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林遣都の実写化原作が読みごたえ大!出演した映画、テレビドラマの役柄と魅力を一挙紹介

更新:2020.11.26 作成:2020.8.4

その確かな表現力で、若手ながら実力派俳優との呼び声も高い林遣都。テレビドラマから映画、舞台などで、多様な役柄に挑戦してきました。2020年12月には30代の大台に乗り、大人の男性としてまた1つ成長する彼の今後に期待が高まります。 この記事では、林遣都が演じた役柄と作品について紹介します。

目次

林遣都のプロフィールを紹介!デビュー作『バッテリー』でたちまち大注目!

まずは林遣都のプロフィールから紹介していきます。

林遣都は1990年12月6日生まれ、滋賀県出身の29歳(2020年7月現在)です。身長173センチ、O型。3兄弟の真ん中で、兄と妹がいます。

所属はスターダストプロモーション。芸能界入りのきっかけは中学の修学旅行中に渋谷駅のホームでスカウトされたこと。比叡山高等学校を卒業後上京しています。

特技の野球を活かして2007年に映画『バッテリー』主演で俳優デビュー。そこから多くの青春スポーツ系映画の主役を務めます。

2011年テレビドラマ化、翌年映画化もされた『荒川アンダー ザ ブリッジ』では、小栗旬山田孝之など豪華キャストのなか主演。その重圧から監督の前で泣いてしまったというエピソードも。2017年の『べっぴんさん』、2019~2020年の『スカーレット』と朝ドラに出演。

田中圭主演の『おっさんずラブ』に出演したことでも話題に。田中演じる春田創一を一途に想う後輩・牧凌太役で、日刊スポーツ・ドラマグランプリ助演男優賞を受賞しました。デビュー時に授与された新人賞のみならず、継続して実力の評価される俳優となりました。

インスタなどSNSをやっておらず、「基本的に自分の意見を主張するのはあまり好きじゃない」そう。最新の彼については作品から読み取るしかなさそうです。2020年冬公開の映画『私をくいとめて』では女優ののんと初共演。公開が待たれます。

青春、スポーツのイメージから一転!次なる林遣都の魅力とは

15歳でデビューした林遣都は、これまで数多くの作品に出演しています。しかし後になって「あの役も林遣都が演じてたんだ」と気付くことの多い印象。それだけ彼が役そのものになっていたといえるのでは。

爽やかなイメージが印象的だった10代の彼。しかし2010年に出演した映画『パレード』での男娼役、テレビドラマ『ストロベリーナイト』での怪演でそのイメージからの脱却を果たします。2015年開始の『HiGH&LOWシリーズ』では殺気みなぎる演技に驚かされました。

その後も多様な役を演じますが、『おっさんずラブ』で一気にファン層を拡大。テレビドラマではドSなエリートイケメン社員を演じていましたが、実は人見知りで、バラエティーに出演してもどこか居心地が悪そう。しかしそんな彼の様子が、ファンにとっては母性本能をくすぐられてしまうのかもしれません。

青春作品から一転、20代では同性愛者や難しい役柄にも挑戦した彼ですが、1つの役のイメージに定着しないよう30代はさらなる挑戦を狙います。

そんな林が、ソーシャルディスタンスドラマ『世界は3で出来ている』に主演。ソーシャルディスタンスドラマとは、ウイルス感染対策のため撮影時も人物同士の距離を保ったまま制作された作品です。

『教場』の監督・中江功と『スカーレット』の脚本を務める水橋文美江という制作陣ですが、なんと出演者は彼1人。3つ子を演じ高い評価を得た本作は、月間ギャラクシー賞を受賞しました。監督に「彼以外に考えられない」とまで言わせ、林の演技が光る作品に。

19年間の集大成ともいえる1st写真集『Clear』は、彼の美しさを堪能するのにおすすめです。今後も公開予定の作品に期待が持たれる林遣都。更なる高みを目指す彼から目が離せません。

著者
林遣都
出版日

【ライターおすすめ】林遣都が1番輝く『火花』

原作はお笑い芸人ピース・又吉直樹による芥川賞受賞作。売れない芸人と先輩芸人との10年間を描いた作品です。

林遣都主演で『火花』実写化というニュースを見た時、「又吉役を林遣都が演じるのは、美化しすぎではないか……」と思ってしまった私。原作未読だったため、勝手に勘違いしていました。映像を見るとそこにいたのは又吉でも林遣都でもなく「徳永」でした。

私が注目したのは、作中で主人公徳永が組んでいる漫才コンビ・スパークス2人の関係性。幼い頃から数えきれないほどの練習を積み重ね、何度も喧嘩と仲直りを繰り返し、夢の実現とラストの決心にたどり着いたのでしょう。

林演じる徳永の相方・山下役を担当したのは実際の漫才師である井下好井の好井。徳永にとって、相方・山下の存在は何にも代えがたいものだということが彼の目線で伝わってきます。山下の乗ったタクシーを追いかけるシーン、公園で1人涙を堪えきれなくなるシーンではこちらの胸が張り裂けそうなほど。

俳優と芸人だからこそ生じる絶妙な掛け合いから、2人が互いに思い合う気持ちが想像できます。

このテレビドラマでは長回しも多く、一見単調に感じてしまうこともあるかもしれません。しかしぜひラストの漫才シーンまで、最後の徳永の表情まで、見届けてほしいと思える作品です。2020年8月現在、ネットフリックス配信にて見ることができます。

原作を知ると、より彼の演じた役柄についての考えも深まります。『火花』の原作紹介はこちら。ここからは、林遣都がこれまでに出演してきた映像作品のなかから原作があるものを取り上げて紹介していきます。

【映画原作】林遣都が3000人の応募から主演を射抜いた『バッテリー』(2007年)

原作はあさのあつこのベストセラー小説。野球部の先輩からの嫉妬、家族へのいら立ち……どんどん孤立感を強めていってしまう主人公。多感な時期の少年の心理描写が見事な作品です。

ピッチャーとしての腕に絶対的な自信を持つ原田巧。中学入学前に祖父のいる岡山に引っ越した巧は、そこでキャッチャーの永倉豪と出会います。豪とバッテリーを組み、中学校の野球部に入部するのですが……。

