくん」に登場する高田と隼人とミックスした、映画オリジナルキャラ・神咲麗を演じました。とんでもないクズですが、痛い目にあって最後に改心する味わい深い役どころでした。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<闇金ウシジマくん』が無料で読める!最新42巻までの見所をネタバレ紹介!>

著者
真鍋 昌平
出版日
2004-07-30

【おすすめ映画原作】社会の仕組みを考えさせられる『ナニワ銭道 - もうひとつの「ナニワ金融道」』(2014年)

キャバクラの裏方として生真面目に働いていた青威雄一郎は、同僚の小藪蛙次から起業の相棒に誘われます。業種は信用調査会社。小藪蛙次らは金の流れの裏を暴き、悪党を追い詰めていきます。

原作は消費者金融を描いた『ナニワ金融道』のスピンオフ。信用調査という一風変わった切り口から、社会の仕組みや詐欺の手口まで勉強になるのが興味深いポイントです。悪人を追い詰めるのと並行して、主要人物の復讐劇が進んで行くのも見所。

窪田正孝は映画『ナニワ銭道』で主人公の青威雄一郎を演じました。気弱ながら誠実な人格者で、世の中の酸いも甘いもかみ分けた的場浩司の小藪蛙次とは、ちょうどいい凸凹コンビっぷりを見せています。

著者
青木雄二プロダクション
出版日

【おすすめ映画原作】寡黙な武人・窪田正孝が格好いい『ST 警視庁科学特捜班

本作は警察を主役にした今野敏の小説です。舞台となるのは警視庁に新しく設置された「ST」こと科学特捜班。主要メンバー6名と、彼らをサポートする捜査一課の警部補が不可解な事件を解決していきます。

窪田正孝は「ST」の1人、化学担当の黒崎勇治の役でした。ドラマ『ST 警視庁科学特捜班』および映画『ST 赤と白の捜査ファイル』に出演。黒崎勇治は武道の達人でもあり、窪田正孝の身体能力が発揮できるアクションシーンも多数見られました。

「ST」は架空の組織ながら、理詰めの捜査で真相を暴いていく話が非常に魅力的です。バラエティ豊かな主要メンバーの個性のぶつかり合いも見所。原作小説には各キャラに焦点を当てた作品もあるので、映像作品で知った人もぜひどうぞ。

著者
今野 敏
出版日

【おすすめ映画原作】窪田正孝の演技力が光る『予告犯』(2015年)

動画サイトに犯行を予告し、次々実行していく謎の集団「シンブンシ」。彼らの正体はネット上で炎上騒ぎを起こした人物に制裁を加える、ある種のテログループでした。警察は彼らの逮捕に動くも、徐々に「シンブンシ」を支持する声が広がって行きます。

原作『予告犯』はサイバー犯罪とその捜査を扱った、社会派のサスペンス漫画です。「シンブンシ」と警察の攻防が熱いだけでなく、世相を反映した風刺的な出来事も描かれるため、現実の問題についても考えさせられる意欲作。

窪田正孝の役は「シンブンシ」を支援する一般の協力者、青山祐一です。活躍の場面は限られていますが、作中の世論を自然に見せる燻し銀なキャラでした。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<『予告犯』全3巻の見所ネタバレ紹介!社会派ダークヒーロー漫画に泣ける!?>

著者
筒井 哲也
出版日
2012-04-10

【おすすめ映画原作】正義のあり方の是非を問う『生活』(2016年)

本作『生活』は自警活動をメインとしたクライムアクション漫画で、『ヒーローマニア-生活-』のタイトルで実写映画化されました。名もなき「青年」と「少年」ができる範囲で行った自警活動が、やがて周囲を巻き込んだ騒動に繋がっていくストーリー。

窪田正孝は原作の「少年」に相当するキャラ、土志田誠役でした。熱血気味の原作とは異なり、格闘が得意の大人しい人物に変更されています。

他愛ないヒーローごっこに近い自警活動が、共感する人や参加者が増えるにつれ、破滅的な方向に進むのが面白いです。本来中核だった「青年」と「少年」が置いてけぼりにされ、かつての仲間と敵対する流れに引き込まれます。ユーモアとサイケに満ちた展開は、原作の独特な作風でこそ映えるので、ぜひ漫画もご覧ください。

