余命わずかのヒロインやギャンブルに賭け狂う美少女、全力変顔の恋する乙女など、どんな役柄も自分のものにしてしまう浜辺美波。テレビドラマや映画だけでなく、数多くのCMにも起用される彼女は期待の若手女優です。 この記事では、浜辺美波が演じた役柄やその原作について紹介します。
浜辺美波は2000年8月29日生まれ、石川県出身の19歳(2020年7月現在)です。身長は156㎝、血液型はB型、7歳下の弟がいます。「美波」は、漫画『タッチ』の浅倉南から名づけられたそうです。
趣味は読書、特技はフルート。石川県で硬筆習字特選賞を受賞するほどの書道の腕前を持っています。
現在の所属事務所である東宝芸能が主催する「東宝シンデレラオーディション」に2011年に応募し、「ニュージェネレーション賞」を受賞して芸能界入りしました。デビュー作はショートムービー『アリと恋文』。
2015年に「聖地巡礼」で社会現象になったアニメの実写ドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で、本間芽衣子役を演じ注目されました。翌年には大人気麻雀漫画の実写ドラマ『咲-Saki-』でテレビドラマ初主演。
2017年には彼女の出世作となる映画『君の膵臓をたべたい』で、若手女優ながら存在感のある演技を披露。数々の新人賞を受賞しました。
活躍の場はテレビドラマや映画にとどまりません。数多くのCMに出演しており、その多くがシリーズ化しています。
なかでも、視聴者から反響が大きかったのがNTTドコモのCM。橋本環奈との共演「カンナとミナミ」シリーズで、親友役として出演。ともに「美少女」と呼ばれている2人の奇跡的な共演に、ネットは大興奮となりました。
期待の若手女優として注目されている浜辺美波は、ここ数年で主役から脇役まで様々な役柄を演じ、人々を魅了させてきました。なぜこんなにも魅力的なのでしょうか。ここでは彼女の魅力を3つ紹介します。
まず1つ目は透明感。彼女のヒット作『君の膵臓をたべたい』では、圧倒的な透明感が際立っていました。それは他の作品にも共通しており、感情の起伏が激しい役を演じても、その透明感が失われていません。
2つ目は、どんな役柄も全力で取り組むプロ根性です。彼女が出演した作品は、漫画やアニメが原作のものばかり。原作のイメージを壊さずに演じるというのは、役者にとって、とてもプレッシャーのかかるものです。
しかし、彼女はそのプレッシャーを跳ねのける迫真の演技を見せ、原作ファンをも納得させてしまいます。どんな役柄も、躊躇なく演じられる。それが彼女の強みです。
最後に、この2つに負けない魅力が、声です。可愛らしいルックスと演技に注目されている彼女ですが、実は声にも定評があります。年齢の割に落ち着いたその声は、「癒しボイス」とも称されています。
2019年に発売されたフォトエッセイ『気ままに美波』では、10代最後の彼女の貴重な姿を披露しています。高校を卒業後は進学せず、女優業1本に絞った決意や将来のことなど、これまで明かされることのなかったエピソードが収録。
女優に対する真っ直ぐな想いや、大人へと成長していく姿を見たい方におすすめです。
- 著者
- 浜辺美波
- 出版日
浜辺美波が出演した作品の中で、筆者が1番おすすめしたいのは映画『君の膵臓をたべたい』です。
多くの人がこの作品をきっかけに、彼女を知るようになったと思います。本作は、病院で偶然拾った日記帳をきっかけに、クラスの人気者であるヒロインと僕が交流を深めていく感動ストーリー。
本作で彼女は、膵臓の病気で余命あとわずかの少女・桜良を演じました。最後まで自分らしく笑顔でいるために、親友やクラスメイト、そして僕の前では明るく振る舞います。
しかし本当は、刻一刻と迫っている死への恐怖に1人孤独に怯えていました。病室でそっと涙を流したり、泣いていると知られないように涙ぐみながら微笑む姿は、切ないけれど美しさを感じました。
今、目の前では生きているけど消えてしまいそうな、触ったら壊れてしまいそうな……。危うげで儚い演技に魅了されてしまいます。
ここからは浜辺美波が出演した作品の中から、原作があるものをピックアップ。どんな役柄を演じてきたのか、原作の見どころとともに紹介します。『君の膵臓を食べたい』の原作紹介はこちらです。
映画『咲-Saki-』は小林立による麻雀漫画が原作。麻雀が世界中に広まった世界で、女子高生たちが麻雀のインターハイで頂点を目指す麻雀スポ根漫画です。