主人公・原田巧を演じたのが林遣都。なんと約3000人の応募者の中から主役に抜擢されました。その圧倒的な透明感は、孤高の天才ピッチャーという役にぴったり。セリフは少ないですが、それが逆に彼の孤独を表しているようでした。

著者
あさの あつこ
出版日
2003-12-25

【映画原作】林遣都の美しさを堪能できる『ちーちゃんは悠久の向こう』(2008年)

ラストを読んでからもう一度最初から振り返ると、何ともやるせなく苦しい物語。

ちーちゃんとモンちゃんは幼なじみ。オカルト好きのちーちゃんに振り回されるモンちゃんですが、彼女だけは心を許せる相手でした。学校の七不思議を調べる2人。徐々に不思議な出来事が起こり始めます。

仲里依紗とダブル主演を務めた林遣都。主演2人に一目惚れしたという兼重淳監督は、「ふらっと横の道から出てきた彼を見た瞬間時が止まった」と語るほど。青年期の林遣都の美しさが詰まっている作品です。

原作は日日日(あきら)のデビュー作。執筆時まだ高校生だった作者は、デビュー前から数々の賞を受賞し才能を発揮していました。ぜひ原作でも最後まで見届けてください。

著者
日日日
出版日

【映画原作】動体視力が万能な選手という役どころ『DIVE‼』(2008年)

直木賞作家・森絵都の100万部を超えるベストセラー小説の映画化。オリンピックを目指し飛び込みという種目で決死の努力をする少年たちの挫折や友情を描いた青春スポーツ映画です。

林遣都が演じたのは主人公・坂井知季。その優れた動体視力を「ダイヤモンドの瞳」と称されます。平凡な少年が自分と向き合い、力強く成長していくさまを好演しています。共演の溝端淳平・池松壮亮とともに、3か月の猛特訓をして撮影に挑んだそう。

漫画・アニメ・舞台化もされたこの作品。飛び込みという競技は少しマイナーかもしれません。しかしわずか1.4秒の中に込められたドラマに、思わず身体が熱くなること間違いなしです。

著者
森 絵都
出版日
2006-05-25

【映画原作】今度はボクシングに挑戦!『聖母少女』(2008年)

北乃きいと林遣都がダブル主演した『ラブファイト』。大沢たかおの初プロデュースで映画化されました。

幼なじみの亜紀にいつも助けてもらっていたいじめられっ子の稔。ボクシングを習い彼女よりも強くなろうと決意します。彼女に内緒でやっていた稔でしたが、それを知った亜紀もボクシングを始めることになり……。

稔役の林遣都は5ヶ月間に及ぶトレーニングを積み、亜紀役・北乃きいとともにアクションシーンにもスタント無しで挑みました。

不器用な高校生2人が、ボクシングを通じて成長していく物語。ここに周りの大人たちの人生も加わり、厚みのあるストーリーに仕上がっています。原作もぜひ手に取ってみてください。

著者
まきの えり
出版日

【映画原作】わずかなシーンながら奄美弁を披露した『余命』(2009年)

医師の百田滴は、結婚10年目にしてやっと子供を授かります。その喜びも束の間、若い頃にかかった乳がんの再発に気付いた滴。子供を諦め治療するか、病気が進行しても出産することをとるか……苦悩する彼女の決断とは?

林遣都は百田瞬太という役で出演しています。出演シーンはわずかですが、爽やかな印象を残しました。劇中では奄美弁も披露しています。

自分の命か子供の命か。女性にとってあまりにも残酷な選択です。苦しいできごとの多いこの作品。読むのが辛くなってしまいそうですが、夫婦の愛の物語でもあります。滴の選んだ選択を、あなたはどう感じるでしょうか。

著者
志穂, 谷村
出版日

【映画原作】駅伝に挑戦する林遣都の走りが爽快『風が強く吹いている』(2009年)

ケガによりランナーの道を諦めかけていたハイジ。ある日、陸上の世界から遠ざかっていた天才ランナー・カケルの走りを目にします。自らが寮長を努める学生寮に彼を入寮させ、寮生全員で箱根駅伝を目指すと宣言。この寄せ集めのメンバーで、本当に箱根を目指すことはできるのでしょうか。

主人公のカケルを演じたのは林遣都。天才ランナーという設定にも納得できるほどの美しい走りを見せています。それはこの映画に最高の説得力を持たせたのではないでしょうか。

原作は直木賞作家・三浦しをん。臨場感たっぷりの描写で、飽きることなく読み進められます。走ることにひたむきに取り組む若者たちの姿が胸を打つ1冊。こちらの記事でも詳しく解説しています。

『風が強く吹いている』あらすじや結末、名言ネタバレ紹介!駅伝青春小説!

著者
三浦 しをん
出版日
2009-06-27

【映画原作】林遣都が俳優として殻を破った『パレード』(2010年)

東京の片隅でルームシェアをする男女4人。「本当の自分」を装うことで、不安や焦燥感をごまかしながら生活していました。そこに謎の少年・サトルが現れたことで、その生活に少しづつ変化が表れ始め……。

まさかの男娼であるサトルを演じたのが林遣都です。神秘的なイメージを出すために、自らの提案で髪を金髪にしたそう。彼の佇まいから放たれる異彩さは、この映画に流れる不穏な空気をより一層高めています。

実写化も多い吉田修一原作。一見、ごく普通の若者たちの日常を描いているように思われますが、何か説明のつかない不安がずっとつきまといます。人間の怖さが浮き彫りになるラスト。その怖さの本当の意味を、ぜひ原作でお確かめください。

著者
吉田 修一
出版日

【映画原作】会社の後輩が林遣都だったら……『ガール』(2012年)

「私たち、まだガールって言っていいのかな」悩みや葛藤を抱えながら働く女性たち。微妙な年代に差し掛かり、もがきながらも必死に生きる彼女たちの姿を描いています。

文具メーカーに勤める小坂容子の後輩・和田慎太郎役で林遣都が出演。容子が心を奪われるイケメン新入社員役を、キラキラ感満載に演じました。

作者の奥田英朗は実は女?と疑いたくなるほど女性の気持ちを代弁しているこの作品。アラサー女子ならきっと、どのエピソードにも共感できる何かがあるはず。明日からも頑張ろうと思える作品です。こちらの記事でもその魅力を紹介しています。

奥田英朗のおすすめ作品!初心者向けランキングベスト9!