著者
福満 しげゆき
出版日

【おすすめ映画原作】人間味溢れる窪田正孝が熱い『64(ロクヨン)』(2016年)

昭和64年、D県で1件の誘拐殺人事件が発生しました。事件は進展のないまま平成になり、14年の月日が経過します。誰もが熱意を失う中、被害者の父親と一部の人間だけが諦めていませんでした。そして時効目前のある日、14年前そっくりの誘拐事件が発生します。

映画『64 -ロクヨン- 前編・後編』は横山秀夫の推理小説『64(ロクヨン)』を元に製作されました。原作は実際の事件をモチーフとしたリアルな内容、予想外の展開に引き込まれます。捜査に直接関係ない主人公・三上義信の視点で語られるため、読者は違和感なく物語を追体験できるのが魅力。

窪田正孝は捜査関係者の一人、日吉浩一郎を演じました。誘拐事件を直接担当したものの、被害を未然に防げなかったことから、自ら辞職した繊細な男を好演。

著者
横山 秀夫
出版日
2012-10-26

【おすすめ映画原作】原作そのままの主人公が見られる『東京喰種トーキョーグール』(2017年)

普通の大学生だった青年が、ひょんな事故から人間を食べる喰種(グール)に変貌してしまい、同じ喰種や喰種対策を使命とする人間との戦いに身を投じることになるダークファンタジー。

原作は4000万部以上も売れている、石田スイの大ヒット漫画です。続編やスピンオフ、映像作品が多数作れています。スタイリッシュな作風、激しくも美しいアクションが多くの人を虜にしました。

窪田正孝は2本作られた映画『東京喰種トーキョーグール』、『東京喰種 トーキョーグール【S】』で主人公・金木研(カネキ)を演じました。原作者がカネキのイメージにぴったりと推薦しただけあって、ビジュアルもアクションも圧倒的でした。

著者
石田 スイ
出版日

【おすすめ映画原作】ハチャメチャSF時代劇が楽しい『銀魂』(2018年)

『銀魂』は宇宙人の襲来で、歴史が大きく変わった江戸時代を舞台にしたSFコメディです。万屋を営むちゃらんぽらんな主人公・坂田銀時が、町内レベルの馬鹿話から国家レベルの大問題にまで、なんでも関わってしまう滅茶苦茶さが魅力。

窪田正孝は映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』で、「人斬り万斉」こと河上万斉を演じました。三味線を使う独特なアクションを難なくこなし、原作に勝るとも劣らない存在感を示しています。

本作はシリアスとギャグが混在する贅沢な作品です。長編と短編がほどよい具合に描かれ、70巻を超える巻数ながら最後まで飽きさせません。映画も素晴らしいですが、シリアスとギャグの絶妙な描き分けは漫画でも引けを取りません。未読の方はぜひ手に取ってみてください。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<漫画『銀魂』のキャラクターを徹底考察!【ネタバレ注意】>

著者
空知 英秋
出版日
2004-04-02

【おすすめ映画原作】窪田正孝の強面も魅力な『ダイナー』(2019年)

奇妙な会員制食堂「キャンティーン」。そこを訪れるのは殺し屋ばかりでした。主人公オオバカナコはあやしい仕事を引き受けたことから、巡り巡って「キャンティーン」でウェイトレスをすることに。癖のある食堂で、一般人オオバカナコは必死に生き抜いていきます。

映画『Diner ダイナー』は平山夢明の小説『ダイナー』を元にしています。現役や引退を問わず、殺し屋という職に就いた者達の奇妙な人間模様が見所。その一方で、確実に出る人死ににハラハラもさせられます。

窪田正孝は顔中ツギハギだらけの強面殺し屋スキンを演じました。見た目に反した好人物ですが、内に秘めた狂気も窪田正孝の熱演で完全再現されています。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<小説『ダイナー』の怖すぎる登場人物たちを紹介!殺し屋ばっか!まるで地獄?>

