高橋一生が実写化したクセの強い人々!出演映画19選、テレビドラマ20選

更新:2021.2.8

どれだけクセの強い人物でも、ひとたび彼が演じると魅力たっぷりの愛すべき人物になってしまう、高橋一生。数々のテレビドラマや映画で活躍し、CMや舞台でもその実力を発揮しています。 原作ものの作品でも、その個性が消えることはありません。この記事では、そんな高橋一生が演じた役柄と作品について紹介いたします。

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目次

高橋一生はテレビドラマ『民王』で大ブレイク!10歳から始まる芸歴とプロフィール 

「なんだしなんだし」という耳に残るフレーズと、コミカルな動きがクセになるAGCのCMが好評な高橋一生。まずは彼のプロフィールから紹介いたします。

誕生日は1980年12月9日、年齢は40歳(2020年12月現在)です。舞プロモーション所属、身長は175㎝。

東京都港区生まれで、ミュージシャンの安部勇磨を含め3人の異母弟がいます。歳も離れていることで、弟たちが小さい頃から親代わりで面倒を見ていたそう。

10歳の頃祖母の勧めで児童劇団に入団した彼は、1990年に映画『ほしをつぐもの』に初出演しました。そしてその後、アニメ映画『おもひでぽろぽろ』『耳をすませば』で声優を務めます。ブレイク後世間に知れ渡り、話題になりました。

子役としても様々な作品に出演していた彼。堀越高校の芸能コースに通っています。ちなみにここで同級生だったV6の岡田准一とはお互いの家に泊まりに行くなど大親友だったそう。高校卒業後は大学へは進学せず芸能活動に専念しています。

2015年に出演したテレビドラマ『民王』をきっかけに大ブレイクした高橋一生。それからは数々の作品で主要キャストを演じています。大人気の彼ですが、事務所に届くファンレターは全て目を通しているそう。未だ独身の彼。彼女の話題も気になりますが映画『ロマンスドール』の際の試写会で、「結婚以前に相手もいない」と明かしています。

温厚なイメージですが、番宣で出演するワイドショーでのキャラクターのぬいぐるみの扱いが雑すぎて面白い、と話題になったことも。しかし、家で育てる植物や家具に名前を付けるなどお茶目な部分も垣間見えます。

2020年12月から放送されるテレビドラマ『岸辺露伴は動かない』での主演が発表されSNSを賑わせた彼。こちらは荒木飛呂彦の大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』から派生した作品で、高橋本人も原作の大ファンだとか。オファーを聞いた際、小躍りするほど嬉しかったというエピソードも。放送が待ち遠しいですね。

個性的なキャラクターを創り上げる高橋一生の魅力

10歳から経歴をスタートさせた彼の芸歴は30年にも及びます(2020年12月現在)。長い下積み時代を経て、現在も第1線で活躍する彼の魅力とは、いったいどこにあるのでしょう。

ひとつは、冒頭でも挙げたように、クセの強い役柄を魅力たっぷりに表現する彼の演技力。長い芸能生活で培われた深い洞察力と、その役柄を尊重し真実味を持って創り上げる確かな実力があるからこそなのでは。

近年でいうと、テレビドラマ『カルテット』の家森『僕らは奇跡でできている』の相河『僕のヤバイ妻』の和樹など、数え上げたらきりがない個性的な人物たちを演じています。ひとクセもふたクセもあるキャラクターを表現するたび、大きな反響を呼んできました。

独特な役柄でも、どこかで本当に暮らしているのではないかと思わせてくれるリアリティが彼にはあります。

さらに、実は歌も上手い高橋一生。主演を務めたテレビドラマ『東京独身男子』では、彼が惚れ込む宮本浩次のプロデュースで主題歌を担当しました。耳心地の良い低音ボイスに魅了される女性も多く、「歌声までイケボ」と話題に。

2020年12月から放送されるマクドナルドのCMでは、彼の歌う「グラコロソング」を使用。「あったかいって、ごほうびだ。」というキャッチコピー同様、世の女性たちの心を温めてくれるはず。

高橋一生が川口春奈と共演した映画『九月の恋と出会うまで』のOFFICIAL PHOTO BOOKでは、スペシャルインタビュー&フォトがたっぷり収められています。

著者
映画「九月の恋と出会うまで」製作委員会
出版日

ここからは、高橋一生が出演した実写化映画をもれなくすべて紹介していきます。

【映画原作】高橋一生はぽっちゃりの小学生『おもひでぽろぽろ』(1991年)

平凡なOL・岡島タエ子が自分の少女時代を振り返りながら成長していく姿を、高畑勲監督でスタジオジブリが劇場アニメ化した作品。

タエ子が小学5年生だった昭和40年代の、ノスタルジックな風景やなんでもない日常が心温まります。

高橋一生が声を演じたのはタエ子のクラスメイトのひとり。この映画でタエ子の少女時代を演じた本名陽子は、後に『耳をすませば』のヒロインを演じ彼と共演しています。

原作は岡本螢作・刀根夕子作画の漫画。実は大人になったタエ子は映画オリジナルだそう。原作漫画では、1人の女の子のごくありふれた日常が描かれています。ぜひ原作も読んでみてください。

著者
岡本 蛍
出版日

【映画原作】14歳の高橋一生の声に驚いた『耳をすませば』(1995年)