著者
奥田 英朗
出版日
2009-01-15

【映画原作】チャラい林遣都が新鮮『闇金ウシジマくん』(2012年)

2010年より連続ドラマとして放送された『闇金ウシジマくん』。ドラマはseason1~3、映画はpart1~3、ザ・ファイナルまで制作された人気シリーズです。本作は原作4巻の「ギャル汚くん」、13巻の「出会いカフェくん」を元にしたウシジマくん初の実写映画。

イベントサークル「パンプス」代表・小川純を演じたのが林遣都です。丑嶋を罠にかけ警察に逮捕させたことで、手酷い報復を受けることに。とことんチャラい林遣都が見れます。特に最後の姿にはビックリさせられるでしょう。

実写版は完結してしまいましたが、原作は全46巻あります。実写で描き切れなかったエピソードも多数。人間の醜い部分をえぐってくるようなこの作品、反面教師に最適です。

<『闇金ウシジマくん』が無料で読める!最新42巻までの見所をネタバレ紹介!>

著者
真鍋 昌平
出版日
2004-07-30

【映画原作】シャイな林遣都だからこその父っと息子の絶妙な空気『莫逆家族』(2012年)

かつては暴走族「神叉」のトップだった火野鉄。最強と呼ばれた彼も30代になり、抜け殻のような日々を送っていました。しかし、ある事件をきっかけに昔の仲間が集結。鉄はかつての自分を取り戻し、「家族」を守るため戦うことを決意します。

林遣都は鉄の息子・周平役で出演しました。反抗期真っただ中の周平。バカにしていた父親への見方が徐々に変化していく様子を見事に演じました。最後の親子のシーンには目頭が熱くなるのでは。

大人になった「元不良」たちの姿を描いた珍しい作品。映画は展開が早く、主人公と周りの人間との関係性が分かりにくいかもしれません。原作に目を通してから映画を鑑賞することをおすすめします。

【映画原作】同性愛者同士の過激なベッドシーンが見逃せない『悪の教典』(2012年)

様々な賞を受賞した貴志祐介の小説を三池崇史監督、伊藤英明主演で実写化。その過激な描写のため、R15+指定を受けています。

高校教師・蓮実聖司は、ルックスも良く爽やか、生徒の悩みにも真剣に向き合う非の打ちどころのない人物。しかしその本当の姿は、サイコパスの殺人者でした。些細なミスで自分の犯行がバレそうになった蓮実は、クラス全員の殺害を決意し……。

林遣都が演じるのは、前島雅彦という生徒役。同性愛者で、美術教師の久米と恋愛関係にあります。脱いだ時のためスネ毛を剃って準備していたという林。大胆なポーズを要求されさらに脇毛も剃ったというエピソードも。

生徒の心を操り、殺害する際にはじわじわと絶望を与えていく蓮実。彼の異常な思考回路が原作ではより徹底して描かれています。


三池崇史が実写化した作品を知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

三池崇史の監督した作品一覧!実写化した38作品の原作と映像の見所を紹介!

著者
貴志 祐介
出版日
2012-08-03

【映画原作】お爺さんになった姿にも注目『僕だけがいない街』(2016年)

母が何者かに殺され、18年前に引き戻された藤沼悟。実は彼は事件や事故など悪いことが起きる直前の過去に戻り、その原因を取り除けるまで何度も繰り返す、「再上映(リバイバル)」という能力を持っていました。

母を救うためリバイバルした悟は、やがてその頃に起きた児童連続誘拐事件と母の死に関連があることに気付きます。

誘拐事件の犯人として逮捕されていた白鳥潤役で林遣都が出演しました。出演シーンはわずかですが、物語のキーとなる重要な役。最後に一瞬映る、お爺さんになった彼の姿にも注目です。

映画ではラストがアレンジされているため賛否が分かれました。原作でその違いを確認してみてください。

著者
三部 けい
出版日
2013-01-25

【映画原作】性愛を描く瀬戸内寂聴の問題作『花芯』(2016年)

「子宮作家」と痛烈な批判を浴び、文壇的沈黙を強いられた瀬戸内寂聴の問題作。

愛のない結婚をした女性・園子が、夫の上司と初めての恋に落ち、溺れていく様を描いています。主演・村川絵梨の体当たりの演技で実写映画化されました。

林遣都が演じたのは、園子の夫・雨宮晴彦。親が決めた結婚相手ながら、園子にずっと想いを寄せていました。妻からの愛を1ミリも得られない彼の苦悩する姿に、同情を禁じ得ません。

原作は『花芯』他、5編の物語を収録した短編集です。文体の美しさや文学的な表現の中に、女性の性愛の本質を見せられるような作品。センセーショナルな部分だけではなく、作者の書き綴る繊細な表現と、その裏に隠された激しさを味わってほしい1冊です。

著者
瀬戸内 寂聴
出版日

【映画原作】料理が得意、女性が苦手なベジタリアンを演じた『にがくてあまい』(2016年)

キャリアウーマン・江田マキが一目惚れした相手は、ゲイでベジタリアンの片山渚。野菜が大嫌いなマキでしたが、渚が作る料理を残さず食べるという約束で同居することに。衝突しながらもしだいに打ち解けていく2人。じつはそれぞれ過去に抱えていた問題があり……。

川口春奈とダブル主演で渚を演じたのが林遣都です。マキに厳しく当たりながらもつい世話を焼いてしまう渚。これで好きになるなというほうが無理かも。料理をほぼしないという林が、吹き替え無しで挑んだ調理シーンにも注目です。

原作は12巻までですが、番外編として13巻が発売されています。加えて2ndシーズンの『にがくてあまいrefrain』も2019年から連載開始。2人のその後が気になるあなた、ぜひチェックしてみてください。

著者
小林ユミヲ
出版日

【映画原作】山道の奥の秘境の村で撮影『しゃぼん玉』(2017年)

通り魔を繰り返し女性を傷つけてしまった伊豆見。逃亡中に逃げ込んだ山村で、ケガをした老婆・スマを成り行きで助けることに。金を盗んで逃げようと思っていた伊豆見でしたが、村人たちと接しているうちに、その心に変化が訪れます。