著者
平山 夢明
出版日
2012-10-05

【おすすめ映画原作】窪田正孝がペンギンを怪演した「ファンシー」(2020年)

本作は山本直樹の作品集『学校』に収録された短編漫画の1本です。各作品に関連性はなく、シュールだったりエロティックな展開が繰り広げられていきます。

窪田正孝が演じたのは主人公のペンギンです。原作では動物のペンギンでしたが、映画『ファンシー』はペンギン仮面を被るという大胆なアレンジが施されました。原作同様シュールな役どころ。窪田正孝は持ち前の演技力で、原作ファンも唸らせるペンギンっぷりを怪演。

原作「ファンシー」は詩人のペンギンと女性の関係を描いたラブストーリーです。種族差とは無関係に、人と人が真にわかり合うことの難しさが描かれています。独特な読み味と思わず共感する内容は必見。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<「ファンシー」映画と原作を比較紹介!山本直樹のシュールな恋愛漫画【ネタバレ注意】>

著者
山本 直樹
出版日
2006-03-21

ここからはテレビドラマを紹介していきます。

【おすすめテレビドラマ原作】家族のあり方を考えさせられる『アイシテル~海容~』(2011年)

東京都内である時、小学1年生の殺人事件が発生します。残された父母は犯人に憎悪を抱くものの、捜査で発覚した犯人はなんと小学6年生の少年でした。

テレビドラマ『アイシテル~海容~』の原作は、伊藤実の同名漫画です。子供の起こした児童殺人を軸として、被害者家族と加害者家族、まったく逆の立場なのに似た苦しみに苛まれる様子が切々と語られます。話の進行とともに再生される家族の絆が、非常に胸を打つ物語です。

窪田正孝は物語の完結編に当たるSPドラマ版『アイシテル~絆~』に、主要人物・森田直人の友人として出演。名前のない端役ながら、殺人者を兄に持つ森田直人と密接に関係する印象深い青年を熱演しました。

著者
伊藤 実
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】不良の生き様を描く『QP』(2011年)

少年院から社会へ戻ってた石田小鳥は、数年振りに親友・我妻涼と再開します。更正した石田小鳥と違い、我妻涼は不良を突き詰め闇社会に溶け込んでいました。対称的な両者の視点を交えつつ、元不良少年達の生き様が描かれます。

原作漫画『QP』は人間関係や組織構造を描いた傑作不良漫画です。陰惨な闇に染まったイケメン我妻涼と、見た目は悪くとも人間味に溢れた石田小鳥の対比が絶妙。ドラマは我妻涼を主人公にしたスピンオフ『QP外伝』がメインだったので、石田小鳥を主軸にした原作もぜひご覧ください。

窪田正孝は我妻涼の贔屓する情報屋、エイジ役でした。原作にはいないキャラですが、飄々とした言動が荒んだ内容の清涼剤になっていました。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<漫画『QP』の見所全巻ネタバレ紹介!熱くて笑える名作!【無料で読める】>

著者
高橋 ヒロシ
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】意外な真相が身につまされる『事件』(2012年)

本作は大岡昇平の同名推理小説が原作です。主人公は弁護士の菊池で、裁判の審理中に事件の全容を解き明かしていくミステリーとなっています。

テレビドラマ『事件』は菊池弁護士が主人公なのは共通していますが、2作目以降はドラマオリジナルの内容。窪田正孝が出演したのはテレビドラマ版の第15作目。4年前の事件で少年院に入っていた黒川圭太役でした。事件で女性を死なせたことをなんとも思っていない、ふてぶてしいキャラ。

原作小説は大岡昇平の代表作であり、ベストセラーにもなった名作です。ミステリーであると同時に、法廷劇としての面白さがあり、未だに色褪せない魅力があります。

著者
大岡 昇平
出版日
2017-11-22

【おすすめテレビドラマ原作】人生の転機に立ち会う『走馬灯株式会社』(2012年)