浜辺美波は本作で、プロでも難しいとされる「毎局プラマイゼロであがる」という凄腕を持つ主人公・宮永咲を演じました。原作のキャラクター像を壊さないように、細かい仕草を意識して演じていたそうです。
「男性のやるもの」「ギャンブル」というイメージが強い麻雀を女子高生たちが「競技」としておこなうことで、作品の世界に入りやすくしたのが本作の1番の見どころ。咲のライバルとして登場する人物たちそれぞれに物語があり、彼女たちがどんな想いを胸に麻雀と向き合っているのか。競技としても、人間ドラマとしても読める作品です。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<『咲-Saki-』の世界、キャラの魅力!ただの萌え麻雀マンガじゃない!>
- 著者
- 小林立
- 出版日
映画『君の膵臓をたべたい』は、住野よるによる大ベストセラー小説が原作。高校生の「僕」は、病院で「共病文庫」と書かれた1冊の日記帳を拾います。その日記帳はクラスメイト・山内桜良の秘密の日記でした。僕はこの出来事をきっかけに、彼女と交流を深めていくようになり……。
本作で浜辺美波は、僕のクラスメイト・山内桜良役で出演。「僕」を演じる北村匠海とW主演を務めました。膵臓の病気にかかり長くは生きられないのにも関わらず、明るく振る舞う桜良。可憐で、でも今にも消えてしまいそうな姿に誰もが魅了されました。
学校では目立たない「僕」と皆から愛される桜良が、日記帳をきっかけに友だちのような、恋人のような微妙な距離を保ちながら、互いを想い合って絆を深めていく姿に胸が締め付けられます。
切ないけれど、最後には桜良の温かい心に触れることができる感動ストーリーです。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<『君の膵臓をたべたい』に隠された初恋の謎。結末や名言から見所ネタバレ考察>
北村匠海が出演した作品を見たい方は、こちらの記事もおすすめです。
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- 著者
- 住野 よる
- 出版日
- 2017-04-27
映画『亜人』は、『good!アフタヌーン』で連載中の桜井画門による漫画が原作です。絶対に死なないとされる未知の生物「亜人」を巡った、人間同士の戦いが描かれています。
高校生の永井圭は学校の帰り道で交通事故に遭い轢死しますが、すぐに生き返ります。実は彼は「亜人」だったのです。この直後から、彼の人生は一変。人体実験の対象として人間たちから追われる立場になります。
浜辺美波が演じたのは、圭の妹・慧理子。幼い頃は仲の良かった兄妹でしたが、あることをきっかけに兄を嫌うようになります。
本作の見どころは、「亜人」という死なない者同士の戦い。「死なない」という設定をうまく利用した戦闘シーンは、スリル感満載です。また、主人公の圭や彼と対立する佐藤といった亜人たちの尋常ではない人格が、より作品を際立たせています。
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- 著者
- 桜井 画門
- 出版日
- 2013-03-07
映画『となりの怪物くん』は、ろびこによる恋愛漫画が原作。自分の成績と将来にしか興味のない女子高生・水谷雫と、人付き合いに難ありの問題児・吉田春がくり広げるドタバタラブコメディです。
本作で浜辺美波は、雫と春の隣のクラスで委員長の大島千づる役で出演。菅田将暉演じる春に恋する真面目女子を演じました。
少女漫画なので恋愛模様がメインですが、それぞれ悩みを抱えた登場人物たちが、恋愛や友だち、将来について真剣に考えていくという、大人でも楽しめる作品になっています。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<漫画『となりの怪物くん』のキャラ、最終回までの見所を全巻ネタバレ紹介!>
- 著者
- ろびこ
- 出版日
映画『センセイ君主』は、男性教師と女子高生の恋愛を描いた幸田もも子によるラブコメ漫画が原作です。
なぜか好きな人にフラれてしまう女子・佐丸あゆはは、財布を忘れたことに気づかないまま牛丼屋でヤケ食い。そんな時に助けてくれたのが、謎のイケメン男性でした。ひとめ惚れした彼女でしたが、なんとその男性は入院したクラス担任の代理教師でした!彼女は彼を落とすことができるのか……。
浜辺美波が演じたのは、主人公の佐丸あゆは。教師と生徒の恋愛をコメディに描いているということで、映画のなかでもかなりハイテンションです。作中では原作のキャラクターを忠実に表現するため、変顔にも挑戦。今まで見たことのないコミカルで可愛さ満載の彼女が見れます。
