間宮祥太朗は実写化の達人!出演映画、テレビドラマの原作作品の魅力を紹介

更新:2021.11.29

様々な役柄を演じ分ける間宮祥太朗は、実力派俳優と高く評価されています。数多い出演作品のなかでも原作付きの作品が多いのが特徴。間宮祥太朗が演じると、強烈な個性を持った登場人物が現実に存在しているかのように感じられます。こちらの記事ではプロフィールに加え、原作付き作品の魅力をご紹介していきます。

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間宮祥太朗のプロフィール紹介で家族の謎にも迫る!実は野球が得意で剛腕!

まずは基本的なプロフィールからご紹介していきましょう。間宮祥太朗は1993年6月11日生まれ、神奈川県横浜市の出身です。身長179㎝。本名は馬渡祥太朗で、間宮は芸名なのだとか。家族構成は父母と本人の3人家族です。

祖父にも強く影響を受けており、「何でもチャレンジするような感性を培ってほしい」との願いから、5歳の時に祖父母に連れられて世界一周旅行に出かけた経験があるのだとか。観光旅行ではなく道をひたすら進むハードなものだったらしく、2019年紀行番組『アナザースカイⅡ』の中で祖父への想いと旅の思い出を語っています。

間宮祥太朗が俳優を目指したきっかけは父親にありました。幼い頃から一緒に映画鑑賞をしており、映画に携わる仕事に興味を持つきっかけになったのだとか。中学生の時にティーン向けのファッション誌『Hana-*chu→』の読者モデルとして活動後、本格的に俳優を目指すため単位制の神奈川総合高等学校に進学します。

2008年『スクラップ・ティーチャー~教師再生~』でテレビドラマデビュー。2010年『Stand up boys』で映画デビューを果たしました。その後数多くの作品に出演してキャリアを積み重ね、2018年NHK連続テレビ小説『半分青い』、2020年には『麒麟がくる』で大河ドラマに初出演しています。

趣味はギターや映画、音楽鑑賞とインドアのように思えますが、実は小学生から8年間野球をしていたという野球少年。2019年7月23日に甲子園球場で行われた「阪神—DeNA」戦の始球式では、139キロの芸能人最速記録をたたき出し、周囲を驚かせました。ちなみに横浜出身ですが、生粋の阪神タイガースファンなのだそうです。

関係者から演技を望まれる、間宮祥太朗の魅力

続いては間宮祥太朗の魅力を語っていきましょう。ハーフとも噂される整った堀の深い顔立ちは魅力ではありますが、もちろんそれだけではありません。間宮祥太朗の魅力の1つは、なんといっても様々な役柄を演じ分けることができる演技力です。

朝ドラ『半分青い』では爽やかな好青年、夜に放送されていた『ゼロ 一攫千金ゲーム』ではワイルドな青年と、同時期に放送されたドラマでの役柄のふり幅が激しいことが大きな話題になりました。

本人は、演じ分けを意識してできている、と自負している様子。インタビューではキャスティング側が演じ分けられるだろうという意図があってキャスティングしているのではと語っていました。確かに、本人がどれだけ願っても希望した役が得られるわけではありません。間宮祥太朗は、視聴者だけでなく制作している関係者からも、どんな演技をするのか、見てみたいと思わせる魅力を持っている俳優なのではないでしょうか。 

また、フレンドリーな性格で共演者とは下の名前で呼び合うことも多い様子。演俳優や芸能人との写真をたびたびインスタグラムに掲載している様子からも、交友関係の広さが伺えます。また、笑いを取るような写真も数多くアップされており、お茶目な性格も感じます。 
 

読モ時代は「スマイル王子」との異名を持つほど、笑顔が素敵な間宮祥太朗、成長してからも笑顔の魅力は健在です。写真集では笑顔以外にも、俳優として見せる顔とはまた違った一面を見ることができます。

著者
["間宮 祥太朗", "京介"]
出版日

【ライターおすすめ】間宮祥太朗が1番輝く「舞台 銀河英雄伝説」シリーズ

 

ここでライターがおすすめする作品出演作品をご紹介しましょう。映像作品に数多く出演している間宮祥太朗ですが、舞台の出演経験もあります。なかでもおすすめは『銀河英雄伝説』。

『銀河英雄伝説』といえば、作家田中芳樹の不動の人気小説です。スペースオペラの金字塔として長く愛されており、近年では再アニメ化されたことで新しいファンを獲得しました。未来の銀河系を舞台に、皇帝と貴族が支配する銀河帝国と、帝国から脱出した共和主義の人々が暮らす自由惑星同盟の争いと双方の将たちの生きざまが描かれています。

アニメだけでなく舞台化も幾度かされているのですが、こちらでは間宮祥太朗が主人公の1人、ラインハルト・フォン・ローエングラム役で出演した2013年『舞台 銀河英雄伝説 初陣 もうひとつの敵』から2015年『舞台 特別公演 銀河英雄伝説 星々の軌跡』までをご紹介していきたいと思います。

ラインハルトは主人公の1人にして「常勝の英雄」と称されるほどの戦の天才。容姿端麗で近寄り難いところがある人物でもあります。若くしてカリスマ性のあるキャラクターなのですが、舞台上に立った間宮祥太朗のオーラはラインハルトそのもの。若々しくも自信と気品に溢れた姿を見せてくれます。

『初陣』当時はテレビドラマでの出演が増えてきたなという19~20歳頃。本作はシリーズなので同じ人物を、ある程度の時間を経て演じています。演じている人物が変わらないからこそ成長を如実に感じることができるのが、シリーズものの醍醐味。間宮祥太朗がラインハルトをどう演じていくのか、その変化もお楽しみください。

 

 

『銀河英雄伝説』の漫画原作について詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。

漫画『銀河英雄伝説』の魅力を全巻ネタバレ紹介!面白い!

次からは映画やテレビドラマの出演作品の中から、原作付きの作品をご紹介。間宮祥太朗がどんな役で出演したかに加え、あらすじや見所もご紹介していきます。

 

著者
["田中芳樹", "星野之宣"]
出版日

【映画原作】間宮祥太朗出演!店内要チェックの『ユダ 伝説のキャバ嬢「胡桃」』(2013年)

昨今、何かと話題に上ることが多くなった夜の街。『ユダ 伝説のキャバ嬢「胡桃」』は、そんな夜の街で華々しく活躍し「カリスマキャバ嬢」と称されるほどの人気を誇った立花胡桃の自伝小説です。

高校生の時の経験から男性に不信感を持っていた主人公の絵里香は、専門学校の帰り道、キャバ嬢にスカウトされたことをきっかけに、夜の街へと足を踏み入れていくのでした。

持ち前の美貌と才覚で不動のNO.1に上り詰めていく姿を描く、夜の街の女性版サクセスストーリー。キャバクラ嬢の真の姿を垣間見ることができます。

映画は『ユダ』とタイトルが変更されていますが原作に忠実に描かており、間宮祥太朗はキャバクラのボーイ役で出演しました。序盤のみでセリフもほとんどない役ですので、キャバクラ店内のシーンは要チェックです。