主人公の伊豆見翔人を演じたのが林遣都。伊豆見の心の移り変わりが、その瞳や表情の繊細な変化で伝わってきます。共演のスマ役・市原悦子の遺作となりました。

乃南アサによる同名小説が原作です。どこまでも深い優しさで人間の再生を描いたこの物語。心がじんわり温かくなります。

著者
乃南 アサ
出版日
2008-01-29

【映画原作】生音でハーモニカを披露!『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(2017年)

盗みを働き逃げる3人組が逃げ込んだのは、「ナミヤ雑貨店」。悩み相談を受けることで有名なお店でしたが、今や廃屋となっていました。しかしそこに、1通の手紙が投函されます。それはなんと32年前に書かれたもの。困惑しつつも返事を書く3人でしたが……。

1人目の相談者・魚屋ミュージシャン(松岡克郎)役で林遣都が出演しています。習得するのに半年はかかるというクロマチックハーモニカを猛特訓。講師も驚く完成度で披露したそう。その場にいた全スタッフが感動したというそのシーンは必見です。

原作は東野圭吾の大ベストセラー小説。5章からなる原作から3章分を実写で使用しています。原作を読めばさらに深く登場人物たちの想いを感じられることでしょう。

著者
東野 圭吾
出版日

【映画原作】林遣都が童貞をくすぶらせる⁉『チェリーボーイズ』(2018年)

童貞でうだつの上がらない3人組・クンニ、ビーチク、カウパー。4年ぶりに再会した彼らですが、相変わらず女性や世の中への鬱憤を抱えていました。そんなある日、「脱童貞」を目指してある計画をたてます。

リーダー格のクンニこと国森信一を演じたのが林遣都。青春映画での爽やかさ・キラキラ感を一切封印し、本人と分からないほど。卑屈な態度の中に、捨てきれない女性への憧れが感じられるのは見事です。

どこまでも情けなくかっこ悪い3人。必死に現状を変えようともがく姿は少し切なく、男性は共感できるのではないでしょうか。女性には賛否の分かれる作品かもしれません。ギャグ漫画として楽しく読んでみることをおすすめします。

著者
古泉 智浩
出版日

【映画原作】『バッテリー』での役柄と重ねて見ても面白い『野球部員、演劇の舞台に立つ!』(2018年)

甲子園出場を期待されていた八女北高校野球部。特にエースの望月潤には注目が集まっていました。しかし、ファーストのエラーによりまさかの敗退。野球部に不穏な空気が広がる中、演劇部から助っ人の依頼が。選ばれたのは潤とキャプテンの亮太、エラーをした和馬でした。

林遣都は、演劇部のOBで演出を手掛ける田川柾智役で出演しています。『バッテリー』でプライドの高い孤高の天才ピッチャー役だった林。どこか通じるところのある潤との関係性には、感慨深いものがあります。

福岡県八女市で教師をしていた作者・竹島由美子の実体験を元に描かれた本作。中山節夫監督が惚れ込み、その想いを引き継いだ鈴木一美プロデューサーが7年前から八女市に移り住んだという裏話が。関わった人々をそこまで動かしたこの原作、ぜひご覧ください。

著者
竹島 由美子
出版日

【映画原作】アドリブのケンカシーンも絶賛『コーヒーが冷めないうちに』『この嘘がばれないうちに』(2018年)

「4回泣ける」と話題になったベストセラー小説シリーズの実写映画化。元は脚本兼演出家の川口俊和による戯曲です。舞台を見て感動した編集者に声を掛けられ、川口著で小説化されたそう。

舞台は、自分が望む過去に戻れるという噂のある喫茶店「フニクリフニクラ」。この店でくり広げられる、人々のドラマが描かれます。

林遣都が演じるのは、ケンカ別れしたことを後悔している清川二美子の幼なじみ、賀田多五郎。2人のケンカシーンでは、共演者も絶賛のアドリブも満載だったとか。

こちらの記事でも詳しく解説されています。

『コーヒーが冷めないうちに』泣ける小説のあらすじや結末をネタバレ解説!

コーヒーが冷めないうちに

2015年12月04日
川口俊和
サンマーク出版

【映画原作】口数の少ない情報屋が生死を左右する『ギャングース』(2018年)

犯罪者だけをターゲットにした「タタキ」稼業で生計を立てるサイケ、カズキ、タケオの3人組。しかし、犯罪組織「六龍天」の金に手を出してしまった3人は、彼らに追われることになってしまいます。

犯罪を繰り返す少年たちの実情を綴った『ギャングース・ファイル家のない少年たち』を元に、 肥谷圭介が漫画化した原作。裏社会の実態がリアルに迫ってきます。

サイケたちが頼りにする情報屋・高田を演じたのが林遣都です。彼らの面倒を見る一方で、常に一線を引いている高田。登場シーンは短いながらも、圧倒的な存在感を残しています。

再現度の高さも絶賛された原作漫画。詳細が気になったあなたは、こちらの記事をご覧ください。

漫画『ギャングース』の面白さを最終回までネタバレ紹介!実話がもと?

著者
["肥谷 圭介", "鈴木 大介"]
出版日
2013-08-23

【映画原作】綿矢りさのぎりぎりのラブロマンスを実写化『私をくいとめて』(2020年公開予定)

黒田みつ子はひとりを満喫するアラサーOL。脳内に作りだした「A」に相談しながら、おひとりさまな毎日を満喫していました。そんな彼女、年下男子・多田君に恋をしてしまいます。変化を受け入れるのが怖い女心とその日常を巧みに描いた作品です。

みつ子が恋する多田君を演じるのは林遣都。彼女を受け止める年下男子をどう表現するのか、公開前から楽しみです。

最年少17歳で文藝賞を受賞しデビューしたことでも知られる綿矢りさ。瑞々しい感性で描く日常風景は彼女の真骨頂ともいえます。きっと多くの女性の共感を呼ぶはず。作者の作品はこちらの記事でも紹介しています。

綿矢りさのおすすめ小説!才能を感じる7作品

著者
綿矢りさ
出版日

【映画原作】マスメディアの暴走を顧みる作品『護られなかった者たちへ』(2020年公開予定)

佐藤健主演で実写映画化が決まった中山七里のミステリー小説。2020年内に公開が予定されています。

東日本大震災から9年後、仙台で連続殺人事件が発生します。この事件を追う刑事・笘篠誠一郎は、捜査線上に浮かんだ利根勝久という人物こそ怪しいとにらみその行方を追うことに。果たして利根は真犯人なのでしょうか。