読書好きな中学1年生の月島雫。図書館の貸し出しカードに天沢聖司という名前を何度も見かけ、顔も知らない彼のことが気になるように。

ある日、電車の中で見かけた猫を追いかけた雫は、丘の上の「地球屋」というお店を見つけて……。

当時14歳の高橋一生は天沢聖司の声を担当。収録の1週間後から声変わりが始まったそう。何とも奇跡的なタイミングですね。

ちなみに2020年に発表されたこの作品の実写映画化(公開日未定)では天沢聖司役は松坂桃李とされており、ツイッターのトレンドに高橋一生の名前が挙がるなど話題になりました。

原作は柊あおいの少女漫画。映画と原作とでは設定や恋愛事情など細かな違いが見受けられます。この原作が気になったあなたはこちらの記事もお読みください。

『耳をすませば』の漫画、アニメ、実写映画の考察から分かったこと。

著者
柊 あおい
出版日

【映画原作】少年兵の高橋一生はどこに?『ひめゆりの塔をめぐる人々の手記』(1995年)

1995年の映画『ひめゆりの塔』。仲宗根政善の『ひめゆりの塔をめぐる人々の手記』と1953年の映画の脚本を元に制作されました。

第二次世界大戦中の沖縄。「ひめゆりの学園」と呼ばれた沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の女生徒たちの辿る壮絶な運命を描いた作品です。

少年兵・大屋健一役で高橋一生が出演。登場シーンはわずか、探してみてください。

作者の仲宗根政善はひめゆり部隊の引率教官でもあった人物です。自らの体験と奇跡的に生き残った女生徒たちの手記を綴った戦争の実録。戦争の悲惨さがリアルに伝わってくるこの原作。永遠に語り続けられるべき1冊です。

著者
仲宗根 政善
出版日

【映画原作】ぽっちゃりメガネのクラスメイト『友子の場合』(1996年)

当時のアイドルを主演に企画された「ぼくたちの映画」シリーズ。その中の一作として制作されたのが映画『友子の場合』です。『世にも奇妙な物語』でも2度ドラマ化されています。

主人公は、自意識過剰で想像力豊かな女子高校生・田村友子。夏休みに友人たちと計画した1泊の温泉旅行で起こる様々な悲劇を、ユーモアたっぷりに描いています。

高橋一生はクラスメイトの岡田時雄役で出演しています。メガネをかけちょっとぽっちゃりしている15歳の可愛らしい姿が観れますよ。

原作は藤野美奈子の人気コミック。全3巻で、高校入学から大学生になった友子まで描かれています。どこまでもぶっ飛んでいる友子ですが、どんな悲劇に見舞われても明るく突っ走る友子に元気をもらえるのでは?

著者
藤野 美奈子
出版日

【映画原作】高橋一生の母親が不倫?『虹の岬』(1999年)

敗戦間近の昭和19年5月。大学教授の夫と3人の子供と暮らす平凡な主婦・森祥子は、歌人の川田順と運命的な出会いをします。短歌の世界に憧れ、川田の手伝いを始めた祥子はやがて彼と愛し合うように。2人の仲は祥子の夫にも知るところとなり、彼女は家庭を捨てる決断をするのですが……。

三国廉太郎主演で映画化されたこの作品。森三彦Bという役で高橋一生が出演しています。  

祥子に出会った当時、何と62歳だった川田。彼は実在する人物であり、「老いらくの恋」という流行語を生んだ実際の事件をモデルに描かれました。詩人であり堤清二という実業家でもある辻井喬の小説が原作です。

そして妻を奪われてしまった中川与之助は『苦悩する魂の記』という本を出版しています。読み比べると当事者たちの受け止め方の違いに複雑な心境になりそうです。

著者
辻井 喬
出版日

【映画原作】ふわふわパーマの高橋一生が可愛い『ホワイトアウト』(2000年)

新潟県奥遠和ダムは日本最大の貯水量を誇るダム。突然新潟県警に「奥遠和発電所およびダムを占拠した」と無線が入ります。その内容は、24時間以内に50億円が支払われない場合はダムを爆破するというもの。激しい吹雪の中難から逃れた作業員・富樫は、たった1人でテロリストに立ち向かうことに。

ダムの最年少職員・雨宮健二役で高橋一生が出演。映画オリジナルのキャラクターです。出番は少ないですが、珍しいふわふわのパーマ姿が新鮮です。

圧倒的なスケールと緊迫感あふれる描写で描かれる真保裕一のアクション・サスペンス。ダムの風景が目に浮かぶような臨場感であっという間に読み進められてしまうでしょう。

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著者
真保 裕一
出版日
1998-08-28

【映画原作】女の子に大人気な剣道部の部長『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)

インターネットの掲示板を使い、岩井俊二監督が実験的に書き込みをおこなって制作した小説を実写映画化。2000年代の少年問題と、現実と架空の世界がリンクする構成が大きな話題を呼びました。

中学2年生の蓮見雄一は、クラスメイトの星野修介と仲良くなります。夏休みに仲間たちと旅行へ出かける2人でしたが、新学期が始まると星野は変貌。雄一はいじめの対象となっていきます。そんな雄一唯一の救いは、リリイ・シュシュの音楽でした。

高橋一生は、雄一の所属する剣道部の部長・池田先輩役で出演しています。この映画で共演した蒼井優と、2020年公開の映画『ロマンスドール』『スパイの妻』で夫婦役を演じているのは感慨深いですね。