著者
立花 胡桃
出版日

【映画原作】間宮祥太朗の真骨頂!狂気をはらんだ美少年役『ライチ☆光クラブ』(2016年)

秘密基地というワードは、大人でも心が沸き立つのではないでしょうか。劇団「グランギニョル」の舞台を古屋兎丸が漫画化した『ライチ☆光クラブ』は螢光町という架空の街で展開される物語。

廃工場の片隅に秘密基地「光クラブ」を作った少年たちは、ある崇高な目的のため機械の「ライチ」を製作、美しいものを連れてくるように命じるのでした。

世界観もさることながら、キャラクターもかなり独創的。美しさの表現が世界観とマッチし、読者を魅了します。映画は基本的なストーリーに変更はないものの、展開や演出の一部に変更点があります。

間宮祥太朗はジャイボ役で出演しました。ジャイボは女性のような容姿をした美少年ですが、仲間内でも「奇人で変人」と称されるほど奇矯な言動が目立ちます。かなり個性が強いですが、実は内に狂気を秘めているというキャラクター。間宮祥太朗の演技力が光ります。

著者
["古屋 兎丸", "東京グランギニョル「ライチ光クラブ」"]
出版日
2006-06-01

【映画原作】間宮祥太朗が気品あふれるテレパスに!『高台家の人々』(2016年)

人の心を知ることができたのなら、人間関係はより円滑にすすむようになるのでしょうか。トラブルの原因になること必至なことは想像に難くないですが、よもや交際のきっかけになるとは何が起こるか世の中解らないものです。

森本梢子の漫画『高台家の人々』は、テレパシー能力を持った高台家の兄弟と想い人たちを中心に描くラブコメディ作品です。

元華族で高スペック、顔立ちも整った高台家の人々はその能力がゆえに人との交流にとても慎重。主人公である平野木絵のぶっ飛んだ妄想と天然さに笑わされると同時に癒されます。映画はオリジナルの要素が多く、木絵の性格も原作よりは大人しめに。

間宮祥太朗は高台家の次男、和正を演じています。少々意地悪でひねくれ者ですが、良家の子息らしい気品が溢れています。

映画の公開に合わせ、WEBでは映画の設定から30年前を舞台にしたスピンオフ作品が公開されました。間宮祥太朗は和正に加え、父である高台茂正Jrの若い頃を演じています。

著者
森本 梢子
出版日
2013-09-25

【映画原作】間宮祥太朗がイケメン封印・別人すぎて気付かない『闇金ウシジマくん』(2016年)

お金が足りないとき、ふとテレビから貸金業者の軽快なCMを流れてきてじっと見入ってしまうといった経験がある方は要注意。世の中には高金利でお金を貸し出す、闇金融と呼ばれる業者も存在しているのです。

真鍋昌平の漫画作品『闇金ウシジマくん』は、10日で5割の超暴利闇金融「カウカウファイナンス」を舞台にした物語。社長の丑嶋馨と客の人間模様と社会の闇を描いていきます。

タイトルは親しみやすいですが、お客として訪れる人々の人生は壮絶の一言。救いのないエピソードも多く、人の心や社会の歪について考えさせられます。テレビドラマや映画化が複数回されていますが、こちらでご紹介するのは2016年公開の第4作『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』です。原作の『ヤミ金くん編』が元になっており、丑嶋の過去が垣間見られます。

間宮祥太朗は原作史上最強と謳われる鰐戸三兄弟の三男、三蔵役で出演しました。スキンヘッドで顔の半分を覆い隠した姿はもはや別人です。制御不能のモンスターと称されるほどの凶悪さを存分に堪能してください。

重いエピソードが多い原作『闇金ウシジマくん』。気になった方はこちらの記事をご覧ください。間宮祥太朗が演じた鰐戸三蔵についてもご紹介しています。

『闇金ウシジマくん』が無料で読める!最新42巻までの見所をネタバレ紹介!

著者
真鍋 昌平
出版日
2004-07-30

【映画原作】間宮祥太朗が金髪ハーフで唯我独尊な野心家!『帝一の國』(2017年)

美しくも独創性に溢れた世界観で人気を博している漫画家、古屋兎丸。個性的なキャラクターが多い古屋作品のなかでも、特に強烈な個性の集まりだといえるのが『帝一の國』です。

昭和の時代に超エリートばかりが通う名門学校、海帝高校に入学した赤場帝一が、生徒会長となりゆくゆくは総理大臣を目指す野心に溢れた姿を描いていきます。

登場人物はみな野心に溢れており、優秀でなおかつ狡猾。腹の探り合いはもちろん、策略も巡らせており、汚くも笑えてしまう攻防戦が魅力です。映画は原作の膨大なエピソードを抽出した内容になっており、原作を知らなくても楽しめるように工夫がされました。

間宮祥太朗は2年の氷室ローランドを演じています。ハーフというキャラクターなので髪は金髪と、登場キャラクターのなかでも異質なビジュアル。唯我独尊という性格らしい他者への厳しさの中にカリスマ性が感じられます。

映画公開時に有料配信で氷室を含む5人のキャラクターにスポットを当てたスピンオフドラマが放送されました。映画とはまた違った姿を見せています。

映画では時間の問題で全てのエピソードを網羅するというわけにはいけないのが悲しいところ。高校生男子の野望に満ちた戦い、気になった方はこちらの記事を参照のうえ、原作を手に取ってみてください。

思惑渦巻く学園漫画『帝一の國』がアツい!【最終巻ネタバレ注意】

著者
古屋 兎丸
出版日
2011-03-04

【映画原作】強面だけど繊細な先輩キャラ!ファン必見のサービスシーン有『トリガール!』(2017年)

人力飛行機の滞空距離と飛行時間を競う「鳥人間コンテスト選手権大会」。1977年に開催されて以降、人々に夢と希望を与えてきましたが、2020年は残念ながら開催中止となってしまいました。

「鳥人間コンテスト」出場常連校、芝浦工業大学の人力飛行機チームがモデルとなっているのが、中村航の小説『トリガール!』です。流されて生きてきた女子大生鳥山ゆきなとサークルのメンバーが、「鳥人間コンテスト」出場を目指し奮闘する姿が描かれています。

理系のサークルのはずが、ノリはかなり体育会系で部活動に打ち込んできた方は共感する部分が多いのではないでしょうか。映画はラブコメ成分が多めですが、基本的なストーリーは原作に忠実に作られています。

間宮祥太朗は主人公ゆきなとコンビを組むことになるヤンキー先輩、坂場大志を演じました。見た目は強面ですが、実は繊細という坂場の二面性を演じ分けるところはさすがの一言。ゆきなとのやり取りはアドリブが多めとのことで、気安くも息の合ったやりとりにニヤリとさせられます。女性ファン絶叫のサービスシーンもありますのでお見逃しなく。