笘篠とともに捜査にあたる後輩刑事・蓮田智彦を林遣都が演じます。「自分の役どころが、この映画のメッセージを受け取る対象にあると感じる」とコメント。観客である私たちの感覚に近いかもしれませんね。

生活保護の実態や世の中の不条理に焦点を当てたこの作品。原作を読んでから映画を観るのもいいのではないでしょうか。

著者
中山 七里
出版日

【映画原作】林遣都が極度の潔癖症で孤独に苦しむ青年に『恋する寄生虫』(2021年公開予定)

林遣都・小松菜奈のダブル主演で実写化が決まった『恋する寄生虫』。極度の潔癖症のためキスもしたことのない高坂賢吾。人と目を合わせることのできない佐薙ひじり。社会にうまく馴染むことのできない男女2人が、ともにリハビリをおこなう中やがて惹かれ合い、恋に落ちるというストーリーです。

一見普通のラブストーリー。しかしこの物語の一筋縄でいかないところは、2人の恋が「虫」によってもたらされたものだという何ともファンタジーな設定。この2人の迎える結末は想像もつかないでしょう。

柿本ケンサク監督は、「林さんがこの映画に心を、小松さんが命を与えてくれました」と語っています。

誰もが心の奥に抱える小さな不安や迷い。その弱さに向き合う大切さを学ばせてくれるような1冊です。

著者
三秋 縋
出版日
2016-09-24

【テレビドラマ原作】ボロ布をまとった使用人も林遣都がリアルなものに『小公女』(2009年)

ここからはテレビドラマを順に紹介していきます。

本作は1887年に発表された児童文学作品。不朽の名作『小公女』日本では1985年にテレビアニメが大ヒットしました。本作では『小公女セイラ』として舞台を日本に移し、実写化されました。

裕福な家庭に生まれた黒田セイラ。全寮制のミレニウス女学園に入学した彼女は、その優しい人柄でたちまち学園の人気者になります。そんなある日、セイラの誕生日パーティーの真っ最中に信じがたい知らせが……。

セイラと心を通わせる三浦カイトを演じたのが林遣都。はじめは弱弱しかったカイトですが、セイラを守ろうと必死になる中で成長していきます。その姿が初々しくも頼もしく見えてくるように。

ここであらためて、原作の世界に触れてみてはいかがでしょうか。

小説『小公女』の意味やあらすじ、登場人物を解説!おすすめ絵本も紹介

著者
["フランシス・ホジソン・バーネット", "小西 英子", "脇 明子"]
出版日

【テレビドラマ原作】奔放な吉高由里子の限りある命を支える『美丘』(2010年)

峰岸美丘は自由奔放な女子大生。彼女と知り合った橋本太一は、そんな美丘に振り回されっぱなしです。いつしか恋に落ちた2人。しかし美丘には秘密がありました。彼女は治療法のない不治の病に侵されていたのです。

太一を演じた林遣都。一途に美丘を支え、愛情を注ぎ続けます。そのまっすぐな演技には、心が洗い流されるようです。

原作は「池袋ウエストゲートパーク」などで知られる石田衣良の純愛小説です。脳の機能が徐々に失われていくクロイツフェルト・ヤコブ病。自分が失われていく中で最後に残るものは何なのか。その究極の問いが投げかけられています。

著者
石田 衣良
出版日
2009-02-25

【テレビドラマ原作】東大卒のキャリア警部補の役柄に注目『ストロベリーナイト』「姫川玲子」シリーズ(2010年)

ある日ビニールシートに包まれた男の死体が発見されます。警視庁捜査一課警部補・姫川玲子は、これがただの殺人事件で終わらないと直感。捜査中浮上した「ストロベリーナイト」が示す意味とは?そして驚愕の真実が浮かび上がります。

竹内結子主演で大ヒットしたテレビドラマ「ストロベリーナイト」シリーズ。映画化・リメイクもされました。その始まりとなったのがこの単発ドラマです。

林遣都は、東大出身のエリート警部補・北見昇役で出演しました。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、若干19歳ながらその素晴らしい演技に驚かされます。

著者
誉田 哲也
出版日
2008-09-09

【テレビドラマ原作】個性豊かな住人たちに翻弄される『荒川アンダー ザ ブリッジ』(2011年・2012年)

中村光の大人気コミック『荒川アンダー ザ ブリッジ』が原作のテレビドラマ。深夜帯の放送ながら人気を博し、翌年映画化もされました。

市ノ宮グループという大財閥の御曹司・市ノ宮行(荒川での呼び名はリク)を林遣都が演じています。自らを金星人と主張する美少女ニノに借りを返すため、彼女の住む荒川の河川敷に住むことに。

着ぐるみにしか見えない河童の村長、星型マスクのミュージシャンなど奇妙な河川敷の住民たちに戸惑うリクでしたが、しだいにお互いを理解できるようになり……。

女性作者ならではの感性で描かれるギャグ漫画。原作の詳細が知りたいあなたは、こちらの記事もご覧ください。

漫画『荒川アンダーザブリッジ』が無料!ホームレスたちの名言をネタバレ紹介

【テレビドラマ原作】不良ものが苦手な人も林遣都の演技が必見『QP』(2011年)

『クローズ』三池崇史監督・原作者の高橋ヒロシが再びタッグを組んだテレビドラマ『QP』。暴力の世界に身を置く男たちの生きざまを描く物語です。

ボクシングのチャンピオンを目指していた美咲元役で林遣都が出演しています。元は拳の故障によりその夢を断たれることに。ひょんなことから「天狼会」のボス・我妻涼に出会い、そのオーラに憧れを抱いた元は天狼会の門を叩きます。

QPシリーズは5作品あり、初めて読む方は戸惑ってしまうかもしれません。テレビドラマの原作は『QP(キューピー)外伝』の「死神を見た日」です。

外伝以前の我妻涼とその親友・石田小鳥の物語がシリーズ1作目。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

漫画『QP』の見所全巻ネタバレ紹介!熱くて笑える名作!【無料で読める】

三池崇史が実写化した作品を知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

三池崇史の監督した作品一覧!実写化した38作品の原作と映像の見所を紹介!