息が詰まるような少年少女たちの世界を描き出した岩井俊二の代表作ともいえる作品。映画と小説では変更点がいくつかあるので、比較してみるのも良いでしょう。

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著者
岩井 俊二
出版日

【映画原作】夢を追いかけるラーメン屋の高橋一生『半落ち』(2004年)

元捜査一課の警部・梶総一郎が妻を殺害したと警察に出頭してきます。若くしてアルツハイマー病に侵されていた妻の啓子を半年間看病していた梶。

殺害の動機、経緯は告白しますが、犯行後2日間の行動については黙秘の「半落ち」の状態。県警捜査一課強行犯係指導官の志木が取り調べに当たるのですが……。

梶の息子からの骨髄移植により命を取り止めた青年・池上一志を高橋一生が演じています。この映画のキーマンでもある役柄。彼が梶にかける最後の言葉には何とも言えない重みが。

主人公が2日間の行動を黙秘した理由は2つ。それは原作では明かされていますが、映画ではあえて説明を省かれています。直木賞候補にもなったこの作品。ぜひ原作を読んでみてください。

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著者
横山 秀夫
出版日

【映画原作】主人公の恋を応援する同級生『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)

2004年に実写映画化されて以来、「セカチュー」と呼ばれテレビドラマ化・舞台化・漫画化されるなど社会現象になるほどの大ヒットとなった片山恭一の恋愛小説。

主人公の朔太郎が、高校2年生の頃に白血病で亡くなってしまった恋人のアキとの思い出を回想していきます。

高橋一生が演じるのは2人の同級生・大木龍之介役。アキに恋する朔太郎のため、何かと手助けする龍之介。成長した彼は宮藤官九郎が演じています。

大人になった朔太郎とその婚約者のストーリーが追加されている映画。原作では、まだ20代くらいであろう朔太郎の喪失感がリアルに感じられます。ぜひ手に取ってみてください。

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著者
片山 恭一
出版日

【映画原作】高橋一生がキュートなゲイ役『LOVE MY LIFE』(2006年)

18歳の泉谷いちこは、城島絵里子ことエリーという女の子と付き合っています。ある日思い切って父親にエリーを紹介することにしたいちこ。ですが、父親はあっさりと2人の関係に理解を示します。実は、いちこの両親も同性愛者だったと逆カミングアウトされ……。

いちこの友人でゲイのタケちゃんを演じたのが高橋一生です。いちこが全てをさらけ出せる相手。繊細で優しいタケちゃんをキュートに、時に切なく演じています。

クールな作風が個性的な作者のやまじえびね。重くなりがちな性的マイノリティの話ですが、優しい目線で描かれています。

漫画ですがまるで小説やエッセイのようだという感想も見られる原作。ぜひ読んでみてください。

著者
やまじ えびね
出版日

【映画原作】彼女との結婚の為、必死で働いたのに……『泪壺』(2007年)

渡辺淳一の短編集『泪壺』から、不倫関係になる会社の上司との出会いから別れまでを描いた『マリッジリング』が実写映画化。

不倫に溺れていく主人公のOL・千波。その彼氏・藤沢佳介を演じたのが高橋一生です。仕事が忙しいあまり、寂しい思いをしていた千波の心が離れていってしまい……。彼女の変化に動揺する佳介に思わず同情してしまう、リアルな演技に注目です。

「失楽園」「愛の流刑地」など大人の濃密な恋愛描写が話題になることも多い渡辺淳一。この短編集も男女の心の機微をリアルに描いています。表題作の『涙壺』も映画化された隠れた名作。

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著者
渡辺 淳一
出版日

【映画原作】甘くて可愛らしい渋谷系ポップアーティスト『デトロイト・メタル・シティ』(2008年)

おしゃれなポップミュージックを愛する根岸崇一。しかし、ひょんなことから悪魔系インディーズメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」として活動する羽目に。

平凡で気弱な根岸でしたが、ステージに立つと豹変。秘められた才能を発揮し、本人の意志とは反対にインディーズ界で注目を集めていきます。

高橋一生は、根岸が大学時代に在籍していた音楽サークルの後輩・佐治秀紀を演じています。渋谷系ポップバンド「テトラポットメロンティー」のボーカルである佐治。タンバリンを鳴らしながら歌う甘くて可愛らしい彼の姿にビックリするはず。

クラウザーになった途端豹変する主演の松山ケンイチの演技も話題になったこの作品。原作漫画も非常にテンポよく、そのぶっ飛び具合がクセになってしまいます。こちらの記事で詳しく解説されています。

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著者
若杉 公徳
出版日
2006-05-29

【映画原作】主人公を優しく見守る高橋一生『3月のライオン』(2017年)

幼い頃に家族を交通事故により失った桐山零。父の友人で会った棋士・幸田柾近に引き取られ、深い孤独の中将棋にのめり込みます。15歳になりプロ棋士となりますが幸田の実子たちと折り合いが悪く、高校でも周囲に溶け込めず孤立する零。家を出た零は、とあることから川向いに住む3姉妹との交流が始まります。

零の高校1年生の時の担任・林田高志を演じたのが高橋一生。孤独な零との絶妙な距離感に気を付けて演じたと語っています。

原作は羽海野チカの人気コミック。主人公の成長過程を非常に丁寧に描いていく事に定評のある彼女の作品。この作品では主人公の痛みがより深く心に突き刺さります。

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名作漫画『3月のライオン』。アニメも映画もおすすめできる理由とは?