著者
["中村 航", "菅野 マナミ"]
出版日

【映画原作】間宮祥太朗映画初主演作!歪な主人公を熱演『我が一家全員死刑』(2017年)

日々忘れられないような残虐な事件が発生し、人々を驚愕させますが2004年に福岡県大牟田市で発生した連続殺人事件もその1つでしょう。鈴木智彦『我が一家全員死刑』は、大牟田4人殺害事件の犯人一家の1人である次男の手記を中心に構成された作品です。著者は次男と文通を重ねており、犯人一家の背景が事細かに描かれているのですが、その凶悪で身勝手な姿に言葉を失います。

映画は本作を原作とし、フィクションとして様々な脚色がなされています。舞台となる地方や設定も現代に合わせたものになっており、事件を知る人に配慮する形となりました。

間宮祥太朗の映画初主演作ともなった本作、犯人となる首塚家次男のタカノリを演じています。ぶっとんだ役の多い間宮祥太朗ですが、タカノリもかなり世間の認識とずれた人物。彼なりの価値観と家族に対する想いと世間との乖離という歪さが表現されています。

著者
智彦, 鈴木
出版日

【映画原作】間宮祥太朗爽やか青年の中に潜む闇を表現『不能犯』(2018年)

思い込みなんて誰かに言われればすぐに解消できる、などという現実の甘さを突き付けられた気分になるのが、漫画作品『不能犯』です。主人公は黒いスーツを着用した経歴不詳の殺し屋、宇相吹正。人間の思い込みを利用し、マインドコントロールで殺人をおこなうという人物です。宇相の関わった事件と警察との攻防が描かれていきます。

宇相は人間の心にある暗部をさらけ出させていくため、登場するエピソードの衝撃は相当なもの。時折登場するコミカルなシーンでは想像以上に癒されます。原作が1話完結型の作りをしているので、映画は原作内のエピソードとオリジナルのもので構成されました。また、一部設定が変更されています。

間宮祥太朗は宇相を追いかける女刑事多田を慕う元不良少年、川端タケル役を演じました。板前姿も爽やかで凛々しいですが、もちろんそれだけではありません。静けさの中にある闇が視聴者に迫ります。

映画も衝撃的ですが、原作の人間の持つ様々な闇も負けてはいません。気になった方はこちらの記事をご覧ください。

漫画『不能犯』の魅力を8巻まで徹底ネタバレ紹介!グロい!怖い!鬱展開!

著者
神崎 裕也
出版日
2014-01-09

【映画原作】出番少なめでも存在感抜群のBAR店員『食べる女 決定版』(2018年)

人間が生きていくうえで欠かせないものは多々ありますが、なかでも食事は最も大事な要素の1つでしょう。

筒井ともみの短編小説作品『食べる女 決定版』は、女性が1番幸せになれるのは美味しいものを食べているときと、愛している人とセックスをしている時と定義。24編収録されており、様々な女性の人生と食事、そして愛のカタチを堪能することができます。

映画は元々脚本家でもある原作の筒井ともみが担当。原作には登場しない古びた一軒家で古本屋兼文筆家をしているトン子の元に訪れる女性たちを描くという、群像劇となりました。

間宮祥太朗は「BARロマ」で手伝いをしているシノザキを演じています。女性が主人公という作品だけあって、男性俳優の出番は軒並み少なめ。シノザキもセリフはあるものの、登場シーンは驚くほど少なめです。しかし存在感と謎の色気は健在、こんな店員さんがいるBARに行ってみたいと思わされてしまいます。

著者
ともみ, 筒井
出版日

【映画原作】間宮祥太朗が埼玉県民に!『翔んで埼玉』(2019年)

「ディスる」とは、英語の「ディスリスペクト」の対義語を略したもので、現在ではけなす時や否定するといった意味で使用される言葉です。漫画家の魔夜峰央が、当時住んでいた埼玉をネタに書いた作品が『翔んで埼玉』です。本作のブームをきっかけにご当地をディスる漫画が流行になるなどその影響力は計り知れません。

基本的には埼玉を徹底的にいじり倒している内容で、都内への勝手な侵入は許されていないなどなどのオーバーな表現が特徴です。映画は原作ベースの「伝説パート」と、オリジナル要素の「現代パート」が入り混じった内容。

原作同様埼玉を存分にディスっていますが、間宮祥太朗は埼玉県人の青年役で出演しました。物語冒頭、都内に密入国し連行されるという、埼玉県がどのような扱いを受けているのかを示す重要な役どころ。ひょうきんな姿に笑いを誘われます。

ディスってどのくらいのものなの、時になった埼玉県民の方。もちろん他人ごとではない地方県民の方も、まずはこちらの記事をご覧ください。

埼玉出身に負い目を感じているあなたへ贈る『翔んで埼玉』

著者
魔夜 峰央
出版日
2015-12-24

【映画原作】間宮祥太朗が「成田凌」を演じた⁉『ホットギミック』(2019年)

幼馴染にも様々な関係がありますが、相原実貴の漫画作品『ホットギミック』は社宅を中心に築かれた幼馴染関係が描かれている物語です。成田初(はつみ)は、妹の茜のために妊娠検査薬を持っていたところを、社宅のボスの子どもであり幼馴染の俺様男、橘亮輝に見つかり、秘密にしてもらう代わりに下僕にされてしまうのでした。

俺様な幼馴染とのラブコメかと思いきや、実は社宅の人間関係には大きな秘密が。初や兄の凌、もう1人の幼馴染である梓を巻き込んでの愛憎渦巻く衝撃の展開が待ち受けています。映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』での物語の流れは基本的に変わりませんが、原作中最大の謎である両親世代の謎に関しては無かったことになるなど、設定の変更が加えられました。

間宮祥太朗は初の兄、成田凌(しのぐ)役で出演しました。今まで間宮祥太朗が担当した役と比較しても大人しく、繊細で妹想いな好青年。静かな佇まいが絵になります。

著者
相原 実貴
出版日

【映画原作】間宮祥太朗W主演作はぶっきらぼうな高校生役『殺さない彼と死なない彼女』 (2019年)

SNSには様々な才能がひしめいており、日々新しい表現が生み出されています。作者の世紀末はSNSに漫画を掲載したことからブレイクした漫画家です。

『殺さない彼と死なない彼女』は、表題作と『きゃぴ子』『君が代ちゃん』の3編の恋物語が収録されています。衝撃的なタイトルに加えテーマは重いですが、テンポは軽妙で重さを感じさせません。絵柄のゆるふわさも相まって、深刻な話をしているのに笑えてしまう場面もあります。

映画は舞台が違っていた3編を同じ学校という設定に変更し、まとめてストーリーが作られています。基本は恋愛物語ですが映画も原作同様ネガティブな発言や表現が見られますので、苦手な方はご注意ください。