著者
["高橋 ヒロシ", "やべ きょうすけ", "今村KSK"]
出版日

【テレビドラマ原作】ピュアな発想の役柄に苦戦『カラマーゾフの兄弟』(2013年)

ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーの最後の長編小説にして最高傑作ともいわれる作品。舞台を現代の日本に移しテレビドラマ化されました。

ストーリーは町の有力者・黒澤文蔵が殺害されたところから始まります。横暴で欲の深い文蔵は町の人間から忌み嫌われていました。彼の3人の息子も例外ではありません。そして刑事・入江悟史からの執拗な取り調べが始まり……。

3兄弟の末っ子、天使のように心優しい涼を演じた林遣都。4話で彼に芽生えた初めての憎しみの感情……その繊細な表情に胸を掴まされます。

敷居の高そうなロシア文学作品ですが、様々な訳者に翻訳され、漫画化もされています。お気に入りの1冊を見つけてはいかがでしょうか。

『カラマーゾフの兄弟』をわかりやすく解説!あらすじや結末までネタバレ考察

著者
ドストエフスキー
出版日
1978-07-20

【テレビドラマ原作】メガネ&スーツ姿の林遣都にファン悶絶『ST 警視庁科学特捜班』(2013年~2015年)

引きこもりの法医学者・赤城左門と気が弱いエリート警部・百合根友久が、曲者の多い「ST」メンバーとともに様々な事件を解決していきます。2013年にドラマスペシャルとして放送された後、翌年に連続ドラマ化。さらに2015年映画化された人気シリーズ。

林遣都が演じるのは、百合根の同期で管理官補佐・池田草介。エリート然として気難しい性格ながら、STには信頼を寄せています。あまり見られないメガネ&スーツ姿、ファンにはたまらないのでは?

初期シリーズ、色シリーズ、伝説シリーズと数多くのシリーズ作品のある原作。この機会に全シリーズ読破に挑戦してはいかがでしょう。

こちらでも解説されています。

今野敏おすすめ文庫作品12選!「隠蔽捜査」「ST」シリーズだけじゃない!

著者
今野 敏
出版日
2014-05-15

【テレビドラマ原作】今野浩喜が生まれ変わった美男子役を担当『砂かけばばあ』(2013年)

フジテレビで夏休み特別企画として放送された『水木しげるゲゲゲの怪談』。4編からなるこのドラマの中の『砂かけばばあ』に林遣都が主演しています。

映画スターを目指す山谷拓二は、砂かけばばあに絶世の美男子にしてもらいます。しかしそれにはある条件がありました。

生まれ変わった「美男子・山谷」が林遣都。砂かけばばあをLiLiCoが演じることでも話題になりました。しかし、関東ローカル放送でDVD化もされていないのでもう一度観るのは難しそうです。原作を手に取って、想像しながら読んでみてください。

『ゲゲゲの鬼太郎』だけではない水木しげるの世界、ぜひ味わってみてください。

水木しげるの名作おすすめ漫画ランキングベスト5!

著者
水木 しげる
出版日

【テレビドラマ原作】放っておけないダメンズ役もお似合い『鍵のない夢を見る』(2013年)

WOWWOW『連続ドラマW』にて放送された本作は、辻村深月による短編小説が原作となっています。

第1夜「芹葉大学の夢と殺人」に羽根木雄大役で登場した林遣都。美しい容姿とどこか自分に似たところがある雄大に主人公・二木未玖は惹かれていきます。しかし彼は、途方もない夢ばかり語って実行できない典型的なダメ男でした。

とことんクズな雄大ですが、どこか放っておけない雰囲気を醸し出す林の演技にハマってしまう人もいるのでは?

ごく普通の女性たちにふと訪れる影。心の深い部分に焦点を当てたこの作品は、読んでいて気持ちのいいものではないかもしれません。しかし、それは自分の心に通じる何かがあればこそかも。私は悪い夢を見ていたんだ……そう思いたい瞬間が、誰しもあることでしょう。

著者
辻村 深月
出版日
2015-07-10

【テレビドラマ原作】押し問答のセリフも見所「福家警部補」シリーズ(2014年)

捜査一課の福家警部補は、寝食忘れて事件の捜査に没頭しすぎることから「眠らずの魔女」と呼ばれています。刑事に見えない風体で、現場に入ろうとする度に警察官に止められる彼女。しかし、その記憶力と観察眼で様々な事件を解決に導きます。

第9話に出演した林遣都。西南総合病院に配属されてきた眼科医・木原幸信を演じます。殺人事件の起こった現場に偶然居合わせた3人の人物。そこにやってきた福屋と押し問答するシーンは、遺体があるのに思わず笑ってしまいます。

冒頭で犯人を明らかにしたうえで追い詰めていく「倒叙形式」という手法で描かれる本作。作者は『刑事コロンボシリーズ』の大ファンでこの手法を取り入れたそう。

著者
大倉 崇裕
出版日

【テレビドラマ原作】時代劇に初挑戦の林遣都が主演『銀二貫』(2014年)

舞台は安永7年の大坂・天満。仇討ちによって父親を亡くした鶴乃輔は、寒天問屋「井川屋」の主人・和助に、銀二貫で命を救われます。それ以降、井川屋の丁稚として「松吉」という名で奉公していました。しかし武士の子という自尊心を捨てられない彼にとってそれは苦悩の日々でした。

時代劇初出演の林遣都が主人公・松吉を演じました。大先輩である津川雅彦から、事あるごとにプレッシャーをかけられていたという林。松吉の成長が、そのまま役者としての彼の成長に繋がったのかもしれません。

商人たちの生きざまを、実に魅力的に描いた本作。松吉の生き方を通して、人間の在り方や出会いの素晴らしさを教えてくれる傑作です。

著者
高田 郁
出版日
2010-08-05

【テレビドラマ原作】2話のみの登場ながら感動のシーンを再現『死神くん』(2014年)

えんどコイチによる人気コミックを、嵐の大野智主演でテレビドラマ化した作品。「おめでとうございます!お迎えにあがりました」というセリフとともに現れる死神くん。死ぬ運命の人間の魂を霊界に送るべく、その最期を見守ります。

死神くんの無くした死神手帳を拾った男・島孝一役で第2話に登場する林遣都。前半の2人のコミカルなやり取り、二転三転する気持ちを表現したその演技はさすがです。最後の彼の決断に、あなたは何を思うでしょうか。

一つひとつのストーリーに深いメッセージが込められている原作。死神の立場から命の大切さを考えるという一味違う手法が、この作品に味わい深さをもたらしているといえます。