著者
羽海野 チカ
出版日
2008-02-22

【映画原作】主人公と共に巨大な謎を解き明かす『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(2018年)

夢枕獏の小説『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』をチェン・カイコ―監督、染谷将太主演の日中合作で実写映画化した『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』。

高橋一生は日本語吹き替え版で白楽天の声を演じています

遣唐使として中国(唐)へ渡った若き日の空海。都・長安で続く奇怪な事件に立ち会った彼は、詩人の白楽天と共に、その謎を解いていくことに。そして彼らは、事件の背景にある歴史を揺るがす巨大な謎に直面し……。

『陰陽師』シリーズでも知られる作者の夢枕獏。全4巻、飽きさせないストーリー展開にどんどん引き込まれていくはず。空海と白楽天の掛け合いも楽しめる作品です。

彼の作品を紹介したこちらの記事もぜひお読みください。

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著者
夢枕 獏
出版日
2011-10-25

【映画原作】高橋一生が内に秘めた正義感『空飛ぶタイヤ』(2018年)

始まりは、とあるトラックの脱輪事故でした。一人の主婦が亡くなってしまい、整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎。しかし、トラック自体の欠陥に気付いた彼は、製造元のホープ自動車に再調査の請求をします。

しかし中々進まない調査に、赤松自ら動き出します。そして彼が知ったのは、大企業のリコール隠しという実態でした。

高橋一生はホープ銀行の本店営業部・井崎一亮を演じています。3作目となる池井戸作品への出演。冷静に事件の本質を見極めようとする彼の演技は、この作品の中でも際立っています。

テレビドラマ化もされた池井戸潤の大ヒット小説。原作には映像で観られなかったシーンもあり、さらに引き込まれること間違いなしです。

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小説『空飛ぶタイヤ』が一部関係者の反感を買っている理由とは!?

著者
池井戸 潤
出版日
2009-09-15

【映画原作】吃音症の演技も圧巻!『億男』(2018年)

佐藤健と高橋一生のW主演で実写映画化された『億男』。映画プロデューサーで小説化でもある川村元気の同名小説が原作です。

兄の借金を肩代わりしたことがきっかけで、家族と別居中の一男。借金返済のため昼夜働く一男でしたが、ある日3億円の宝くじが当選するという幸運が。しかし、ネットで検索した高額当選者たちの悲劇に不安になった彼は、億万長者の親友・九十九に相談。

酔いつぶれて寝てしまった一男が目を覚ますと、3億円と共に九十九の姿が消えていました。

九十九を演じたのが高橋一生。かなり謎めいた難しいキャラクターで、「僕がやれと言われたら絶対にできない」と佐藤が語るほど。ミステリアスな存在感で演じ切ったのはさすがです。

お金とは?真の幸せとは?改めて考えさせられてしまうこの作品。こちらの記事でも解説されています。

川村元気のおすすめ本4選!映画脚本家として活躍する男の仕事術や小説など

著者
元気, 川村
出版日

【映画原作】高橋一生が愛する人を守り抜く『九月の恋と出会うまで』(2019年)

不思議なマンションに引っ越してきた志織は、隣に住む風変りな小説家志望の男・平野と出会います。ある日、新しい部屋で聞こえてきた声。それは「こちらは1年後の未来です。あなたに危険が迫っています」というもの。

志織から相談を受ける平野でしたが、未来が変わった事で「タイムパラドックス」が生じることに気付きます。それは、1年後に志織が消えてしまうことを意味していました。

高橋一生が演じたのが志織の隣人・平野進。風変りな人物を演じることの多い彼ですが、僅かな仕草や視線の持っていき方で、違う人物を見事に表現しています。

原作は「書店員が選んだもう一度読みたい恋愛小説第1位」に選ばれた松尾由美の同名小説。設定はファンタジーですが、基本的に純粋なラブストーリー。切ない2人の恋愛模様をお楽しみください。

小説『九月の恋と出会うまで』3の謎をネタバレ解説!未来の声の正体は誰?

著者
松尾 由美
出版日
2007-02-21

【映画原作】肌を露わにするセクシーシーンも?『引っ越し大名三千里』(2019年)

『超高速!参勤交代』シリーズの土橋章宏原作の『引っ越し大名三千里』を星野源主演で実写映画化した『引っ越し大名!』。

舞台は江戸時代。幕府から豊後国日田藩への国替えを命じられた姫路藩主の松平直矩。藩の財政事情も苦しい中、激務により亡くなった引っ越し奉行の後任として書庫番の片桐春之介が選ばれることに。

書庫に籠り人と接するのが苦手な春之介。幼なじみの鷹村源右衛門や前任者の娘・於蘭の手を借りながら、前代未聞の引っ越しが始まるのですが……。

引っ越し奉行に任命させられそうになり、春之介を推薦してしまう鷹村源右衛門を高橋一生が演じています。武芸に秀で、豪快な源右衛門。かなり弾けた彼の演技に思わず笑ってしまうはず。

原作が気になったあなた。こちらの記事でも詳しく解説されています。

『引っ越し大名三千里』面白さをネタバレ解説!あらすじ、登場人物、結末……

著者
土橋章宏
出版日
2016-05-12

【映画原作】高橋一生と蒼井優の美しいラブシーンが話題に『ロマンスドール』(2020年)

原作者のタナダユキ自身が監督を務め実写映画化されたこの作品。ラブドール職人という職業にスポットを当てたセンセーショナルな題材が話題を呼びました。

ラブドール職人の北村哲雄は、一目惚れをして結婚した妻・園子に自分の職業を秘密にしていました。仕事に没頭し、あんなに恋焦がれていた園子との家庭を次第に顧みなくなっていく哲雄。そして彼女もまた、心に秘密を抱えていて……。