間宮祥太朗は主人公、小坂れいを演じています。れいはぶっきらぼうで不器用な性格。しかし、桜井日奈子演じる「死なないちゃん」こと鹿野ななにそっと寄り添っている姿に胸があたたかくなります。

絵柄は個性的ですが、現代を生きる人々に刺さる恋物語が描かれた原作、気になった方はこちらの記事もご覧ください。

『殺さない彼と死なない彼女』結末までの見所をネタバレ紹介!2019映画化

著者
世紀末
出版日
2017-03-23

【映画原作】間宮祥太朗が策略家な頭脳派不良に!『東京卍リベンジャーズ』(2020年)

不良をテーマにした漫画作品は数あれど、不良と時間SFを組み合わせた作品はかなり異色なのではないでしょうか。

和久井健の漫画作品『東京卍リベンジャーズ』の主人公は、元不良でフリーターの花垣武道。中学生の頃に交際していた橘日向が弟の直人とともに暴走族の抗争に巻き込まれ、死亡したことを知らされます。自身も線路に突き落とされ、あわやという時、武道は12年前の2005年にタイムリープをしてしまうのでした。

自身だけでなく、日向や直人の運命を変えるべく時間跳躍に加え暴走族「東京卍會」内で成り上がろうと死力を尽くす武道の、男気に溢れた姿が印象的です。映画は公開が延期され、2021年公開予定。

間宮祥太朗は稀咲鉄太(きさきてつた)役で出演しています。稀咲は武道とは敵対する立場の人間で、喧嘩は強くないものの計算高い策略家。心に闇を抱えているうえに物語のなかでも重要なポジションに立つ人物でもあるので、どのように演じているのか公開を楽しみに待ちましょう。

細かな日時は決定していませんが、公開まで時間がある状態。ぜひ原作を読んで予習をしてみてください。気になった方はまずこちらの記事をどうぞ。 

漫画『東京卍リベンジャーズ』の登場人物と作品の見所を紹介!ネタバレ注意

著者
和久井 健
出版日
2017-05-17

続いてテレビドラマ出演作のうち、原作付きの作品をご紹介していきましょう。

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗が宇宙を目指す生徒役に『ふたつのスピカ』(2009年)

宇宙は人類憧れの場所。宇宙飛行士のなかでも、実際に宇宙に行ける人はほんの一握りという狭き門の隙間が極細過ぎる世界です。柳沼行『ふたつのスピカ』は、宇宙飛行士を目指す少年少女の青春を描いたSF漫画。

2010年、日本初の有人宇宙探査ロケット「獅子号」が打ち上げられましたが結果は失敗、多くの犠牲者が出てしまいます。数年後、墜落事故がきっかけで母を失った主人公、鴨川アスミのまえに、獅子号の搭乗員の幽霊がライオンの姿で現れたのでした。
 

宇宙飛行士を目指す登場人物たちはそれぞれ事情を抱えており、自身の問題と真っすぐ向き合っていきます。テレビドラマでは、原作中重要な役回りであるライオンさんを含め、登場しないキャラクターが存在する他、設定に変更が加えられています。

間宮祥太朗はアスミたちと同じ学校に通う生徒役で出演。登場シーンは短いですがセリフもありますので、画面をしっかり探してみてください。

著者
柳沼 行
出版日

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗のかなり貴重な初々しいちょんまげ姿「梟与力吟味帳」シリーズ(2009年)

テレビで定期的に時代劇を見る機会は減ってしまいましたが、世は空前の時代小説ブーム。井川香四郎も人気作家の1人です。

「梟与力吟味帳」シリーズは、天保の改革真っただ中の1842年から1844年が舞台。主人公、北町奉行吟味方与力の藤堂逸馬が幼馴染の武田信三郎、毛利源之丞とともに、江戸の町で起こる様々な事件と敵役、南町奉行鳥居耀蔵の企みを暴いていきます。

シリーズ通しての敵は登場するものの、基本的には1話完結の作り。テンポよく読み進めることができます。また、本作は立場も役職も違う3人の若者が、協力しあうという友情物。テレビドラマ『オトコマエ!』では源之丞は登場しませんが、逸馬と信三郎の息の合ったやりとりを見ることができます。

間宮祥太朗は続編『オトコマエ!2』最終話に登場する太一役で出演しました。事件に関わるお滝の弟で、ちょんまげ姿はかなり貴重。本人がSNS上に写真をアップしていますので、そちらも探してみてください。

著者
井川 香四郎
出版日

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗は災難体質のクラスメイト役『ヤンキー君とメガネちゃん』(2010年)

ヤンキーと真面目委員長は相容れない存在というイメージがあります。しかし、実は委員長には隠したい意外な素顔があるのかもしれません。

吉河美希の漫画作品『ヤンキー君とメガネちゃん』は、現ヤンキーと元ヤンキーが活躍する学園青春漫画です。元ヤンキーである足立花は普通の高校生に憧れ、進学をきっかっけに自分を変えようと思い立ちます。しかし、その素顔をひょんなきっかけから現役ヤンキーの品川大地にバレてしまうのでした。

メガネちゃんこと花はおさげ髪に眼鏡姿では真面目な女生徒のようですが、喧嘩は鬼のように強い実力者。大地は不良ぶってはいますが、かなりのお人好しと、コンビ揃って強烈なギャップを持っているところが魅力です。テレビドラマでは設定の一部が変更されています。

間宮祥太朗は柳川徹役。大地を恐れるクラスメイトの1人で、潤レギュラーということで出番は多めですが、事件に巻き込まれて散々な目に遭うという損な役回りを担っています。

著者
吉河 美希
出版日
2007-02-16

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗の夢はDJのムードメーカー『花ざかりの君たちへ』(2011年)

男装の女子が男子高校に通うという設定は現実的には難しく、漫画だからこそ成立するもの。中条比紗也の漫画作品『花ざかりの君たちへ』は、帰国子女の少女、芦屋瑞稀が憧れの高跳び選手、佐野泉に会うために性別を偽り全寮制の男子高校へ入学するという物語。恋のときめきはもちろん、性別がバレそうになるハプニングも満載で、別の意味でドキドキさせられてしまいます。

男子高校というわけでイケメン男子がたくさん登場する本作。テレビドラマは『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜』、通称「イケパラ」とイケメン男子盛りだくさんであることが強調されています。

今回ご紹介するのは、前作からキャストが一新された2011年版。間宮祥太朗は淡路圭介役で出演、2011年版のオリジナルキャラクターです。放送部に所属する高校2年生で、夢は世界的なDJ。首から下げたヘッドフォンが特徴的です。

テレビドラマでは男装女子あるあるなどのネタが薄くなってしまうのが悲しいところ。あらゆるときめきとドキドキが詰まった原作が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

『花ざかりの君たちへ』登場人物の魅力をその後までネタバレ紹介!