著者
えんどコイチ
出版日

【テレビドラマ原作】重要な役どころで圧倒的な存在感『悪貨』(2014年)

ある朝、100万円の入った袋が1人のホームレスの足元に置かれていたところから物語が始まります。あっという間に世に広まってしまったそれは精巧に作られたニセ札だと判明、そこからカネにまつわる膨大な事件へと発展し……。

警察に依頼されニセ札鑑定をおこなう通称「フクロウ」を林遣都が演じました。この作品において重要な役どころとなるフクロウ。モサっと覆われた前髪から除く彼の瞳が印象的です。

金融危機を描いたこの作品は、少々難しく感じるかもしれません。しかし、カネに支配され振り回される人間ドラマとしてみると、すんなり入ってくるのでは。

著者
島田 雅彦
出版日
2013-09-13

【テレビドラマ原作】社会派ドラマでもその演技力を見せた『しんがり 山一證券 最後の12人』(2015年)

原作は、1997年に起こった衝撃的な山一證券経営破綻を描いたノンフィクション作品です。当時新聞社でこの事件を取材していた清武英利が2013年に発表し、翌年講談社ノンフィクション賞を受賞。2015年に『しんがり 山一證券 最後の聖戦』として放送されました。

経営破綻の原因究明に、最後まで奔走した「しんがり」社員たち。そのメンバーの1人、吉岡穣を演じたのが林遣都です。彼がこのような社会派ドラマに出るのは珍しいのではないでしょうか。

小説仕立てになっていますが、この物語が実話だということにあらためて衝撃を受けるはず。ぜひ手に取って、その真相を見届けてください。

著者
清武 英利
出版日

【テレビドラマ原作】3年間にわたって1つの役を全う「守り人」シリーズ(2016年・2017年)

「守り人」シリーズは児童文学として発表された、上橋菜穂子による幻想的なファンタジー小説。『精霊の守り人』と題し、綾瀬はるか主演で3シーズンに渡り放送されました。

女用心棒・バルサを中心にストーリーは展開されます。命を狙われる新ヨゴ皇国の第2皇子・チャグムを守る役目になった彼女が、彼を連れ逃避行を始めることに。

林遣都は、星読博士・シュガを演じています。3年間に渡って撮影されたこの壮大なドラマ。「シュガとしての人生をしっかり歩み、成長していく姿を見せたい」と語っています。

原作を詳しく知りたくなったあなた。こちらの記事で見どころを紹介しています。

「守り人」シリーズの魅力とは。『精霊の守り人』や新刊のあらすじもネタバレ

著者
["二木真希子", "上橋菜穂子"]
出版日

【テレビドラマ原作】患者に寄り添う医師として物語を盛り上げた『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』(2016年)

新人刑事の藤堂比奈子。一見明るく人あたりのいい彼女は、実は誰にも言えない心の闇を抱えていました。次々起こる猟奇的殺人事件の捜査に取り組む比奈子でしたが、自身の闇も徐々に大きくなっていき……。

林遣都が演じるのは、心優しい心療内科医・中島保。捜査協力をしていくなかで比奈子の抱える問題に気付き、その心に寄り添います。5話での衝撃の事実。そして彼の儚いながらも圧倒的な存在感を感じる演技に、「もう最終回?」と戸惑う視聴者もいたほど。

ミステリー小説のなかでも異質なこの作品。日本ホラー小説大賞・読者賞も受賞しています。全13巻に及ぶ人気シリーズの本作。2020年9月には、中島保に焦点を当てたスピンオフ『OFF 猟奇犯罪分析官・中島保』が刊行予定です。中島先生ファンには嬉しいお知らせですね。

女性刑事が大活躍!凛とした魅力を放つ警察小説

著者
内藤 了
出版日
2014-10-25

【テレビドラマ原作】滋賀出身の林遣都が漫才を演技で披露『火花』(2017年)

又吉直樹のデビュー作としてなじみの深い本作。芥川賞を受賞し250万部以上売り上げています。Netflix配信ドラマとして制作されたのち、NHKで放送されました。

林遣都演じる主人公の徳永は長らく売れない芸人。彼は自分にないセンスを持った師匠と呼ぶべき存在の神谷と出会い、公私ともに時間を過ごします。やがて彼らが選ぶそれぞれの道とは?お笑いに好きはもちろん、人間の根源に迫る作品としても多くの人の心を打ちました。

漫才を芸人以外の人が再現することの難しさは誰もが知るところですが、林遣都は徳永が芸人として成長するにつれて漫才の腕も挙げていくさまを見事に演じました。ラストの切なさや可笑しさは、原作でも味わい深いものになっています。

著者
又吉 直樹
出版日
2015-03-11

【テレビドラマ原作】歴史小説ながら現代ビジネスにも通ずる『家康、江戸を建てる』(2019年)

NHKで放送された正月時代劇『家康、江戸を建てる』。原作は直木賞作家・門井慶喜による歴史小説です。

「後編~金貨の町~」に林遣都が出演しています。彼の役どころは、主人公・橋本庄三郎とともに金貨作りに奮闘する中越与一郎。意外とこれが2回目の時代劇出演でした。お会いしたかった、という柄本佑との共演に「もっと学ばなきゃと痛感した」そう。

秀吉によって関東へ移封された徳川家康。侮辱ともとれるその仕打ちをチャンスととらえ、未開の地であった江戸の街づくりを進めていくさまはまさに痛快です。

現代のビジネスにも通じるものがあるこの作品。見ごたえのある1冊です。

著者
門井慶喜
出版日

【テレビドラマ原作】豹変の演技に林遣都自身もゾクゾク『教場』(2020年)

白髪に義眼をはめた木村拓哉のビジュアルでも話題を呼んだ、フジテレビ開局60周年特別企画ドラマ。原作は長岡弘樹による警察学校が舞台の警察小説シリーズです。

2日間に渡り放送された本作。前編に登場した林遣都は、過酷なトレーニングに遅れをとる落ちこぼれの生徒・平田和道を演じています。ドラマ冒頭で大きなインパクトを残した林。彼の表情の変化にゾクっとした視聴者も多いのではないでしょうか。