原作の見どころは、何度振られてもアタックし続けるあゆはと、彼女にまったくツレない弘光のやりとり。徐々にあゆはに気持ちが傾いてくる彼ですが、それを素直には出さないツンな感じがたまりません。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<漫画『センセイ君主』の名言を13巻まで全巻ネタバレ紹介!【映画化】>
- 著者
- 幸田 もも子
- 出版日
- 2013-11-25
映画『アルキメデスの大戦』は第2次世界大戦の日本海軍を舞台にした、三田紀房による漫画が原作。
1933年、満州国を樹立した日本は中国を狙う欧米列強に対抗するため、戦艦建造計画のための会議が開かれます。そこでは小型艦を支持する派閥と巨大戦艦「大和」を支持する派閥が対立していました。
しかし、決定権のある海軍大臣は巨大戦艦「大和」を支持。なんとかして計画をくい止めたい山本五十六は、数学の天才・櫂直の力を借りること……。
本作で浜辺美波が演じたのは、財閥の令嬢・尾崎鏡子。櫂には家庭教師として勉強を見てもらっており、密かに想いを寄せています。
戦争をテーマにした作品に数学の天才が切り込んでいくという、これまでになかったストーリーが興味をそそります。本作には歴史上の人物が登場していますが、あくまでも物語はフィクション。戦争漫画の新しい見方が楽しめます。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<『アルキメデスの大戦』の魅力を全巻ネタバレ紹介!14巻はどうなる!?>
- 著者
- 三田 紀房
- 出版日
- 2016-05-06
映画『屍人荘の殺人(しじんそうのさつじん)』は、今村昌弘によるミステリー小説が原作。
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、美人女子大生探偵の剣崎比留子に誘われて、いわくつきの映画研究会の夏合宿に参加します。初めは楽しく過ごしていた彼らですが、早速合宿1日目の夜に殺人事件が発生。しかも、予想外の展開によりペンションに閉じ込められてしまい……。
本作で浜辺美波が演じたのは、美人女子大生探偵・剣崎比留子。ゴスロリファッション姿で、不思議な雰囲気を醸し出しています。
原作は長編推理の新人賞である鮎川哲也賞を受賞しているミステリー小説。密室・連続殺人・探偵といったミステリー要素に、ゾンビという意外な組み合わせをプラスしています。しかも、このゾンビというのが、作中でよい働きをしているのです。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<原作『屍人荘の殺人』の見所を最後までネタバレ考察!映画化小説が面白い!>
- 著者
- 今村 昌弘
- 出版日
映画『思い、思われ、ふり、ふられ』は、恋愛観の異なる2人の女子高生と男子高校生2人が織りなす咲坂伊緒によるラブストーリー漫画が原作。
恋愛に積極的な朱里と、恋愛に夢見がちな由奈が主人公。性格が正反対の2人が友だちになり、恋に友情に、将来に悩んでいく姿が描かれています。
本作で浜辺美波が演じているのは、山本朱里。社交的で恋愛には積極的だけど、本当は自分の気持ちを素直に出すのが苦手で不器用な女の子を演じています。
少女漫画では基本的に、恋愛に不器用で控えめな女の子がヒロインになることが多いですが、本作では恋愛に積極的な朱里と夢見がちな由奈という、2人のヒロインを描いているのが見どころ。
そんなヒロインをかき乱すのが、2人のイケメン男子です。4人はただ純粋に人を好きになりますが、そこにはちょっとした複雑な事情が絡んできます。最後に結ばれるのは、誰なのか。ぜひ結末が気になる方はお手に取ってみてください。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<『思い、思われ、ふり、ふられ』を最終12巻まで全巻ネタバレ!無料で読める>
- 著者
- 咲坂 伊緒
- 出版日
- 2015-10-13
映画『映像研には手を出すな!』は、『月刊スピリッツ』で連載中の大童澄瞳による漫画が原作。空想力(妄想?)が飛び抜けた浅草みどりと金儲けが大好きな金森さやか、カリスマ読者モデルだけどアニメーターになりたい水崎ツバメの3人の女子高生が、映像研究同好会を立ち上げてアニメ制作にのめり込んでいくストーリーです。