著者
中条 比紗也
出版日

【テレビドラマ原作】ツッパリリーゼント姿を披露!『放課後はミステリーとともに』(2012年)

人気推理作家、東川篤哉の作品のなかでも、学園が舞台のミステリーシリーズが『放課後はミステリーとともに』を含む「鯉ヶ窪学園探偵部」シリーズです。エアコンのような名前を持つ探偵部の副部長であり主人公でもある霧ケ峰涼を語り手に、学園で起こった様々な謎が描かれていきます。

探偵部の顧問、石崎浩見や同級生の高林奈緒子との推理合戦が見所のひとつ。コミカルなやりとりに笑いがこみあげてきます。テレビドラマは前後編の2話完結スタイル。他作品のパロディが登場するなど、ドラマでも随所でコミカルな展開を楽しむことができます。

間宮祥太朗は荒木田聡史役で出演しました。涼のライバルで、元野球少年。現在は不良少年ということで、バリバリのリーゼント姿で登場します。髪型から悪そうな印象を受けますが、基本は素直で元気な少年、悪ぶっている姿が逆に微笑ましく感じられます。

著者
東川 篤哉
出版日
2013-10-04

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗史上1、2を争う狂人『アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希』(2012年)

警察組織というと男性が主体というイメージが付きがちです。吉川英梨『アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希』は、鑑識課に所属する女性警察官が主人公の作品。事件捜査に立ち向かう姿だけでなく、家庭での夫や子どもとのやり取りが描かれているのも大きな特徴です。

麻希はある日、子どもを誘拐したとの電話を受けます。指示通り現場に向かうと、同じように子どもを誘拐されたかつての上司、戸倉加奈子の姿がありました。

ひとつの事件に立ち向かう中、過去の事件の謎を解いていくという構成。シリーズを追うごとに謎が明かされていくという楽しみがあります。テレビドラマは『女秘匿捜査官 原麻希 アゲハ』として放送。原作開始当時は鑑識課に所属していた麻希の部署が変更されているなど、設定に一部変更が見られます。

間宮祥太朗は関谷眞一役で出演しました。狂人を数多く演じる間宮祥太朗のなかでも、上位を争うクズと言われるほどの人物で、現場でも散々最低だと言われたのだとか。どんな表情をしてもどこかヤバい人と感じさせてしまう空気感に、さすがと唸らされます。

著者
吉川 英梨
出版日

【テレビドラマ原作】見逃さないで!間宮祥太朗がPVに登場『空飛ぶ広報室』(2013年)

自衛隊を舞台にした作品を多く手掛ける作家、有川浩。『空飛ぶ広報室』は、航空自衛隊の広報室という一般的にはなじみのない部署が舞台となった作品です。

主人公、空井大祐は交通事故の負傷が原因で飛行機の操縦が難しくなり、パイロットの資格を失ってしまいます。転勤先は、航空幕僚監部広報室。個性的な先輩に囲まれて仕事をするなか、ニュース番組のディレクター稲葉リカのアテンドを任され、勝気なリカと衝突してしまうのでした。

自衛隊内部がどんな様子なのか、一般的には知られていないうえに広報室となるとさらに馴染みのない場所。お仕事小説として楽しむことができます。テレビドラマでは主人公を空井からリカに変更、設定変更の他ドラマオリジナルのエピソードが追加され、恋愛色が強めになりました。

間宮祥太朗は第6話に伝説のバンド「フルール」のボーカルという役で、PVに登場します。一瞬だけなので見逃さないようご注意を。

著者
有川 浩
出版日
2016-04-12

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗のキスシーンは必見!『山田くんと7人の魔女』(2013年)

何らかのショックで人間の中身が入れ替わってしまう作品のなかでも、男女の中身が入れ替わる設定にロマンを感じる読者は多いのではないでしょうか。吉河美希の漫画作品『山田くんと7人の魔女』は、人格入れ替わりを中心とした学園ファンタジーラブコメ作品。不良少年の山田竜とクールな優等生美少女白石うららが階段から落ちたことがきっかけで中身が入れ替わってしまいます。

実は竜とうららは特殊な能力の持ち主であり、2人は様々な能力を持った「魔女」と呼ばれる少女たちを救うために奮闘することになるのでした。キスが引き金になるので、様々な美少女とのキスシーンが見所の1つ。テレビドラマ内でも設定の一部変更がみられたものの、キスシーンは健在です。

間宮祥太朗は五十嵐潮役で出演しました。竜の不良仲間の元不良で、自身もキスにまつわる能力持ち。少々ぎこちないキスシーンは必見です。

著者
吉河 美希
出版日

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗の元野球少年の経験が光る『「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー』(2014年)

野球は人気のあるスポーツ。プロがある競技でもあるので、打ち込んでいる青少年の本気度は相当なものです。

高橋秀実のノンフィクション作品『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』は、あの名門進学校開成高校の野球部を舞台とした作品。開成高校野球部の勝ち方は、他の高校野球部と違ってかなり独特な考え方をしています。

監督だけでなく部員たちもこだわりが強く、練習方法はかなり特異。理論に感心する一方でその奇抜さについ笑いがこみあげてきます。テレビドラマ『弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜』は本作を元にストーリーが作られたほか、フィクションらしい脚色がされました。

間宮祥太朗は野球部員の3年生岡留圭を演じています。役柄は元陸上部ですが、間宮祥太朗自身は野球少年。野球シーンの経験者らしい滑らかな動きに注目です。

著者
高橋 秀実
出版日

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗が衝撃の姿で登場『金田一少年の事件簿』(2014年)

推理漫画の金字塔ともいえる作品の1つが、天樹征丸原作原案、作画をさとうふみやが担当した『金田一少年の事件簿』です。

主人公、金田一一は運動音痴で成績もイマイチな高校生。実は名探偵と名高い金田一耕助の孫で、類稀なる推理能力を持っています。金田一と幼馴染でヒロインの七瀬美雪が様々な奇怪な事件に遭遇し、その謎を解き明かしていくのでした。

作品に触れていなくても、金田一の決めセリフを耳にしたことがあるのではないでしょうか。テレビドラマ化はキャストを変更しながら幾度もされており、それだけ人気のあるシリーズであることが窺えます。

間宮祥太朗は2014年放送の『金田一少年の事件簿N(neo)』の第3、4話「鬼火島殺人事件」に海老沢邦明役で出演しました。海老沢は推理小説執筆を趣味とする総合病院の研修医。今までにない登場の仕方をするので、姿の衝撃度はともかく新鮮に映るかもしれません。

著者
["征丸, 天樹", "さとう ふみや"]
出版日

【テレビドラマ原作】惜しむ声続出!精悍な若武者姿『信長協奏曲』(2014年)

織田信長が苛烈な性格をしていたというのは、歴史上の出来事に加えホトトギスの歌のたとえなどでも容易に窺い知ることができます。しかし、実際に見た人がいないというのが歴史というもの。