ドラマ続編の制作も発表され、期待の高まるこの作品。原作の詳細が気になるあなた、こちらの記事で詳しく解説されています。

『教場』木村拓哉でドラマ化の警察学校小説!シリーズの見所ネタバレ解説

著者
長岡 弘樹
出版日

【出演作品一覧】20代に数多くの映画やテレビドラマで役柄の幅を広げた林遣都

デビューした頃はスポーツ選手の役が多かった林遣都。しかしその後実に幅広い作品・役柄を演じています。

【映画】

『バッテリー』(2007年) 原作『バッテリー』

『ちーちゃんは悠久の向こう』(2008年) 原作『ちーちゃんは悠久の向こう』

『DIVE!!』(2008年) 原作『DIVE!!』

『ラブファイト』(2008年) 原作『聖母少女』

『余命』(2009年) 原作『余命』

『引き出しの中のラブレター』(2009年)

『風が強く吹いている』(2009年) 原作『風が強く吹いている』

『RISE UP』(2009年)

『交渉人 THE MOVIE タイムリミット高度10,000mの頭脳戦』(2010年)

『パレード』(2010年) 原作『パレード』

『荒川 アンダー ザ ブリッジ』(2012年) 原作『荒川 アンダー ザ ブリッジ』

『ガール』(2012年) 原作『ガール』

『闇金ウシジマくん』(2012年) 原作『闇金ウシジマくん』

『莫逆家族-バクギャクファミーリア-』(2012年) 原作『莫逆家族』

『悪の教典 』(2012年) 原作『悪の教典』

『ST 赤と白の捜査ファイル』(2015年)

『僕だけがいない街』(2016年) 原作『僕だけがいない街』

『ROAD TO HiGH&LOW』(2016年)

『HiGH&LOW THE MOVIE』(2016年)

『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』(2017年)

『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』(2017年)

『花芯』(2016年)

『にがくてあまい』(2016年) 原作『にがくてあまい』

『グッドモーニングショー』(2016年)

『しゃぼん玉』(2017年) 原作『しゃぼん玉』

『青禾男高』(2017年)

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(2017年) 原作『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

『チェリーボーイズ』(2018年) 原作『チェリーボーイズ』

『野球部員、演劇の舞台に立つ!』(2018年) 原作『野球部員、演劇の舞台に立つ!』

『コーヒーが冷めないうちに』(2018年) 原作『コーヒーが冷めないうちに』

『ギャングース』(2018年) 原作『ギャングース』

『劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』(2019年)

『護られなかった者たちへ』(2020年) 原作『護られなかった者たちへ』

『恋する寄生虫』(2021年) 原作『恋する寄生虫』


【テレビドラマ】

『千の風になって ドラマスペシャル 第1弾「家族へのラブレター」』(2007年)

『最後の赤紙配達人〜悲劇の召集令状64年目の真実〜』(2009年)

『小公女セイラ』(2009年) 原作『小公女』

『美丘-君がいた日々-』(2010年) 原作『美丘』

『ストロベリーナイト』(2010年) 原作「姫川玲子」シリーズ

『堤幸彦×佐野元春「コヨーテ、海へ」』(2011年)

『荒川アンダー ザ ブリッジ』(2011年) 原作『荒川アンダー ザ ブリッジ』

『QP』(2011年) 原作『QP』

『理想の息子』 第6話・第7話(2012年)

『ブラックボード〜時代と戦った教師たち〜』 第2夜(2012年)

『戦国BASARA-MOONLIGHT PARTY-』(2012年)

『レジデント〜5人の研修医』(2012年)

『カラマーゾフの兄弟』(2013年) 原作『カラマーゾフの兄弟』

『ST〜警視庁科学特捜班〜』(2013年) 原作「ST 警視庁科学特捜班」シリーズ

『ST 赤と白の捜査ファイル』(2014年)

『水木しげるのゲゲゲの怪談「砂かけばばあ」』(2013年) 原作『砂かけばばあ』

『鍵のない夢を見る』 第1夜「芹葉大学の夢と殺人」(2013年) 原作『鍵のない夢を見る』

『黒猫、ときどき花屋』(2013年)

『福家警部補の挨拶』 第9話(2014年) 原作「福家警部補」シリーズ

『銀二貫』(2014年) 原作『銀二貫』

『死神くん』 第2話(2014年) 原作『死神くん』

『玉川区役所 OF THE DEAD』(2014年)

『悪貨』(2014年) 原作『悪貨』

『京都人の密かな愉しみ』(2015年)

『残念な夫。』(2015年)

『その男、意識高い系。』(2015年)

『REPLAY & DESTROY』(2015年)

『シメシ』(2015年)

『スペシャルドラマ 経世済民の男』 第一部「高橋是清」(2015年)

『しんがり 山一證券 最後の聖戦 』(2015年) 原作『しんがり 山一證券 最後の12人 』

『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜』(2015年)

『精霊の守り人』(2016年) 原作「守り人」シリーズ

『精霊の守り人II 悲しき破壊神』(2017年)

『精霊の守り人III 最終章』(2017年)

『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(2016年) 原作「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ

『漱石悶々 夏目漱石最後の恋 京都祇園の二十九日間』(2016年)

『火花』(Netflixにて2016年、地上波では2017年)原作『火花』

『べっぴんさん』(2017年)

『スカーレット』 第10回 - 第150回(2019年)

 『アオゾラカット』(2017年)

『京都人の密かな愉しみ Blue 修業中 送る夏』(2017年)

『京都人の密かな愉しみ Blue 修業中 祝う春』(2018年)

『京都人の密かな愉しみ Blue 修業中 祇園さんの来はる夏』(2019年)

『FINAL CUT』(2018年)

『おっさんずラブ』(2018年)

『昔話法廷』 第9話「ブレーメンの音楽隊」裁判(2018年)

『ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語』(2018年)

『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(2018年)

『家康、江戸を建てる』 後編(2019年) 原作『家康、江戸を建てる』

『いだてん〜東京オリムピック噺〜』 第28話 - 第47話(2019年)

『マンゴーの樹の下で〜ルソン島、戦火の約束〜』(2019年)

『教場』前編(2020年) 原作『教場』

『世界は3で出来ている』(2020年) 

いかがでしょうか。常に役の人物そのものになり切る林遣都。原作ありの作品に出演が多いのも頷けますね。彼がどのような解釈でその役に挑んだのか、ぜひ原作を読んで感じてみてください。