タナダユキは映画監督であり脚本家、小説家、女優も務めるという多才な人物。若い女性たちがラブドールを美として鑑賞している姿を見た際、映画化するなら今だと感じたそう。そして「哲雄役を託せるのは、高橋一生さんしかいない」と熱望し彼の出演が決定したとか。どことなく寂し気な、高橋の繊細な演技。ぜひ映像でお確かめください。

こちらの記事でもこの作品について詳しく解説しています。

小説『ロマンスドール』の魅力をネタバレ!純愛と性愛、そしてラブドールが複雑に絡み合う

著者
タナダ ユキ
出版日
2019-11-21

ここからは、高橋一生が出演した実写ドラマ化された原作の中から、おすすめ作品20選を紹介いたします。

【おすすめテレビドラマ原作】愛らしい子供時代の高橋一生『半七捕物帳』(1992年)

『半七捕物帳』は岡本綺堂の時代小説。化政期から幕末期にかけて和製シャーロックホームズともいえる半七が関わった難事件の数々。老人になった半七のもとを新聞記者の「わたし」が訪ね、昔話を聞き出すという構成になっています。

この作品の実写版は数々ありますが、里見浩太朗主演の連続ドラマに、子役時代の高橋一生が出演しています。役柄は太市という男の子。少しぽっちゃりした愛らしい彼の姿を観ることが出来ます。

捕物帳の元祖ともいえるこの作品。非常に長いシリーズですが、短編集となっているので意外とすらすら読めてしまいます。大正時代から始まった『半七捕物帳』ですが、現在でも全く色褪せることがありません。

こちらの記事でも紹介しています。

青空文庫で読める!岡本綺堂のおすすめ名作怪談5作品

著者
岡本 綺堂
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】高橋一生の大河デビュー作『新・忠臣蔵』(1999年)

舞台は五代将軍・徳川綱吉の時代。大石内蔵助らによる赤穂浪士の討ち入りを軸に人間模様を描いたNHK大河ドラマ『元禄繚乱』。舟橋聖一の歴史小説が原作です。

高橋一生が演じたのは、柳沢吉里。吉良上野介の親類・米沢藩上杉家と赤穂浪士を争わせ、両藩の取り潰しを画策する柳沢吉保の息子です。実の父親は岡島忠嗣ですが、訳あって柳沢家の息子として育てられるのです。

この作品が大河デビューとなった高橋一生。当時18~19歳だった彼は、この難しい役どころに必死で挑んだそう。

今なお語り継がれるこの赤穂事件を題材にした作品は数えきれないほどあります。この『新・忠臣蔵』は全8巻と長編ですが、登場人物の心情や会話などが活き活きと描かれており、史実を知らない方でも読みやすいのでは?

著者
舟橋 聖一
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】引きこもりのオタク姿に驚く『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)

実家の果物屋を手伝いながら、池袋で起こる様々な難事件を解決していく通称「池袋のトラブルシュータ―」マコト。池袋西口公園、通称池袋ウエストゲートパーク(IWGP)に仲間とたむろし、日々舞い込んでくる依頼に持ち前の正義感で応えていました……。

原作は石田衣良の同名短編小説集シリーズ。宮藤官九郎脚本で実写ドラマ化されるにあたり、キャラクター設定など数々の変更を加え放送されました。ドラマは大反響を得て、現在でもカルト的人気を博しています。

高橋一生が出演したのは第3話・第6話・第7話・第10話・第11話。マコトの中学時代の同級生・森永和範を演じています。ぼさぼさの長い髪にメガネをかけた引きこもりのオタク役に驚くはず。

原作が気になったあなたはこちらの記事もお読みください。

「池袋ウエストゲートパーク」アニメ化で抑えるべきポイントを原作から解説!

著者
石田 衣良
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】高橋一生が健気な高校生役『取調室』(2003年)

笹沢佐保原作の「取調室」シリーズ。「落としの達人」こと水木正一郎警部補と被疑者との取調室でのやりとりから送検に至るまでの過程が描かれた刑事小説です。

実写ドラマ化されたのは火曜サスペンス劇場枠で、1994年から2003年まで放送されました。

高橋一生はシリーズ最終の第19作に八坂光彦役で出演。母親が殺害され父親が逮捕されるという痛々しい役どころでした。健気に父親をかばい続ける姿に胸を打たれます。

作品の舞台は佐賀。笹沢佐保が佐賀に移住したことがこのシリーズが生まれるきっかけになったそう。このドラマシリーズ第9作には特別出演もしています。

笹沢佐保の他の作品が気になったあなたは、こちらの記事もお読みください。

笹沢左保のおすすめ文庫小説5選!ドラマ原作『木枯し紋次郎』他

著者
笹沢 左保
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】亡くなった父の約束を果たす『クライマーズ・ハイ』(2005年)

作者の横山秀夫が上毛新聞社の記者時代に実際に遭遇した、日本航空機123便の墜落事故を題材として執筆された『クライマーズ・ハイ』。群馬県の架空の地方新聞社を舞台に、未曽有の航空機事故を取材する新聞記者たちの奮闘が描かれています。

全権デスクに任命された主人公・悠木和雅。その親友の息子・安西燐太郎の青年時代で高橋一生が出演しています。登山の約束を果たせず亡くなった父の代わりに、悠木と一緒に山へ。緊迫した場面が続くなか、彼の瑞々しい笑顔が印象に残ります。

2007年には実写映画化もされたこの作品。新聞記者の目線から描くという視点がリアルな臨場感を醸し出しており、胸に迫るものが。ドラマでは原作にかなり忠実に表現されています。

こちらの記事でも解説されています。

これだけは読んでおきたい横山秀夫おすすめランキングベスト6!