石井あゆみの漫画作品『信長協奏曲』は、歴史人物の成り代わりもの。高校生のサブローが戦国時代にタイムスリップし、顔がそっくりだったことから病弱だった織田信長に成り代わり、生きていくことになります。

サブローは運動神経がよいものの、勉強は苦手。未来人特有の知識で乗り越えるという方法を使用しないのが大きな特徴。歴史をまた違った視点で楽しむことができます。テレビドラマでは設定に一部変更があるほか、オリジナルキャラクターが登場しました。

間宮祥太朗は第4話に登場する、斎藤龍興を演じています。斎藤龍興は信長の妻・帰蝶の兄の息子。甥にあたる人物で、放蕩のすえ人望を失いました。精悍な若武者姿ですが登場は4話だけということもあり、惜しむ声が聞かれています。

著者
石井 あゆみ
出版日
2009-11-12

【テレビドラマ原作】さだまさしの自伝ドラマに登場!『ちゃんぽん食べたかっ!』(2015年)

さだまさしは長崎県出身で、長崎を舞台にした自伝的小説を発表しています。『ちゃんぽん食べたかっ!』は、故郷長崎から単身上京した中学生からの青春時代が中心。

長崎では天才ヴァイオリン少年と言われたさだまさし少年は、苦しい稽古に耐えたものの、音楽学校受験に失敗。ヴァイオリニストへの道を閉ざされてしまい、夢に疑問を持ち始めてしまうのでした。

中学生時代の挫折、高校生になり母親の期待を裏切りながらも自身の目標に疑問を持つなど、高校生らしい葛藤が見られます。テレビドラマは原作とストーリー展開は変わらず。前作『かすていら』との繋がりが演出されるなど、映像作品らしい手法がとられました。

間宮祥太朗はさだまさしこと佐野雅志の高校2年生の時のクラスメイト、樫山満役を演じています。バンドのベース担当で、重要人物である古田政美と雅志を引き合わせます。スタイルがよいせいか、昭和感は薄め。楽器を持った姿がさまになっています。

著者
まさし, さだ
出版日

【テレビドラマ原案】主人公の親友役・青春の輝きと対比に涙腺崩壊『サッカーボーイズ 明日への絆 君のためならがんばれる』(2015年)

病気は年齢も人も考慮せず、身体に現れます。難病を抱えた子どもたちは大勢おり、それぞれが病と向き合っているのです。

フリーライターの清水久美子の作品『サッカーボーイズ 明日への絆 君のためならがんばれる』は、高校2年生の時に脳腫瘍を発症したサッカー少年、佐々木諒平さんとその家族を取材したノンフィクション作品。闘病中の家族の繋がりだけでなく、切磋琢磨してきたサッカー部員の友情に涙腺が緩みます。

本作を原案とし、日本テレビの番組「24時間テレビ」内のスペシャルドラマとして『母さん、俺は大丈夫』が放送されました。テレビドラマ化にあたり、一部脚色が行われています。

間宮祥太朗はサッカー部員で諒平の親友、有竹純太を演じました。学校でのシーンに多く登場し、仲間たちとともにはしゃぐ姿に、気安さや友人だからこその肩の力が抜けているようにかんじられます。キラキラした青春の時間があるからこそ泣き顔は辛いもの。ハンカチを持ってご覧ください。

著者
清水久美子
出版日

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗テレビドラマ初主演作!『ニーチェ先生〜コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた〜』(2016年)

十人十色、多種多様と言えども不思議な人だなと感じる人はいるものです。『ニーチェ先生〜コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた〜』に登場する仁井智慧(ともはる)もその1人でしょう。

仁井は主人公の松駒がアルバイトをしているコンビニにやってきた新人アルバイト。無表情さと悟りを開き切った独特の言動により、「ニーチェ先生」と呼ばれるようになるのでした。

ニーチェ先生と松駒を中心に、コンビニでもやりとりがコミカルに描かれていきます。接客業をしたことがある人は特に共感する部分が多く、ニーチェ先生の毅然とした姿に恐々としつつもスカッとするのではないでしょうか。テレビドラマ『ニーチェ先生』では登場人物が変更されるなどの変更が見られます。

間宮祥太朗は主人公の仁井智慧(にいともはる)を演じました。原作でもほぼ無表情のニーチェ先生、ドラマでも基本無表情なのですが、顔の整った人が無表情だと無言でも圧力と迫力があるのだなと新たな発見をしてしまうでしょう。独特な圧は原作そのもの。呟きに近いセリフもどこか説法のように聞こえます。

著者
出版日
2014-01-27

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗は犬属性小学校教師!『早子先生、婚活の時間です』『早子先生、結婚はまだですか?』『早子先生、結婚するって本当ですか?』(2016年)

妙齢の男女にとって最もデリケートな話題が結婚についてです。昨今では晩婚化が進んでおり強く言われることも少なくなりましたが、独身男女はその話題になると肩身が少々狭くなるものです。

立木早子『早子先生、婚活の時間です』にはじまる「早子先生」シリーズは、独身の小学校教師早子先生を主人公としたコミックエッセイ。結婚を焦っているわけでもないけれど時折寂しくなる、そんな早子先生が一念発起し、婚活を始めます。

『早子先生、結婚はまだですか?』から『早子先生、結婚するって本当ですか?』と、緩やかに早子先生の考え方が変化していくのが見所のひとつ。ゆっくりマイペースな早子先生に、元気をもらうことができます。テレビドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』ではエピソードをまとめてストーリー化されました。

間宮祥太朗は23歳の小学校教師の港草介役で出演。ちょっと緩くて学生気分が抜けないながらも、一生懸命教師として成長する姿に好感が持てます。髪型がふわふわしているので、犬のように見えるのも見所です。

著者
立木 早子
出版日

【テレビドラマ原作】ゲストでも圧巻の演技!「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ(2016年)

女性警察官が活躍する警察小説シリーズ、内藤了「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズは、事件捜査に重きを置いているのはもちろんですが、他の警察小説とは違った特色を持ったシリーズです。

シリーズタイトルを見てもわかるとおり、扱っているのは猟奇犯罪。事件そのものが凄惨だったり、描写はグロテスクだったりすることもあるので、苦手な方は要注意です。主人公、藤堂比奈子が正義感の強い女性というわけではなく、とてもフラットなため、読者も正気を保って物語を追うことができます。

シリーズ第1作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』は過去の幼女惨殺事件が絡むもの。テレビドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』では本作を含むシリーズの事件を扱っていくほか、登場人物の設定に変更が加えられています。

間宮祥太朗は2・3話に登場する謎の男を演じました。間宮祥太朗登場回はドラマオリジナルストーリー。謎の男の常識を逸した猟奇的な姿は圧巻の一言。短い登場時間ながら、視聴者に消えない爪痕を残しました。

著者
内藤 了
出版日
2014-10-25

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗がスーパーマンに!?『中年スーパーマン左江内氏』(2017年)