本作品はアニメ化されたほか、実写版では3人のキャラクターを、乃木坂46のメンバーが演じることでも話題になっています。
浜辺美波が演じたのは、気象研究部の晴子。映画のオリジナルキャラクターで、存在が明らかにされていない謎の人物です。
原作の見どころは、アニメの描画技法で描かれているということ。細かく描かれた背景や構図は斬新。漫画のはずなのに立体的で、アニメの世界にいるような気分になります。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<『映像研には手を出すな!』の面白さを語る。祝アニメ化!【ネタバレ注意】>
- 著者
- 大童 澄瞳
- 出版日
- 2017-01-12
映画『約束のネバーランド』は『週刊少年ジャンプ』で連載されていた、原作・白井カイウ、作画・出水ぽすかによる少年漫画が原作。
森の中にある孤児院、グレイス=フィールドハウスで育ったエマとノーマン、レイ。家族はいなくても平穏な日々を過ごしていた彼女たちはある日、この施設のとんでもない秘密を知ってしまうことに。
エマは仲間たちを守るため、ノーマンとレイと協力して、この施設を脱出しようとするのですが……。
本作で浜辺美波が演じたのは、主人公のエマ。天真爛漫で仲間想いの真っ直ぐな役柄です。浜辺自身原作の大ファンで、エマを演じるにあたりプレッシャーも大きかったようですが、それを跳ねのけて見事に演じ切りました。
原作の見どころは、ファンタジーな世界観と、サスペンスのあるストーリー。エマたちとシスターとの頭脳戦がスリリングで、手に汗握る展開にハラハラしてしまいます。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<『約束のネバーランド』最新展開までの伏線をすべて考察!【ネタバレ注意】>
- 著者
- 出水 ぽすか
- 出版日
- 2016-12-02
劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』は、青山剛昌による大人気推理漫画『名探偵コナン』劇場版の第24弾となります。
4年に1度開催される世界最大のスポーツの祭典「WSG-ワールド・スポーツ・ゲームス-」の舞台・東京で、大会のスポンサーたちが相次いで拉致される事件が発生。さらに世界最速の真空超電導リニアも巻き込んでいき……。
浜辺美波が声を務めたのは、真空超電導リニアで客席担当をしている石岡エリー。自称リニアのアイドルで明るい彼女ですが、どこか肝心なところで抜けています。本作のキーパーソンとなるキャラクターなので、注目です。
原作漫画は、1994年から連載されている大人気シリーズ。ここまで長い間連載できているのは飽きさせない謎説きと、魅力的なキャラクターたちがいるからでしょう。
また、もう1つの見どころはメインキャラクターたちの恋愛模様。主人公の工藤新一と毛利蘭、服部平次と遠山和葉、高木刑事と佐藤刑事など、今後の展開が気になるカップリングばかりです。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
- 著者
- 青山 剛昌
- 出版日
続いて、テレビドラマの紹介に移ります。
テレビドラマ『浪花少年探偵団』は、東野圭吾による推理小説シリーズが原作。小学校教師の竹内しのぶが、教え子とともに身の回りで起きるさまざまな事件に首を突っ込んでは解決する痛快ストーリーです。
本作で浜辺美波が演じたのは、クラスのマドンナ・朝倉奈々。おしとやかな美少女で、男子の憧れの的です。まだ幼さが残る可愛らしい浜辺が見られます。
東野圭吾の難解な事件もさることながら、その事件を解決していくしのぶ先生と少年探偵団のやりとりが、面白くかつ微笑ましい。しのぶ先生が生徒たちを心から愛しているのが、全編を通して伝わってきます。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
- 著者
- 東野 圭吾
- 出版日
- 2011-12-15
テレビドラマ『女信長』は佐藤賢一による時代小説が原作。織田信長の一生を描いた小説ですが、ただの戦国ものではありません。本作の信長は男性ではなく、女性であったという仮説をもとにして作りあげられた物語です。
戦国大名として有名な織田信長。天下統一を目指していた彼には、身内しか知らない秘密がありました。それは信長が「女性」だということ。なぜ信長は女であるのに男として育てられたのか……。