著者
横山 秀夫
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】高橋一生は知性溢れる文官『風林火山』(2007年)

2007年に放送されたNHK大河ドラマ『風林火山』。戦国時代の武将・武田信玄の軍師として活躍した山本勘助の生涯が描かれました。

作者は、この年に生誕100周年を迎えた井上靖。原作では勘助が武田家に仕官したところから始まりますが、ドラマではオリジナルストーリーを追加して放送されています。

武田晴信(後の信玄)の側近であり、後に優秀な重臣となった駒井政武を高橋一生が演じています。名だたる出演者達の中、知性溢れる駒井を存在感たっぷりに好演。序盤から最終回まで出演しており、第25回「非情の掟」では駒井がメインの回といえるそう。

武田信玄について紹介しているこちらの記事も一緒にお読みください。

最強の武士、武田信玄を探るおすすめ歴史本5選

著者
井上 靖
出版日
2005-11-16

【おすすめテレビドラマ原作】自信過剰な天才血管外科医『医龍-Team Medical Dragon』(2007・2010年)

2007年に実写ドラマ化され、人気シリーズとなったこの作品。原作は乃木坂太郎作画による人気コミックです。

天才外科医・朝田龍太郎。かつて医療支援NGOで「医龍(Team Medical Dragon)」と呼ばれる医療チームを率いていたほどの腕を持っていました。しかし周囲の反発にあい帰国。受け入れてくれる病院もなく堕落した日々を送る彼に、超難関の手術「バチスタ手術」チームへの誘いが舞い込みます。

高橋一生は、第2期から登場する血管外科医・外山誠二役で出演。第3期の第9話・第10話にも出演しています。

執刀技術を朝田も高く評価するほどの人物。自信過剰で感情の起伏が激しいクセのある役どころを見事に演じており、ファンにも人気の高い作品です。

原案の永井明は医師であり医療ジャーナリストとして活躍した人物。リアルな医療現場の姿が真摯に描かれています。

医療漫画おすすめランキングベスト10!リアルさが人気!

著者
乃木坂 太郎
出版日
2002-09-30

【おすすめテレビドラマ原作】高橋一生ファンは観るべき!?『SOIL』(2010年)

田舎の新興住宅地「そいるニュータウン」に向かう2人の刑事。彼らは、ここで起きた鈴白一家と一ノ瀬巡査部長の失踪事件の調査にやってきました。停電がきっかけで起きた不可解な失踪事件。以降、この町で起こる奇怪な出来事の数々。果たして、この不可解な事件の真相は?鈴白一家はどこへ消えたのか……。

高橋一生は失踪した一ノ瀬巡査部長の同僚・片栗尚吾巡査役で出演。少しとぼけた感じですがキレると元ヤンキー気質が出てくる彼。高橋一生の持ち味が存分に活かされているとファンの間でも話題にのぼる作品です。

何とも言えない奇妙な感覚に襲われてしまうこの作品。一歩足を踏み入れたら抜け出せなくなってしまうのでは。

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世界が変わる漫画【和田輪】

著者
カネコ アツシ
出版日
2004-01-31

【おすすめテレビドラマ原作】高橋一生はプレイボーイの通称ハイディ『MM9』(2010年)

怪獣が実在し、気象庁の災害対策の管轄にもなっている架空の世界を舞台に描かれた怪獣小説の実写ドラマ化。『MM9-MONSTER MAGNITUDE-(エム・エム・ナイン モンスター・マグニチュード)』というタイトルで放送されました。原作そのままの映像化は困難なため、キャラクターやストーリー設定はドラマオリジナルとなっています。

気象庁特異生物部対策課の機動班・班長の灰田涼役で高橋一生が出演しています。女好きのプレイボーイですが、尾野真千子演じる朏(みかづき)に好意を抱く灰田。 2人の掛け合いにクスっと笑ってしまうシーンも。

作者の山本弘の描く本格SF・怪獣小説のこの作品。『ウルトラマン』や過去の特撮作品へのオマージュも散りばめられており、特撮好きには興味を惹かれるのでは?

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著者
山本 弘
出版日
2010-06-24

【おすすめテレビドラマ原作】愛した女性が犯罪者……苦しむ高橋一生『火車』(2011年)

上川隆也主演で宮部みゆき原作ドラマスペシャルとして放送されたこの作品。「このミステリーがすごい!」過去20年間の1位に輝く傑作ミステリーです。

失踪した関根彰子という女性の捜索を依頼された休職中の刑事・本間俊介。捜索を開始する本間ですが、調べるにつれある疑念が浮上してきます。それは、彼が探す関根彰子が偽物ではないかという疑いでした。被害者と思われた彼女が、実は加害者なのか?彼女はいったい何者なのか……。

偽物の関根彰子・新城喬子の別れた夫・倉田康司役で高橋一生が出演しています。わずかな表情の変化で、倉田の揺れる感情を見事に表現。ドラマに深みを与えました。

バブル経済末期の日本で、カード会社の犠牲ともいえる女性たちの生き様が鮮やかに、そして切実に描かれています。こちらの記事でも解説しています。

稀代の作家・宮部みゆきの文庫作品おすすめランキングベスト15!