中年男性は体力が落ちていることもあり、どこか冴えない印象を持たれがち。そんな世代の印象を少しだけ変えてくれるのが、藤子・F・不二雄の漫画作品『中年スーパーマン左江内氏』です。

左江内は45歳のサラリーマン、会社内では係長の役職についていますが、あまり頼りにされていません。土曜日の夜、定時に退社すると左江内の後をつけてくる謎の男が。彼はスーパーマンだと名乗り、自分の後を左江内に継いでほしいと言い出すのでした。

中年男性が特別な力を発揮するアイテムを手に入れ、世のため人のために奮闘。なんだかんだとお人好しなのだなとほっこりします。テレビドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』では、年齢設定のほか舞台が現代になっているため変更が加えられました。

間宮祥太朗は7話に登場、スーパーマンのスーツを悪用する高萩省吾を演じています。スーパーマンスーツを着用するのでテレビドラマでおなじみのあの姿は必見。サービスショットもお見逃しなく。

著者
藤子・F・ 不二雄
出版日

【テレビドラマ原作】ローカルネタに間宮祥太朗困惑!?『お前はまだグンマを知らない』(2017年)

地方ディス漫画作品、次なる舞台は群馬県です。井田ヒロト『お前はまだグンマを知らない』は、群馬県を舞台にしたコメディ作品。

主人公、神月紀(のり)は、チバ県からグンマ県に引っ越すことになりました。グンマから生きて帰った者はいない、と脅され調べてみるとネガティブ情報ばかり。恐怖を覚えながらもグンマに住み始めた神月は、徐々にグンマカルチャーに染まっていくのでした。

空っ風や上毛かるたなど、群馬県のご当地あるあるに加え、北関東抗争などのネタも満載。表現はかなり誇張されていますが、郷土愛は感じられるはずです。そんな群馬愛に溢れるドラマが放送されました。

間宮祥太朗は主人公、神月紀を演じています。彼自身は神奈川県民。神月が元々引っ越してきた設定であるため、グンマ文化に馴染めず困惑している姿が自然体で笑いがこみあげてきます。コメディらしく驚愕の表情は多めなので、表情にも注目してください。

テレビドラマ放送後、映画が公開されました。映画はテレビドラマの再編集版という形になっており、あらためて新規のストーリーで作られたわけではありません。大きな画面で見るグンマネタは意外と迫力とインパクトがあり、テレビドラマとはまた違った楽しみ方ができたのではないでしょうか。映画版でも間宮祥太朗は神月紀で出演。グンマローカルネタに振り回される姿を堪能してください。

群馬県はローカルネタの宝庫でもあり、作中には様々な情報が登場します。群馬県民もそうでない方も、まずはこちらの記事をご覧になって群馬県の魅力に触れてみてください。

漫画『お前はまだグンマを知らない』のやばすぎる秘密10選ネタバレ紹介!

著者
井田 ヒロト
出版日
2014-03-08

【テレビドラマ原作】罪の意識に揺れ動く精神を見事に表現!『僕たちがやりました』(2017年)

金城宗幸原作、荒木光が作画を担当する漫画作品『僕たちがやりました』は、まさしくちょっとしたイタズラがきっかけ。

主人公の増渕トビオは友人の丸山智貴が不良高校の生徒に暴力を振るわれたことで、先輩の小坂秀郎の財力を利用し仕返しに爆弾を仕掛けます。爆弾は偶然プロパンガスに引火、死者も出てしまう大惨事を引き起こしてしまうのでした。

楽しく遊んでいた仲間たちが、思いがけず大きくなった事件に崩壊していく展開は鬱の一言では表現できないもの。どんどんと逃げ場が失われていき、息が詰まります。テレビドラマは原作とは一部設定や展開と結末に変更が加えられました。

間宮祥太朗はトビオの遊び仲間、伊佐美翔役で出演しています。伊佐美は罪の意識にさいなまれ、精神が不安定になっていくという役柄。作中での気分の浮き沈みが激しく、まったく違う印象を受ける場面も少なくありません。不安定な精神を見事に表現しており、演技に引き込まれます。

著者
["荒木 光", "金城 宗幸"]
出版日

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗爽やか好青年ナンパ師に「脅迫屋」シリーズ(2017年)

インパクトのあるタイトルですが、不条理サスペンス作品ではないのでご安心ください。藤石波矢の小説作品『今からあなたを脅迫します』にはじまる「脅迫屋」シリーズは、相手を脅迫することを職業としている千川完二が探偵役を務めるミステリーです。お人好しの女子大生、金坂澪とともに事件を解決していきます。

政界の実力者の孫娘で大らかな澪と、謎の多い千川のやり取りが魅力的。シリーズを追うごとに千川の謎が明らかになっていきます。テレビドラマ『今からあなたを脅迫します 』は設定に一部変更が加えられたほか、登場人物が増え賑やかになりました。

間宮祥太朗は第6話から最終話まで登場する、須藤直人を演じています。自称ナンパ師ですがチャラいというよりは清潔感がある好青年。これは騙されてついていきそうという説得力があります。

著者
藤石 波矢
出版日

【テレビドラマ原作】後悔がにじみ出る表情に爆笑『やれたかも委員会』(2018年)

ちょっとした勇気を絞り出すのは、それがほんのちょっとであっても思いがけず労力を使うもの。吉田貴司『やれたかも委員会』は、あの日あの時、ちょっとした勇気を出せばやれたのではないか、という体験を集めた恋愛オムニバス漫画です。

やれた、とはすなわちセックスなのですが、エピソードを判定する委員会の場面がとてもシュール。男女の考え方の違いも浮き彫りになります。

インターネット配信でドラマが放送された後、あらためてテレビドラマが制作されました。テレビドラマ版では原作エピソードを元にしながらも、設定の一部などが変更されており、原作とは違った楽しみ方ができます。

間宮祥太朗はエピソード1「山なみ編 横たわる山なみ」に、増田伸照役で出演しました。青年になった増田が過去の体験を語るのですが、高校時代は勧修寺保都が担当。判定後の表情があまりにも悔いを残している感じが出ていて爆笑必至です。

著者
吉田 貴司
出版日
2017-06-28

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗の安定のクズ演技と衝撃シーン『賭博覇王伝 零』(2018年)

緊迫感のあるオリジナルゲームと独特な表現で人気の漫画家、福本伸行のギャンブル漫画です。『賭博覇王伝 零』は、借金返済のためにお金を必要とするといった、定番の流れがないのが大きな特徴。主人公は振り込め詐欺の被害者を救う義賊として活動する少年、宇海零です。宇海は大富豪、全在無量の代打ちとして遊園地兼ギャンブル施設である「ドリームランド」に参加することになるのでした。

福本伸行作品らしい、オリジナルのギャンブルや緊迫感は健在。テンポの速さを意識して書かれているので、物語の展開はかなりスピーディー。まるでジェットコースターのように物語が進んでいきます。テレビドラマでは登場人物の年齢設定などに大きな変更が加えられました。