浜辺美波が演じたのは、織田信長の妹・御市の幼少期。登場シーンは少ないですが、存在感のある演技を見せています。
誰もが知っている戦国武将の織田信長を、女性だったらという大胆な設定で物語を作りあげたのが本作の見どころ。戦国ものでありながら戦のシーンはあまりなく、あくまで女性なのに男性として生きた信長の活躍や葛藤がメインで描かれています。
- 著者
- 佐藤 賢一
- 出版日
テレビドラマ『坂道の家』は、1959年に出版された松本清張の短編小説集『黒い画集』に収録された小説が原作。
都市から離れた小さな町で商店を営む寺島吉太郎は、妻と質素な生活を送っていました。そこへある日、若い女性が店を訪れます。女性の名は杉田りえ子。彼女の何とも言えない妙な魅力に惹かれた寺島は、しだいに彼女にのめり込んでいき……。
本作で浜辺美波が演じたのは、杉田りえ子の中学時代。家庭を顧みない父親と、誰とでも身体の関係を持つ母親の間で育てられるという複雑な役柄を演じました。
どこにでもいそうな、ごく普通の中年男性が、謎の若い女性との恋愛にのめり込んでいき、最終的に身を滅ぼしていくさまが悲しく描かれています。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<松本清張のおすすめランキングベスト11!『砂の器』だけではない名作の数々>
- 著者
- 松本 清張
- 出版日
- 1971-10-02
テレビドラマ『無痛~診える眼~』は、久坂部羊による社会派ミステリー小説が原作。
神戸の住宅街で起きた、教師一家4人殺人事件。現場に残されたむごたらしい証拠から見えた犯人像は、人格障害のある人物でした。いくつもの証拠が残されたものの、犯人を見つけることができない警察。
8か月後、事件は大きく動き出します。なんと犯人と名乗る人物から連絡が。その人物は、精神障害児童施設にいる14歳の少女。果たして本当に彼女が犯人なのか……。
浜辺美波が演じたのは、物語の重要人物となる南サトミ。教師一家4人殺人事件の容疑者で、鬱や強迫性障害を抱える難しい役どころです。浜辺は役柄に合わせて、髪を金髪に染めました。
本作では、物語の鍵となる刑法第39条に記されている「心神喪失者の犯罪」の問題点を生々しく描写。精神障害のある犯人は罰するべきなのか、そうではないのか、刑法の在り方が問われる作品です。
- 著者
- 久坂部 羊
- 出版日
テレビドラマ『必殺仕事人』は、池波正太郎の時代小説シリーズ『仕掛人・藤枝梅安』が原作です。鍼医師の藤枝梅安が裏では、金銭を貰って弱者たちが恨む悪人たちを暗殺していく物語。
本作にくわえ『殺しの掟』などを原作とした『必殺仕掛人』から派生したのが、浜辺美波が出演した『必殺仕事人2016』。東山紀之演じる主人公・渡辺小五郎の同僚の娘、お絹を演じています。
本来、人の命を助ける医師という立場でありながら、弱者のために暗殺者になるという矛盾を描いているのが、本作の見どころ。冷酷に見えて、実は誰よりも人情深い梅安と相棒の彦次郎は、まさにダークヒーローです。
テレビドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』は、藤子・F・不二雄が大人のために連載していたSFヒーロー漫画が原作。
さえない中年のサラリーマン左江内氏は、自称「スーパーマン」と名乗る男性から「スーパーマンになってほしい」としつこく声をかけられ、仕方なく引き受けます。しかし、彼がスーパーマンとして戦うのは、悪の組織ではなく日常の揉め事ばかり。スーパーマンとは何なのか、正義とは?新しいスーパーマンの物語です。
浜辺美波が出演したのは、テレビドラマの第3話。ルージュパンクというアイドルグループのセンター・真中ありさ役で出演。表では清純派で売り出していますが、実際は裏表の激しい役柄です。
冴えないスーパーマン左江内氏は、家族のため同僚のため精一杯頑張りますが、失敗ばかり。中年の哀愁が漂っていて正直悲しい部分もあるものの、そこが大人には深く刺さります。
- 著者
- 藤子・F・ 不二雄
- 出版日
テレビドラマ『賭ケグルイ』は、「月刊ガンガンJOKER」にて連載されており、原作・河本ほむら、作画・尚村透によるギャンブル漫画が原作。
名門・私立百花王学園には、特殊な階級制度が存在します。この学園はギャンブルの勝ち負けで、学校での階級を決めているのです。そんな学園に、1人の少女が転校してくることに。