日本のどこかにある「走馬灯株式会社」。そこでは自分の人生の映像を、走馬灯のごとく振り返ることができます。内容は千差万別ですが、訪れる人の人生を決定的に変えてしまうのでした。

テレビドラマ『走馬灯株式会社』は同名の原作とストーリーは同一なものの、構成が若干変更されており、よりオカルトチックさが強調されています。窪田正孝は第1話のゲストキャラ関隆広の役で、母を想う好青年が本当の母について知る、後味の悪い話でした。

本作は「走馬灯株式会社」にからめた、多彩なエピソードが何よりも魅力。ゲストキャラの意外な出自以外にも、会社の謎を追う探偵事務所の活躍もとても興味深いです。漫画ならではの表現、原作のみのエピソードも多数あるのでぜひ読んでみてください。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<漫画『走馬灯株式会社』の魅力を全巻ネタバレ紹介!面白い!無料で読める!>

著者
菅原 敬太
出版日
2010-01-28

【おすすめテレビドラマ原作】身近な話だからこそ恐ろしい『ほんとにあった怖い話』(2012年)

テレビドラマ『ほんとにあった怖い話』は、出版社宛てに送られた恐怖体験をコミカライズした同名漫画が原作。この性質上、オムニバス短編となっており、色々なシチュエーションのストーリーを味わうことができます。

窪田正孝は2012年に放送された「右肩の女」に出演しました。役柄は岡田将生演じる主人公の友人。メインの恐怖体験に関わりこそしていませんが、日常の象徴として印象に残りました。

原作は投稿ならではの、リアリティのある身近な恐怖が魅力。オムニバス短編なので読みやすく、既刊のどこからでも入りやすいのでオススメです。手軽に肝試ししたい方はぜひどうぞ。

著者
朝日ソノラマ
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】女性探偵の活躍が見所『パーフェクト・ブルー』(2012年)

将来を嘱望された高校球児・諸岡克彦の殺人事件で、容疑者と疑われたのは家出中の彼の弟・進也でした。進也捜索を依頼された探偵・蓮見加代子は、事件の謎と進也の無実を証明するため、事件解決に奔走します。

原作は宮部みゆきのミステリーデビュー作『パーフェクト・ブルー』です。2度映像化されていますが、窪田正孝が出演したのは2012年の連続ドラマ版。第1話のゲスト井波孝として、豪快なアクションや偽装死体役を熱演しました。

原作の面白いところは、語り手が蓮見加代子の連れる犬という点。突拍子もない設定ですが、一般的に取っ付きにくいミステリーのイメージを上手く打ち壊してくれます。事件の真相は必見。

著者
宮部 みゆき
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】大胆すぎる歴史観が面白い『大奥』(2012年)

男性にのみ感染する奇病「赤面疱瘡」がまん延する、史実とは異なる江戸時代。原作『大奥』はそんな一風変わった設定が魅力的な、よしながふみの作品です。

本作は数度の映像化が行われていますが、窪田正孝が出演したのは映画の前日譚に相当するドラマ『大奥?誕生[有功・家光篇]』です。実は女性だった徳川家光を懇意になる庶民の若者、捨蔵(のちに改名してお楽)を演じました。だらしないプレイボーイですが、我が子の誕生に涙する憎めない男でした。

原作は時代劇であると同時に、歴史改変モノSFでもあります。史実との差異が奇妙で面白く、ドラマチックな展開が見所。連載は今も続いているので、新たな魅力がどんどん出てきています。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<よしながふみ作の漫画『大奥』を最新16巻まで徹底考察!時代別の魅力とは?>

著者
よしなが ふみ
出版日
2005-09-29

【おすすめテレビドラマ原作】人間の本性が現れるサバイバル『リミット』(2013年)

ある学校のクラスが交流キャンプに向かう途中、乗っていたバスの転落事故が発生します。生き残りは主人公・今野水希を含めた5人のみ。常識が通用しないサバイバルを通して、少女達の人間関係が崩壊していきます。

テレビドラマ『リミット』は、すえのぶけいこの同名漫画が原作です。極限の共同生活を送る中、謎の殺人まで起きてしまいます。こうしたサスペンス展開が刺激的ですが、個人間の友情とすれ違い、精神的成長なども楽しめます。