間宮祥太朗は末崎セイギ役で出演しています。セイギはドラマオリジナルキャラで、零のライバルポジション。手段を択ばないタイプなので随所でクズっぷりを見せてくれます。零役、加藤シゲアキとの衝撃シーンはお見逃しなく。

著者
福本 伸行
出版日

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗が全力で笑いを取りに行く主演作『べしゃり暮らし』(2019年)

面白い人が人気者の条件の1つとなり、お笑い芸人を目指す人も増えています。森田まさのりの漫画作品『べしゃり暮らし』は、高校生がお笑い芸人を目指していく姿を描いた、お笑い青春漫画。森田よしのりは作品のために吉本興業の養成所に入所するなど、綿密な取材を行い、リアリティのある作品に仕上がりました。

人を笑わせることに命を懸ける上妻圭右は、元芸人だという転校生辻本潤と最初は反発していたものの、コンビを結成。コンビで壁にぶつかり、葛藤しながらも夢を追いかけます。テレビドラマは原作同様、高校生からスタート。原作のエピソードを厳選した形でストーリーが作られました。

間宮祥太朗は主人公、上妻圭右役で出演、お笑いにも果敢に挑戦しています。イケメン台無しなシーンも多いですが、全ては笑いを取るため。全力で笑いましょう。

お笑いはすぐさま活躍できるほど甘い世界ではありません。上妻と辻本のコンビがどのような道をたどるのか、気になった方はこちらの記事もご覧ください。

『べしゃり暮らし』最終話までの4つの魅力をネタバレ!ドラマ化の原作漫画!

著者
森田 まさのり
出版日
2007-05-18

【テレビドラマ原作】迫力のエリートヤクザ役『僕はどこから』(2020年)

自分とは一体何なのか、あらためて問われてみると答えるのが難しい問いです。市川マサの漫画作品『僕はどこから』の主人公竹内薫は、人の文章を書き写すことで、書いた人間の思考をコピーすることができるという能力の持ち主。

小説家志望ですが結果は出ず、自分の表現について悩む日々を送っていました。そんな時、元同級生の藤原智美から、ある相談を持ち掛けられるのでした。

藤原はエリートやくざという立場もあり、薫が自分なりの表現を探していくといった成長ドラマではありません。アウトローの世界に踏み込んでいき、物語が進むにつれて薫の状況は一変していきます。テレビドラマでももちろんアウトローな展開は健在。

間宮祥太朗は藤原智美役で出演しました。原作でも眼光鋭い藤原ですが、実写でも負けてはいません。表情1つ変えずに淡々と成すべきことをする姿には、言葉が少ないだけに異様な迫力があります。

原作が気になった方はこちらの記事をどうぞ。漫画らしい薫の能力の表現に注目してください。

『僕はどこから』結末までの4つの見所!ドラマ化の原作漫画【ネタバレ注意】

著者
市川 マサ
出版日
2018-06-06

【テレビドラマ原作】間宮祥太朗は女探偵を助けるミステリアス刑事に「葉村晶」シリーズ(2020年)

ただ歩いているだけで思わぬ不幸に遭遇する、そんな不運体質の人が少なからず存在します。若竹七海の人気推理小説シリーズ「葉村晶」シリーズの主人公、葉村晶は間違いなくその1人でしょう。

葉村晶は長谷川探偵事務所に勤務する女探偵。現場に行けば骨折をし、病気になって入院するなど不幸に見舞われまくる超不幸体質ですが、タフな精神で乗り越え、依頼をこなそうと奮闘します。

シリーズでは葉村も年齢を重ねていき、そのたびに職業や所属場所が変わっていくのが面白いところ。悩みも変化していくので、葉村がどこかで実際に生活を送っているような、不思議な感覚になります。テレビドラマは『ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵〜』と少々ハードボイルドな雰囲気。葉村は34歳、設定やエピソードは原作中の物を使用し、テレビドラマに合わせて構成されました。

間宮祥太朗は警視庁の管理官、岡田正太郎役で出演しています。テレビドラマオリジナルキャラクターで、葉村と一緒に推理をしていく補助的な役割を担うことも。ミステリアスかつ知性が感じられる佇まいに魅了されてしまいます。

原作では推理だけでなく、テレビドラマでは描き切れなかった葉村の不幸伝説を堪能することができます。シリーズが長い作品ですので、まずはこちらの記事をご覧ください。

「葉村晶」シリーズを全作紹介!これは原作を読まないともったいない!読む順番も紹介

著者
若竹 七海
出版日
2003-06-10

【テレビドラマ原作】コワモテ刑事の迫力がすごい『アリバイ崩し承ります』(2020年)

事件推理するとき、ある程度犯人を特定した時に立ちはだかる壁があります。アリバイとは、犯行現場以外にいたということが証明されている状態。犯人を追い詰めなければならない側が、乗り越えなければいけない最大の壁なのです。

大山誠一郎『アリバイ崩し承ります』は、時計店のうら若き店主、美谷時乃が探偵役を務める推理小説。依頼人の話を聞いただけで、堅牢だったアリバイを崩していきます。

いわゆる安楽椅子探偵ものですが、時乃の決めセリフや店内の雰囲気も相まってどこかファンタジックな雰囲気に引き込まれます。アリバイ崩しを依頼するワトソン役である主人公は「僕」でした。テレビドラマでは察時美幸という刑事が物語をナビゲートする役割を担います。

間宮祥太朗は第6話に真壁剛士役で出演しました。那野県警組織犯罪対策課所属の刑事で、成田凌演じる渡海雄馬の幼馴染。コワモテらしく、警察というよりもヤクザのような迫力があります。

テレビドラマではあちこちで歩くことも多い時乃でしたが、原作では安楽椅子探偵の雰囲気を存分に堪能できます。気になった方はこちらの記事もご覧ください。

『アリバイ崩し承ります』は原作を読むべき!エンタメ性とお手本のような謎解き展開

著者
大山誠一郎
出版日
2019-11-25

【出演作品一覧】演技派俳優・間宮祥太朗の映画やテレビドラマ出演作を網羅!

原作付き作品をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。出演作品数の多さに驚いたと思いますが、こちらでは全出演作品を網羅しております。確認してみると、もっと驚かれるのではないでしょうか。

原作付き作品では、振り切った役が多い印象でしたが、全作品となると普通の青年といった役も少なくないことがわかります。極端な部分のイメージが強いからこそ、変哲もない青年の演技も光るのかもしれません。

間宮祥太朗はイケメン俳優ということで、大きく売り出されたというイメージがあった方は印象が変わったのではないでしょうか。コツコツと様々な役を演じてきたからこそ、今の演技派という評価があることがわかります。個性的な役をどう解釈し演じているのか、原作を読むからこそわかることも多いでしょう。ぜひ、原作もお手に取ってみてください。

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