浜辺美波が演じたのは、本作の主人公・蛇喰夢子。普段は上品でおしとやかな美少女ですが、ギャンブルでリスクを負うと快感を覚え賭け狂ってしまう、可愛さと狂気を持った役柄です。 ギャンブル中は、並外れた洞察力と記憶力、交渉力で相手を翻弄させていきます。
本作の見どころは、ギャンブルがすべてという特殊な世界観と、個性が爆発したキャラクターたちの戦い。ギャンブルの結果で学園での立場、そして人生さえも変わってしまうため、生徒たちはすべてを賭けて勝とうとします。その必死さとスリル感が、とにかく興奮ものです。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<漫画『賭ケグルイ』の見所を全巻ネタバレ紹介!狂気の美少女に引き込まれる!>
- 著者
- 河本ほむら
- 出版日
- 2014-10-22
テレビドラマ『今日から俺は‼』は、西森博之によるヤンキーギャグ漫画が原作。舞台は千葉県で、軟葉高校と近隣高校とのケンカや珍道中が描かれています。
転校をきっかけに、ツッパリデビューをした金髪の三橋貴志とツンツン頭の伊藤真司。早速学校のヤンキーから目を付けられてしまった2人は、近隣のヤンキーも巻き込んで大暴れします。
浜辺美波が出演したのは、テレビドラマの第8話。ゲスト出演として、軟葉高校の新入生役に。当時の流行りであった、聖子ちゃんカット姿を披露。登場シーンはわずかでしたが、可愛らしいその姿がネットでは大反響となりました。
本作の見どころは、卑怯でお調子者の三橋と、バカ真面目な伊藤のコンビネーション。とにかく2人のやりとりが、漫才師のように面白くて笑いが止まりません。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<原作『今日から俺は!!』が最高に面白い!登場人物の名言、名シーン徹底紹介>
- 著者
- 西森 博之
- 出版日
テレビドラマ『アリバイ崩し承ります』は、大山誠一郎による推理小説が原作。「2019本格ミステリ・ベスト10」で国内ランキング1位を獲得した作品で、時計屋の女性店主が、捜査一課の刑事が持ち込む「時間」に関わる難事件のアリバイ崩しをしていくストーリーです。
本作で浜辺美波が演じたのは、祖父から引き継いだ美谷時計店の店主・美谷時乃。好奇心旺盛で、アリバイ崩しになると周りが見えなくなるほど夢中になってしまう役柄です。
タイトルにあるように、本作は「アリバイ崩し」に焦点を当てた物語。事件のアリバイ崩しの解説が分かりやすく、読んでいて関心してしまいます。ミステリー初心者でも読みやすいので、ぜひお手に取ってみてください。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<『アリバイ崩し承ります』は原作を読むべき!エンタメ性とお手本のような謎解き展開>
- 著者
- 大山誠一郎
- 出版日
- 2019-11-25
テレビドラマ『私たちはどうかしている』は、『月刊BE・LOVE』にて連載中の安藤なつみによるラブミステリー漫画が原作。
花岡七桜は幼い頃、母が住み込みで働いていた老舗和菓子屋・光月庵で、お店の後継ぎである高月椿と出会います。互いに想いを寄せあっていた2人ですが、椿の父が何者かに殺害されたことをきっかけに引き離されてしまうのです。
それから15年後。2人は再び出会い、泥沼の愛憎劇が始まります。
浜辺美波が演じたのは花岡七桜で、椿役の横浜流星とのW主演です。15年前の事件で、殺人容疑をかけられたまま亡くなってしまった母の無実を証明するため、正体を隠したまま椿のプロポーズを受け、光月庵に乗り込みます。母の復讐を果たそうとする思いと、椿への複雑な恋心を抱える役柄です。
恋愛漫画でもありミステリーでもある、異色なストーリーが本作の見どころ。15年前の事件の真相、そして七桜と椿の恋の行方に目が離せません。
原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。
<漫画『私たちはどうかしている(わたどう)』をネタバレ!ドラマ化での必見シーンを先取り!>
- 著者
- 安藤 なつみ
- 出版日
- 2017-04-13
スペシャルアニメ『ONE PIECE~ハートオブゴールド~』は、『週刊少年ジャンプ』で連載中の尾田栄一郎による少年漫画が原作。
悪魔の実「ゴムゴムの実」を食べたことで、ゴム人間になってしまった少年、モンキー・D・ルフィが海賊王を目指して仲間と困難を乗り越えていくストーリーです。
『ONE PIECE~ハートオブゴールド~』は、劇場版『ONE PIECE FILM GOLD』の前日譚。ルフィ率いる麦わらの一味が旅の途中で、オルガという謎の少女に出会ったことから物語が始まります。