窪田正孝はドラマオリジナルの副担任、五十嵐亘役でした。現場には居合わせず、事後対応に追われるのですが、致命的なミスを犯す残念なイケメン。

著者
すえのぶ けいこ
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】窪田正孝が1本の小説で狂う『淋しい狩人』(2013年)

盲目の少女・安達明子はある日、父親の旧友・岩永幸吉の古書店を訪れます。彼女は行方不明の父親が書いた未完の小説「淋しい狩人」が、近頃世間を騒がす連続殺人と酷似していると相談にきたのです。

原作『淋しい狩人』は平凡な古書店を舞台にした、宮部みゆきの短編ミステリー連作です。どの事件でも陰鬱な影が付いて回り、重い展開が続きます。しかし岩永幸吉と孫の稔が軽妙なキャラで、重苦しさをはね除けてくれるのが救いとなっています。目先の変わったミステリーがお好みの方にオススメ。

窪田正孝はテレビドラマ版で野呂優人の役でした。一見好青年に見えて、劇中小説「淋しい狩人」の続きを書くサイコな殺人犯。狂気混じりの演技が光りました。

著者
みゆき, 宮部
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】新時代の教師漫画『仮面ティーチャー』(2014年)

関東屈指の不良学校、極蘭高校へ新たに赴任してきた荒木剛太の真の姿は、不良更正の任務を帯びた「仮面ティーチャー」でした。名前と正体を隠した彼は、喧嘩補習と称して問題児を正しく育成し始めます。

原作『仮面ティーチャー』は熱血教育と激しいアクションが魅力の青年漫画です。有名特撮作品のパロディながら、内容は大真面目。生徒と人間としてぶつかる荒木剛太の姿勢が、普通の学園漫画にはない醍醐味となっています。

窪田正孝は2013年のドラマ版のあとに製作された『特別ドラマ企画 仮面ティーチャー』に出演。ある目的のため、教師に反抗して暴力を揮っていた天川篤史を見事に演じました

著者
藤沢 とおる
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】柔和な窪田正孝に惹かれる『Nのために』(2014年)

高級マンションで発生した夫婦殺害事件。現場に居合わせた男女4人は、各自の視点で証言していきます。偶然にも被害者、そして容疑者の全員のイニシャルはN。誰かが誰かのために犯した事件の真相が、段階的に紐解かれていきます。

原作『Nのために』は湊かなえの推理小説です。主要人物各自の主観から語られる物語によって、親近感や錯誤が起こるのが魅力。文字媒体ならではの味わいがあるので、テレビドラマを視聴済みでもぜひ原作に当たってみてください。

窪田正孝は主要人物、成瀬慎司を演じました。柔和な人物なのに、どこか影のある不思議なキャラです。窪田正孝は湊かなえのシリーズ作『リバース』ドラマ版にも同じ役で出ています。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<小説『Nのために』5つの考察をネタバレ解説!切ない物語の結末、犯人とは?>

著者
湊 かなえ
出版日
2010-01-27

【おすすめテレビドラマ原作】作られた天才の悲哀『アルジャーノンに花束を』(2015年)

原作はダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』。知的障害者のチャーリイ・ゴードンを主人公として、彼の一人称視点の日記で物語は進んでいきます。

画期的な脳外科手術によって、飛躍的に知能が向上するチャーリイ・ゴードン。物語の進行に合わせて、日記の記述が詳細化、複雑化していくのが見所です。終盤にかけて副作用の発生が見え始め、どんどん引き込まれます。小説ならではのギミックが必見。

窪田正孝は2015年のテレビドラマ版で、原作のジョウ・カーブに当たる柳川隆一を演じました。過去に犯罪歴があるものの、非常に聡明でテレビドラマ主人公の白鳥咲人のよき友人となります。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<5分で分かる『アルジャーノンに花束を』!タイトルの意味や結末から考察!>

著者
["ダニエル キイス", "Keyes,Daniel", "芙佐, 小尾"]
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】サイコパスな窪田正孝に戦慄する『DEATH NOTE』(2015年)