著者
宮部 みゆき
出版日
1998-01-30

【おすすめテレビドラマ原作】高橋一生が一途な料理人『みをつくし料理帖』(2012年)

2度の実写ドラマ化に加え、2020年には松本穂香主演で映画化された『みをつくし料理帖』。高橋一生は、2012年と2014年に北川景子主演で放送されたスペシャルドラマに「翁屋」の料理番・又次役で出演しました

女性の料理人がほとんどいなかった江戸の時代。天涯孤独の少女・澪が、あらゆる困難を乗り越え「つる家」の料理人として成長していく姿を描いた時代小説シリーズ。作中にその時代の調理の仕方など細かく説明もあり、また巻末にはレシピ集「澪の料理帖」も収録されています。

筆者が大阪から東京へ出てきた時に感じた驚きを澪に投影。読者も追体験を楽しんで欲しいと語っています。澪と共に泣き笑いしながら、どこか温かい気持ちになれるはず。

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著者
高田 郁
出版日
2014-09-01

【おすすめテレビドラマ原作】冷静沈着な高橋一生が色っぽい『ペテロの葬列』(2014年)

宮部みゆきの推理小説「杉村三郎」シリーズを2013年に実写ドラマ化した『名もなき毒』。翌年、前作の2年後という設定の『ペテロの葬列』も放送されました。今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室の杉村三郎が、自身が巻き込まれるあらゆる事件の謎を解いていくというストーリー。

バスジャック事件に巻き込まれた杉村三郎。しかし、事件は3時間程であっけなく解決に。そして人質になった人物たちに届く犯人からの慰謝料……。それは終わりではなく本当の謎の始まりでした。

高橋一生は、今多コンツェルン本部広報課外報係会長秘書室付担当次長・橋本真佐彦役で出演。今多コンツェルン会長の娘で杉村の妻・菜穂子の身辺を護っています。報われない想いを抱える彼の表情に注目です。

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著者
みゆき, 宮部
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】女性の理想が詰まった高橋一生にときめく『信長協奏曲』(2014年)

サブローは勉強が苦手な高校生。足を滑らせて川に落ちたことをきっかけに、戦国時代にタイムスリップしてしまいます。瓜二つの容姿をしていた織田信長とサブローは、何と入れ替わることに。周囲の困惑、仲間の裏切りや暗殺未遂など様々な危機を切り抜け、徐々に織田信長として本気で生きていこうと考えます。

小栗旬主演でテレビドラマ化され、続編の映画も製作されるなど大ヒットしたこの作品。織田信長の破天荒さを、現代の高校生のタイムリープという視点で表した発想が何とも素晴らしいですね。

高橋一生は第5話から登場する浅井長政を演じています。史実の中でも悲しい運命を辿る浅井長政と織田信長の妹・お市。出番は少ないながらも、第7話での最期のシーンは涙無くしては観れない、鮮烈な印象を残しました。

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織田信長を「城」「合戦」「宣教師」などの視点から探る本

著者
石井 あゆみ
出版日
2009-11-12

【おすすめテレビドラマ原作】つかみどころのない嘘つき青年『だから荒野』(2015年)

自分の誕生日を家族の誰からも祝われなかった主婦の森村朋美。夫や息子たちの心ない言葉に、彼女は家出を決意します。夫の愛車で高速道路をひた走りますが、途中で車を失ってしまう朋美。ヒッチハイクをして出会った青年と老人と共に、長崎へとたどり着きます。

高橋一生が演じたのは、朋美が旅で出会った亀田章吾。つかみどころのない謎多き青年を雰囲気たっぷりに演じています。劇中で魅せる虚無感漂う泣き顔には、主人公同様ハッとさせられるでしょう。

家族に対してやりきれない想いを抱く主婦・朋美。彼女は家出という大胆な行動に出たことで、家族の在り方を改めて考えることができました。彼女と同じように、家族に対して虚しさや孤独を感じている主婦に刺さるのでは。

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著者
夏生, 桐野
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】高橋一生大ブレイクのきっかけ!『民王』(2015年)

内閣総理大臣に就任した武藤泰山。低迷する支持率の回復に意気込むも、ある日突然大学生のバカ息子・翔と中身が入れ替わってしまいます。

周囲に秘密のまま、何とかやり過ごそうとする2人でしたが……。

池井戸潤原作・菅田将暉と遠藤憲一のW主演でテレビドラマ化された本作。深夜帯にも関わらず、様々な賞を受賞するなど大きな話題となりました。

高橋一生が演じたのは、泰山の秘書・貝原茂平です。クールで無表情、隙のない彼。上手く事が運ばない時の地団駄を踏む姿など、その大きなギャップがたくさんの視聴者の心を掴みました。

スペシャル編も放送された『民王』ですが、あまりの貝原人気に、彼を主演にしたスピンオフ『民王スピンオフ〜恋する総裁選〜』も制作されるなど大反響を呼びました。

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著者
池井戸 潤
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】冷静沈着な仕事の鬼『プリンセスメゾン』(2016年)

沼越幸は、自分の「家」を持つことを目標に居酒屋で働く26歳。年収250万ほどの彼女が、果たして自分だけの家を持つことが出来るのでしょうか。彼女を通して繰り広げられる、色々な世代の女性たちの家にまつわるエピソードを描いた、心温まる群像劇。