伝説の宝「ピュアゴールド」巡って、最強のトレジャーハンターであるマッド・トレジャーと戦う、麦わらの一味。ルフィたちはピュアゴールドを手に入れることができるのでしょうか。
浜辺美波が演じたのは、本作の重要キャラクターであるオルガ・ミスキナ。伝説の宝「ピュアゴールド」を手にする方法を知る人物。
『ONE PIECE』の見どころは、どんな逆境にも絶対めげずに立ち向かっていくルフィの精神力と、麦わらの一味の強い絆。「仲間を絶対に助ける、困っている人を絶対に見捨てない」仲間想いの感動ストーリーは、多くの読者の心を掴んでいます。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 1997-12-24
【映画】
『逆転裁判』(2012年)
『世田谷区, 39丁目』(2014年)
『エイプリルフールズ』(2015年)
『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』(2016年)
『咲-Saki-』(2017年) 原作『咲-Saki-』
『君の膵臓をたべたい』(2017年) 原作『君の膵臓をたべたい』
『亜人』(2017年) 原作『亜人』
『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』(2018年)
『となりの怪物くん』(2018年) 原作『となりの怪物くん』
『センセイ君主』(2018年) 原作『センセイ君主』
『映画 賭ケグルイ』(2019年)
『アルキメデスの大戦』(2019年) 原作『アルキメデスの大戦』
『屍人荘の殺人』(2019年) 原作『屍人荘の殺人』
『思い、思われ、ふり、ふられ』(2020年) 原作『思い、思われ、ふり、ふられ』
『映像研には手を出すな!』(2020年) 原作『映像研には手を出すな!』
『約束のネバーランド』(2020年) 原作『約束のネバーランド』
『今日から俺は‼』(2020年)
【劇場アニメ】
『HELLO WORLD』(2019年)
『名探偵コナン 緋色の弾丸』(2021年) 原作『名探偵コナン』
【テレビドラマ】
『クルマのふたり〜TOKYO DRIVE STORIES 特別篇「めぐりあう時間」』(2012年)
『浪花少年探偵団』(2012年) 原作「浪花少年探偵団」シリーズ
『女信長 第一夜』(2013年) 原作『女信長』
『僕のいた時間』(2014年)
『松本清張〜坂道の家』(2014年) 原作『坂道の家』
『連続テレビ小説 まれ』第19話 - 第21話(2015年)
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2015年)
『無痛〜診える眼〜』(2015年) 原作『無痛』
『必殺仕事人2016』(2016年) 原作『仕掛人・藤枝梅安』
『咲-Saki-』(2016年)
『咲-Saki-特別編』(2017年)
『スーパーサラリーマン左江内氏』 第3話(2017年) 原作『中年スーパーマン左江内氏』
『世にも奇妙な物語 しりとり家族、しりとり家族ふたたび』(2017年)
『世にも奇妙な物語 大根侍』(2019年)
『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A 特別編 』(2018年)
『賭ケグルイ』(2018年) 原作『賭ケグルイ』
『賭ケグルイ season2』(2019年)
『ボキャブライダー・ドラマSP 選ばれし者』(2018年)
『崖っぷちホテル!』(2018年)
『今日から俺は!! 』第8話(2018年)
『大奥 最終章』(2019年)
『ピュア! 〜一日アイドル署長の事件簿〜』(2019年)
『アリバイ崩し承ります』(2020年) 原作『アリバイ崩し承ります』
『映像研には手を出すな!』(2020年)
『私たちはどうかしている』(2020年) 原作『私たちはどうかしている』
【テレビアニメ】
『ONE PIECE 〜ハートオブゴールド〜』(2016年) 原作『ONE PIECE』
たくさんの人を魅了する圧倒的な透明感と声、どんな役にも躊躇なく全力で取り組む思い切りの良さが魅力の浜辺美波。原作ファンの多い作品でも、ファンの期待を裏切らない演技をする彼女は、ますます今後の活躍が楽しみな女優です。ぜひこの機会に、彼女が出演してきた作品の原作を読んでみてはいかがでしょうか。