原作『DEATH NOTE』は「週刊少年ジャンプ」に連載され、大ヒットしたサスペンス漫画です。死神のノート「デスノート」を用いて想の世界作りに邁進する夜神月と、犯罪を阻止すべく立ち回る名探偵Lの頭脳バトルが面白い作品。

原作はとにかく敵味方の天才が、予想不能の布石を打ち続ける姿に読者が魅了されました。名前だけで人を殺せるノートはあくまでギミックにすぎず、知略戦メインだったのが新鮮でした。個性的なキャラ、何度読んでも唸る仕掛けは未だに色褪せません。

窪田正孝は原作から設定を変更した2015年のドラマ『デスノート』にて、主役の夜神月を熱演しました。平凡な大学生が狂気に走り、力に溺れていく様子が、原作とは違った人物像として広く受け入れられました。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<「デスノート」をまた読み返したくなる5つの考察!【最終回ネタバレ注意】>

著者
["大場 つぐみ", "小畑 健"]
出版日
2004-04-02

【おすすめテレビドラマ原作】愛憎渦巻くラブストーリー『MARS』(2016年)

心に傷を持つ麻生キラは極力他人を避けて活きていましたが、ある時に自分とは正反対の樫野零と出会います。当初こそそりの合わない2人ですが、徐々に惹かれあって行きました。しかしそんな2人の仲を裂く、数々の障害が巻き起こっていきます。

原作は惣領冬実の少女漫画『MARS』で、2016年に『MARS~ただ、君を愛してる~』のタイトルでテレビドラマ化されました。窪田正孝は樫野零をほとんど崇拝する少年・桐島牧生。異常な執着心の持ち主で、自分の邪魔になる麻生キラを殺害しようとする狂気の役柄でした。

原作は15巻に及ぶ長編ラブストーリーで、主人公2人の純愛に加えて、続出するミステリー展開が魅力です。人間関係も複雑で、恋愛とは本来闘争と同義なのだと思わされます。

著者
惣領 冬実
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】知的なやりとりが面白い「作家アリス」シリーズ(2016年)

テレビドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』は、有栖川有栖のミステリー小説「作家アリス」シリーズを元にしています。犯罪学者の火村英生と、推理作家のアリスこと有栖川有栖がコンビを組み、各地の警察を連携して事件を解決する人気作。

窪田正孝はテレビドラマ版の有栖川有栖役。作者と同姓同名ですが本人ではなく、いわば名探偵ホームズにおけるワトソンのポジションです。推理作家の知識を童心した推理を繰り広げるものの、火村英生にたしなめられる損な役回り。テレビドラマでは軽い性格になっていますが、落ち着いた火村英生との対比が人気です。

そんな本作の見所はなんと言っても、主人公2人のコンビネーション。難解な推理の合間に、2人のやりとりが挟まれることで、ミステリーとして非常に読みやすいのが魅力となっています。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<有栖川有栖のおすすめ「アリス」シリーズ作品5選!>

著者
有栖川 有栖
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】窪田正孝が漫画家を目指す青年を演じた『夢みる機械』(2016年)

原作は諸星大二郎の短編集『夢みる機械』です。表題にもなっている『夢みる機械』は、周囲の人間すべてがロボットに置き換わっていると気づいた少年が、真相を突き止めるSF漫画となっています。

窪田正孝は『世にも奇妙な物語 '16春の特別編』内で放送された「夢みる機械」の主人公・野間崎健二を演じました。キャラ設定こそ変更されていますが、不可思議な出来事に遭遇した恐怖を、見事に表現していました。

原作『夢みる機械』には、他にも風刺的な作品が多数収録されています。重苦しい話も多いですが、現代社会との相似にハッと気づかされる部分も多いです。絵に癖はあるものの、社会派SFとして現在でも通用する傑作と言えます。

著者
諸星 大二郎
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】窪田正孝演じる主人公に好感『獄の棘』(2017年)