NHKBSプレミアムにて森川葵主演で実写ドラマ化されました。高橋一生は、彼女が訪れる持井不動産の社員・伊達政一役で出演。仕事熱心なあまり部下から怖れられる彼の細かな感情の動きを、さすがの表現力で演じています。

絵本のような温かな絵柄と空気感が心地よい池辺葵の世界。登場人物たちに自分自身を反映させながら、様々な女性の生き方を考えさせられる作品です。

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池辺葵のおすすめ漫画ランキングベスト5!心温まる作品の数々

著者
池辺 葵
出版日
2015-05-12

【おすすめテレビドラマ原作】70歳の老人の演技が賞賛された『みかづき』(2019年)

昭和から平成にかけての日本社会を背景に、親子3世代にわたって学習塾経営に奔走した家族の半生を描いた大河小説。2017年に本屋大賞2位を獲得した森絵都の小説が、高橋一生と永作博美のW主演で実写ドラマ化されました。

「朝ドラでやりたい」と語るほど力を入れていた高橋。天才的な塾講師・大島吾郎を演じました。永作演じるシングルマザー・赤坂千明と共に学習塾の経営に乗り出します。それぞれ20代から70代までを演じた彼ら。白髪交じりの髪型で老いた演技を披露した彼に、絶賛の声が集まりました。

600ページを超える大作を全5回に収めるため、原作を大幅に改変して放送されたこの作品。ドラマを観た後改めて読んでみると、また違った味わいが。

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小説『みかづき』6の魅力ネタバレ解説!3世代に渡る学習塾の物語がドラマ化

著者
森 絵都
出版日
2018-11-20

【おすすめテレビドラマ原作】高橋一生は面倒くさいモラハラ彼氏『凪のお暇』(2019年)

空気を読みすぎて、常に他人に合わせて生きてきた大島凪。無理がたたって過呼吸で倒れた凪は、会社も辞め何もかも捨てて新しい生活を始める決意をします。

新しい場所で心機一転やり直そうとする彼女でしたが、モラハラ彼氏・我聞慎二が訪ねてきて……。

高橋一生が演じたのが、凪の(元)彼・慎二。冒頭では、彼女に対する数々の暴言や態度に「高橋一生ヤバい」とSNSがざわついていましたが、一転、凪を忘れられずに泣きじゃくる姿にハマってしまう女性が急増しました。

独特なタッチの絵柄で淡々と描かれる原作コミック。しかし、深く共感する場面があちこちに散りばめられています。凪だけでなく、あらゆる立場の登場人物たちの空気を読んだ行動に、思わずうなってしまいます。

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『凪のお暇』共感度がやばい物語を全巻ネタバレ!退職、失恋から始まる物語?

著者
コナリミサト
出版日
2017-06-16

【おすすめテレビドラマ原作】玉木宏と共に復讐を誓う『竜の道』(2020年)

玉木宏主演で連続ドラマ化された『竜の道 二つの顔の復讐者』。両親を騙して死に追いやったキリシマ急便社長・霧島源平。彼への復讐に燃える双子の兄弟の物語です。

作者・白川道の急逝のため、未完のまま続編『竜の道 昇龍篇』が発売されています。ドラマではオリジナルストーリーで、2人の復讐劇の結末が描かれました。

整形して顔を変えた双子の兄・矢端竜一。その弟・矢端竜二を高橋一生が演じています。非情になり切れず、自分の中に芽生えた迷いに戸惑う演技には、きっと心揺さぶられるはず。

悲壮な決意で復讐を誓う姿に、「どうか2人に救いがありますように」と願わずにいられません。

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著者
白川 道
出版日

【おすすめテレビドラマ原作】高橋一生の再現度に期待『岸辺露伴は動かない』(2020年)

累計発行部数1億を超える荒木飛呂彦の大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ。「スタンド」と呼ばれる能力を使いこなす登場人物たちの繰り広げるアクション漫画です。そこに仲間との絆・ホラーやサスペンスの要素も加わり、幅広い年代に受け入れられました。

Part4『ダイヤモンドは砕けない』から派生したシリーズが『岸辺露伴は動かない』。漫画家の岸部露伴が取材先で遭遇する様々な出来事を中心に、ストーリーが展開されます。

2020年12月に実写ドラマ化される発表があると、SNSのトレンドに上がるなど大反響。主演は高橋一生。そのビジュアルが公開されると、さらに期待の声が上がっています。

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著者
荒木 飛呂彦
出版日
2013-11-19

【出演作品一覧】話題作に次々出演!高橋一生が映画やテレビドラマで演じてきた作品は多数!

2021年1月から放送される天国と地獄〜サイコな2人〜』への出演も発表された高橋一生。主演の綾瀬はるかと入れ替わってしまう殺人事件の容疑者を演じます。

芸歴30年の高橋一生がこれまでに出演した作品は膨大な数。ここではその作品たちを一覧で紹介いたします。


まとめ

いかがだったでしょうか。

高橋一生は、「俳優にとっての原作ものの位置づけとは、揺るぎのない『芯』だと捉えている」と語っています。原作をできる限り尊重し、できる限り沿ったものにしたいという心づもりで現場に入るそう。

そういう彼の姿勢が、よりそのキャラクターを輝かせるゆえんなのでしょう。

彼の演じた役柄と原作を照らし合わせ、高橋一生の思い巡らせた人物像に想いを馳せてみては。