原作は大門剛明のミステリー小説『獄の棘』。弘前刑務所の新人刑務官・武島良太を主人公として、刑務所に関する7つの短編が描かれます。

刑務所内で行われるのはいじめにギャンブル、偽装結婚など問題は様々。囚人だけでなく、時には刑務官が問題行動をするのが本作の面白い部分です。ただその行動も、悪意があるわけでもないのがポイント。武島良太の成長が感じられる、爽やかな読後感が見事です。

窪田正孝は『ヒトヤノトゲ~獄の棘~』と改題したテレビドラマ版で、武島良太を好演。誠実な人柄がにじみ出ていました。

著者
大門 剛明
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】日常が非日常にあっさり変わるサスペンス『僕たちがやりました』(2017年)

普通の高校生だった増渕トビオは、仲間が不良にからまれた仕返しに、自家製爆弾を不良達の学校に仕掛けようと計画。些細ないたずらのつもりが、死傷者の出る大惨事に発展します。増渕トビオ達は極限の逃亡生活の中で、人間の本性が暴かれていきます。

原作『僕たちがやりました』は「週刊ヤングマガジン」に連載されていたサスペンス漫画です。ナアナアで過ごしていた少年達が、思わぬ大事件を起こし、日常とはほど遠い過酷な展開に突き進んでいくのが話題となりました。

窪田正孝はテレビドラマで増渕トビオ役でした。ただのお調子者かと思いきや、悩んで苦しみ、意外に激情家な一面もある不思議なキャラです。30歳手前にして高校生を違和感なく演じ切りました。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<漫画『僕たちがやりました』の青春×鬱な魅力をネタバレ紹介!>

著者
["荒木 光", "金城 宗幸"]
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】『ヒモメン~ヒモ更生プログラム~』(2018年)

仕事もなく、貯金もなく、労働意欲もない完全なダメ男・碑文谷翔。彼は恋人の春日ゆり子の部屋に寄生し、自堕落な生活を送っています。一大決心した春日ゆり子は、碑文谷翔を生まれ変わらせるべく、更正生活を計画しました。

原作は鴻池剛の青年漫画『ヒモメン~ヒモ更生プログラム~』。ヒモ男のあるある生態と反応を、コメディタッチで描いたギャグ漫画となっています。度を超したダメ男っぷりがとにかく凄いです。

テレビドラマ『ヒモメン』で窪田正孝は、碑文谷翔役で主演しています。本来のイメージとは正反対、極限のダメ男っぷりが見事でした。

原作は漫画ならではの誇張表現も魅力なので、ぜひ原作も触れてみてください。

著者
鴻池 剛
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】『ラジエーションハウス』(2019年)

原作漫画『ラジエーションハウス』は、放射線科医の活躍を描く異色の医療漫画です。主人公は医師免許を持つ放射線技師で、彼の活躍によって多くの患者が救われていきます。

窪田正孝はテレビドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』で、主人公・五十嵐唯織(いがらしいおり)を演じました。五十嵐唯織は患者や同僚の区別なく、自然と人を惹き付ける、天然の人たらしです。温和な窪田正孝との相性が抜群で、ハマり役となりました。

私達が普段馴染みのないX線写真。僅かな情報から、病状を発見する現代医療、画像診断の描写に圧倒されます。原作はまだまだ続いているので、テレビドラマを見た方もあっと驚くストーリーが見られますよ。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<『ラジエーションハウス』全巻ネタバレ紹介!放射線技師を描く名作医療漫画!>

著者
モリ タイシ
出版日
2016-06-17

【出演作品一覧】窪田正孝は映画やテレビドラマで名キャラを多数実写化!

【出演作品一覧】窪田正孝は映画やテレビドラマで名キャラを多数実写化!

いかがでしたか? 窪田正孝の出演作はどれも話題になった作品ばかりで、改めてリストアップすると驚きます。そんな話題作でも、常に注目を浴びる活躍をするのが窪田正孝の凄いところ。繊細な表現力のおかげで映像作品だけでも充分楽しめますが、原作と合わせて見るとより魅力が鮮明となります。ぜひ原作にも触れて、窪田正孝作品を隅から隅までお楽しみください。

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